エスケープ ナチスからの逃亡のレビュー・感想・評価
全1件を表示
ノルウェーを舞台にしたイギリス映画。birdcatcher = Satan ?
この映画、亜流の”アンネの日記”かと思わせるような14歳のユダヤ少女に起こる悲劇的ドラマとしてより、むしろメロドラマ的発想と言えばメロドラマに対して失礼になるのか? なるほどナチスのいつも描かれているようなステレオタイプのユダヤ人に対する迫害を描いていて、有無を言わせない強引な検挙をし即銃殺を思わせるシーンも登場する。しかもいつもの地元警察の嫌々ながらナチスに協力する場面も出てくるため、定番の戦中のユダヤ人悲劇を象徴したような映画作りに対して、あからさまに否定をするようなことを述べれば、個人的バッシングを受けるのは当たり前のことかもしれないが、この映画は少女趣味的でシナリオのプロットポイントのちぐはぐさも相まって、映画を真摯に制作しているとは個人的には到底受け止めることが出来ない。
For he will rescue you from the trap of the birdcatcher,
From the destructive pestilence.
With his pinions he will cover you,
And under his wings you will take refuge. Psalm 91
シェークスピアのマクベス夫人の言葉から主人公が登場するのは何故かと紐解けば、この映画のもっともらしい意味も分かるというのか?
Come, you spirits that tend on mortal thoughts.
Unsex me here, and fill me from the crown to the toe,
top-full of direst cruelty!
And make...make thick my blood.
意味深なグレタ・ガルボの台詞。ラスト近くになって何故、制作者はわざわざグレタ・ガルボのこの映画を悲劇を象徴するような表現に選んだのか?
GARBO
THAT'S WHO.....AND HOW
Outside of love, everything else seems to be a waste of time.
主人公の14歳の少女を29歳の女性が舞台でもないのに演じるなんて⁉ ラストもエスターが生まれ故郷に再建した父親が営んでいた美容院にある女性がやってくるのだけれども、ナチスの手先として町の人から唾をかけられ罵倒されるシーンは理解できない。いくら名士でも森の中に住んでいた人の顔がわかるか町の人たちは?
ナチスドイツの兵隊をあたかも同性愛者として取り上げ、そのことで性的マイノリティを暗に揶揄しているかのような表現がされているようにとられても仕方のない描き方であり、扱い方をもっと注意すべきではないのかと思ってしまう。何故、そんな場面を取り入れたのか、取り入れることで映画のティスとが壊れるとは思っていなかったのか?はっきり言って逆差別をしている。
全てが小賢し過ぎるように思えるそんな映画にしか見えていない。
全1件を表示