「スパイWAR!!作戦」WAR ウォー!! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
スパイWAR!!作戦
先日見た『サーホー』も充分なエンタメだったもののちと要素詰め込め過ぎた感あったが、こちらは王道のスパイ・アクション。
やはりボリウッド・ムービーはベタであっても、特濃味の方がいい。
インドの諜報機関“RAW”のエリート・スパイ、カビールが味方の分析官を射殺して逃走。上層部は彼の抹殺を決定。その任務に彼のかつての部下のハーリドも志願。かつての上司の行動に疑問を感じつつ追うが、カビールにはある目的が…。
よく、全編に渡って繰り広げられるアクション!…なんて言葉があるが、それはこの作品の為にある。
それくらい全編に渡って繰り広げられる、怒涛のアクションの連続、連続、連続、連続、連続…!
冗談抜きに、10分に1回くらい。
冒頭のカビールの“事件”やハーリドが現在遂行中の任務で小出しした後、
時を遡り、ハーリドがカビールのチームに入隊。初任務。テロリストとバトルの末、捕らえる。
カビールが長年追い続けている大物テロリストを追い詰める時。が、まさかの…。これが後々までカビールやハーリドに暗い陰を落とす。
現在と過去が交錯して展開。
分析官を射殺した後も、ターゲットを狙うカビール。一人は高空飛行中の輸送機で。もう一人はハイウェイで。ハーリドとド派手なカーチェイスを繰り広げる。
その目的は…?
再び、過去。
大物テロリストにしてらやれ、仲間を失う。ハーリドも瀕死。
カビールは単独で追う。ぷっつり消息を掴めないでいたが、衝撃の事実、衝撃の計画。ある悲劇…。
これが、今回のカビールの裏切りに繋がったと言っていい。
そして、現在。
カビールはハーリドに秘密を明かす。
ハーリドもカビールに衝撃どころではない真実を明かす。
かつての上司と部下のエリート・スパイ同士の闘いの行方は…?
氷上カーチェイス、二人のクライマックス戦もド迫力!
CGやスタントもさることながら、肉弾戦や銃撃戦に興奮。
リティク・ローシャンとタイガー・シュロフの身体を張ったアクションと熱演(とイケメンムキムキ肉体美)に、漢なら燃えろ!
7ヵ国を股に駆けた大スケールは本当にハリウッド超え。
このアクション、このスケール、このナルな男たちに、同じスパイのトムクルも嫉妬しそう!?
そのスパイ映画に、顔を入れ換える某アクション映画の要素もあって驚きだったが、そこは有無をも言わせぬ面白さで突っ切る。
確かに全編アクション推しだが、カビールの動機も納得させるものがあり、どんでん返しもあり、『サーホー』ほどごちゃごちゃしておらず、見易い。
にしても、またまたインドは日本を軽々と超え、ハリウッドに匹敵するエンタメ・アクション超大作を世界に放って、“WAR!!”と叫んだ思い知らされた。
トムクルのスパイ映画のようにシリーズ化も出来そうだけど、相棒はやはり…。
おっと、ネタバレになっちゃう!(>_<)