「もっとちゃんとやり切って!」エスケープ ナチスからの逃亡 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
もっとちゃんとやり切って!
1942年ナチス占領下のノルウェーの都市トロンハイムで、男装してナチス協力者の男が営む農場に身を隠す14歳のユダヤ人少女の話。
自分は大丈夫、とまだ危機感を感じていなかった父親が連行され、その後母親や近隣の人達と共に逃げ出す主人公。
道中ナチスに見つかり、独り隠れて逃げおおせた少女が、追っ手が迫る中で現実をみて生きる為に身を偽るストーリー。
身体の不自由な農場の息子には身バレしている中で、彼との交流をみせつつ展開していく為、あらすじから感じる程のシリアスさはない。
演出の問題だけど、男装にしても、ユダヤ人であることを隠すにしても、中途半端で逼迫感や悲愴感をそれ程感じないし、何ならキャスティングも中途半端に感じる。
更には字幕の翻訳も何でそんな女の子みたいな言い回しにするかね。
女だとバレたからってユダヤ人だと言うのはまた違う話だし、14歳の少女だからそこに甘さがあってもOKってことなのか?
それでいてラストのセリフとか言われても大して響かず。
例えるならアイドル映画みたいな感じというか…プロットはかなり良かったし、かなり好みの話だし、つまらなくはなかっただけにもったいなく感じた。
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