劇場公開日 2020年2月21日

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「タイトルなし」ダンサー そして私たちは踊った ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5タイトルなし

2020年3月6日
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鑑賞方法:映画館

西欧のバレエダンサーのお話しかと思っていたら、ジョージア🇬🇪(グルジア)の国立舞踊団の民族舞踊のダンサーさんたちでした。
すっかりダンサーさんたちの競い合いがメインで、競い合いの中で友情が芽生えボーイズラブがちょろっとあるお話しかと思っていたら、がっつりラブでした😆何よりも差別意識の強さにはお話しが進むにつれちょっと辛くなってしまいました。
国立舞踊団とはいえピアスがダメなんていってるし、ゲイという表現がもうデフォルトになってるとばかり思っていたのでホモという字幕にもちょっとビックリ。挙げ句の果てに、女性ダンサーには処女性が大切みたいなことを言ってたからさらに驚き。保守的で閉鎖的な地域はまだまだあるんですね。
メラブのお兄さんがメラブに言った、この国には未来がないって言葉はさすがに哀しかった。
お話しとしては、メラブとイラクリの関係性やゲイコミュニティーの演出は既視感たっぷりでしたし、マリの家でがっつりヤるなよ!なんて思っちゃいましたし、マリもスッゴく辛いはずなのにメラブを応援させるなよ、なんて思っちゃいましたが、メラブがみせたラストのダンスに、保守的な風土も閉鎖的な考えも撃ち破る強さを感じさせてくれたのは良かった。
ジョージアという保守的な国で作られた内容としてはかなりの冒険作品なんだろうな。

とみまる