水曜日が消えたのレビュー・感想・評価
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じんわり来ます
中村倫也が7人の人格を演じるとあって、これは見に行かなくてどうする?と、せっかくなので舞台挨拶生中継付きの上映を見てきました。
上映前のトークだったので、ネタバレしないように気を使いながらのお話でした。
昼間は上映後だったようですね。
なので、どこのシーンのことなのかなあと、より気にしながら見れました‼️
7人と言っても、ほとんど火曜一人で、その次に月曜、あとはちらっ、だし、登場人物も少ないので、ストーリーはわかりやすかったです。
中村倫也オンリー芝居なんで、これ…ファンならたまらない💕
火曜がある日起きると、そのまま水曜になっていて、普段見ることのない世界に、新しい出会いに、ワクワクしてるところとかがすごい可愛いい。
いつも閉まっている図書館にやっと行けて、壁を埋め尽くさんばかりの本を見て感動しているところとか、すごいわかります‼️
私も本好きだから、図書館も好き。そしてそこで、朝に出会った女の子との再会。しかも可愛いし、運命?なんて思ってしまいそう(笑)
そりゃ、また病院行って水曜が来なかったら会えなくなるし言いたくないよねぇ。夜中とかコンビニとか映画とか、したことのない体験、楽しいよねぇ。
それを見守る一ノ瀬も、ちゃんと火曜を見ていて、微妙な変化に気づくのがキュンとします。
火曜は可愛くて愛おしいんだけど、あの神経質と几帳面さはなあ…💦 ある意味7人の母‼️
他の曜日はよくわからないけど、月曜は全然タイプ違ってワイルド。好きなもの酒、タバコ、音楽、女?
火曜が目覚めるたびに、月曜が何しでかしたのか、少しハラハラしつつ毎回笑わせてくれますねー。
悪ぶってるけど、意外と真面目な感じもしなくはない。
でもスマホでの会話?はちょっとサイコッ💦
怖い、怖い💦
最後は「???」と一瞬なってから、あー、そういうことか、とじんわり理解しました。
火曜がふっと月曜に変わる感じがとてもナチュラルで、うわあああ…と来ました。
声のトーンとか話し方がオーバーラップする感じ?
そして、エンドロールが超楽しい‼️
あの演出好き💕
付箋の会話愛おしすぎる✨
本当に貼っていってるように見えますね。
特に泣けるわけでもないし、感動するとかないんだけど、なんかじんわり来ます。
そして映像も美しかったです‼️
あれ、続きも見たいーっ。
その前にもっかい見たいーっ♫
設定を活かしきった
《セブン・シスターズ》から着想得たんだろうっていう設定なのね。《セブン・シスターズ》では七つ子が一つの人格を演じるんだけど、これは逆に一人が七つの人格になってるの。
各曜日毎に違う人格が出てきてたんだけど、水曜日が消えて、火曜日が水曜日にも出てくるようになった! そしたら水曜日に気になる女の人がいて、その人に会いたいから病院にも黙ってると。しかし事情を知ってる女、一ノ瀬にはバレて、でも協力してもらって、みたいに話が進んでくの。
面白いよね。水曜日のあと木曜日も消えて、どうも人格の統合が進んでるみたいなのね。「このまま一つになるのか?」と思うと月曜日との対決が待ってる。ここでスマホの録画機能を使いながら対話させるのがアイデアの勝利。
それと、多重人格の治療で主人格以外を消そうとすると「殺す気か!」と凄く反発するらしいんだけど、それを思い出したな。
さて、めでたく一つの人格に統合されたんだけど、ここで主人公が決断なんだよね。「俺たちは七つの人格でいいんだ!」って。七つの人格それぞれで生きてたから、それでいいんだって。
「なんで?」って気もするんだけど、なんとなく納得するのは、それぞれの曜日を好きな女の人の存在なの。その人のもとに、その人が好きだった人格を返したいっていう。
冷静に考えると一週間に一度しか会えない人を好きになったら女の人も不幸な気がするから、理由として弱い気がするな。
一ノ瀬に「事故はお前のせいじゃない」って言うところも、どう考えても一ノ瀬のせいに見えないし、なんなんだろ。
ここの事情説明は説明台詞でやるんだけど、中村倫也が「俺がこのシーンをなんとかしてやる」って感じで頑張るのね。がんばった。
脚本に穴はあるんだけど、設定の秀逸さとアイデアで見えなくなってて、面白い作品だなと思ったよ。
良品!
怖くて、哀しくて、寂しくて、優しい映画。
中村倫也くん見たさにいったんだけど、ことのほか良かった❤️
図書館の人が水曜日の自分を好きなんだと気づくシーンは切なかった……
最終的にどうまとまるんだ、と思ったけど、ほのぼの暖かくなるエンディング。
無関心でなんなら迷惑な他の曜日と最後は仲良くなれてよかったね。もう一度見たいと思う良い作品でした。
月曜日に水曜日が消えたを見たのが良くなかった?
中村倫也が七色の人格を演じることに期待して、見に行きました。個人的にはテレビドラマ「凪のおいとま」で付き合う女性に合わせて違うキャラクターの芝居が素でできる詐欺師的な彼を高く買っていたこともあります。
設定が窮屈なのは仕方がないのですが、多重人格というよりも多趣味といった程度で、ちょっと残念でした。
日曜日は釣りびと。飛び魚の魚拓がその日の報告書がわり。飛び魚は伊豆七島でも八丈島あたりまで行かないと釣れないので、日帰りは無理。個人的には30年前に三宅島で投げ釣りで飛び魚を釣って、地元の人たちに珍しがられました。新鮮な飛び魚は旨かったです。まだ黒潮の蛇行がひどくなかったのでしょう。
月曜日はウッドベースのバンドマン。エレキベースの彼とも寝るし、女の子とも寝るバイセクシャル。かなりのヘビースモーカー。バンドの構成はなかなか面白かったですけど、チラッ程度。ちなみに、アタシはブルースロックバントのドラムで、かなりのヘビースモーカー。
火曜日は彼を研究対象にしている主治医に通う日で、掃除の日。ちなみにアタシは仕事休みで、リサイクルゴミの日。
水曜日の彼は朝、ゴミ出して、図書館に行く。ちなみにアタシは朝寝坊して、映画のサービスディのはしごをすることが多いです。
木曜日の彼はイラストレーター、デザイナ―で、稼いでいるらしい。
金曜日と土曜日の彼についてはあまりよくわからないまま。
2時間あるのに、火曜日と水曜日の話しで、気持ちが高ぶったりとかもとくになく、元・乃木坂46のお嬢さんとのお上品なラブロマンスが長かった感じ。交通事故の前からの小学校の同級生で今はお目付け役の彼女と夜中コンビニで買い物して、カップラーメン食べる場面では、彼女のまなざしが暖かい感じで好きだった。
思ってたのとは違ったけど
うん、なかなか良かったんじゃないかな?
曜日ごとの7つの人格、ある日消えた一人の人格、起こる体調の異変…というミステリーな部分で物語を引っ張りつつ、一人の身体の中に7つの人生を生きてきた男の転機を描く。
一人七役という部分が発揮される部分はかなり少なく、あくまでも火曜日の視点で物語が進むのは少し勿体ない気もする(まぁ、わざわざ全員分一日を見せるのは大変だから仕方ないが)
ミステリーとして物語を引っ張る、一つの人格が消えたということについては副産物的なもの(劇中でもハッキリ理由が言及されるわけでもない)であり、物語としては一人の男の生き方を描いている。
テーマとしてはザックリ「自分を受け入れる」「他者(この場合は他の人格も含む)を受け入れる」「"元"や"過去"に縛られらず今を生きる」あたりだろうか。
そこまで強いメッセージ性の映画ではないが、ミステリアスな展開とたどり着く結末まで目が離せなくなる良作
事故現場の鳥の描写なども面白く、他の演出についても改めて見たくなる
個人的には彼らがどう生計を立てているのか(後半で僅かながら分かるが)、交換日記のようなものでよく16年くらいを乗り越えられたな…など描写されない部分がノイズになってしまったのも事実だったりするので、そこを上手く回避して欲しかったかなぁとも思う。
主人公の友達、一ノ瀬のなんとも言えない立ち位置も良かった
各曜日、7つの人格を過ごす主人公。その中で真面目で地味な"火曜日"を軸に彼の日常と"水曜日が消えた"ことから始まる転機を描く。
劇中、何度も映し出される主人公の子供時代の事故現場。車のサイドミラーに映る鳥が7つに分かれる(そして物語が進むにつれ変化していく)様の描写が面白い。
物語は火曜日の視点を中心に展開する。地味でつまらない毎日、遊び散らかす月曜日の片付けをし、閉まっている図書館に思いを馳せ、検査を受ける日々…
しかし、水曜日の人格が消えてしまい…
火曜日の視点なので、火曜日の1日が繰り返されるが同じように見えて、少しずつ月曜日にも変化が訪れているのが同じ画角でチラリと示されているのも面白い(彼の布団に警備員人形があったり=夜中まで活動していたと見えるなど他にもあったかも知れない)
水曜日が消えたことにより、困惑しながらも火曜日は水曜の1日を過ごし始める。彼に取って最大の関心は図書館。そこの職員:瑞野に淡い恋心を抱くも、彼女の中には別の曜日の自分がいることが後に判明してくる…
彼女との関係については最終的にどうなったのかはあまり言及はされなくなるが、水曜を過ごせる火曜日の喜びと別の自分への変化をもたらす重要な存在ではあっただろう。
もう一人、一ノ瀬も重要なポジションであろう。各曜日の彼を知る友達である彼女の火曜日へのもどかしい想い。身を案じつつも火曜日の共犯者になってしまう彼女について明かされる秘密…彼の過去と今を繋ぐ存在で、彼(7つの人格)以外の他者という意味でも重要な存在であり、この親しみやすくもどかしさを放つ演技も良いと思った。
火曜と水曜を過ごす内に、火曜日にも異変が起き始める。ぐらつく身体に始まり、飛んでしまう意識とその間の空白の行動…意識が飛ぶ時のフラッシュのようなルックもちょっと面白いなと思った。
実は他の曜日も消えており、ついにビデオを通じ、月曜日と火曜日が対峙する。中村倫也の演技のバリエーションがようやく後半で発揮される場面だ。
自分勝手っぽい月曜日と他の人格も大切な時間があるのだと気づいた火曜日、甦る記憶、その果て…
クライマックスで残ったのは月曜日?のようであったが、彼は7つの人格を残すように治療にあたる者に告げる。
そして、ここでようやく彼ら7人がビジュアルとして出てくる(それぞれ在宅で出来る仕事などをしているようだ)
最終的に、主人公は今の自分を、7つの人格という他者を受け入れて生活をすることに決めた。幼き頃「元の自分とは」と言っていた自分から今の自分(7人)を生きると。
事故の場面に、鳥が映らなくなったのも彼が倒れていないのも、過去いや「元の自分」という存在から今の自分を受け入れたということではないだろうか?
また、一人でしていた卓球も一ノ瀬にラケットを渡した…これも他者を受け入れ新たな生活を始めた彼を示しているのだなと…
7つの人格、消えた一人の人格というサスペンスミステリーな内容を縦軸に一人の男が人生の大きな転機を迎える姿を描いた作品。
エンドロールのポストイットでのやり取りも面白いのでお見逃しなく
あぁ、もうちょっと上手く文章を纏められるように修行しないとなぁ…
エンドロールまで楽しい
ストーリーで抽象的だった部分が、
エンドロールで具体化されており
私は最もニヤニヤした所。
最後までとっても面白かった。
実は、誰にも7つくらい性格や要素や才能はあって、
ただそれが、主人公はある衝撃によって
顕著に表れただけなのでは、と感じた。
私たちは分かれていないから想像しにくいが、
彼らはしっかり分かれているから、
自分の強みに集中できる。
何よりも、7人そのままで生きていく決断に驚いた。
私は一人になる方が生きやすい気がしたから。
でもそれは他人が関わるからであって、
自分の好きな事をして、自分の人生を生きるという
意味では、7人そのままでいる決断に納得した。
その決断を月曜日が下したところも
なんとなくわかる。
自分の中に仲間がいて、その生活を干渉しすぎず、
お互いチアーアップしている感覚が面白かった!
久しぶりの映画館
コロナの影響で新作が止まり、ようやく再開され始めましたね。いくつかある中でこの作品を選びました。
コンセプト的に面白いし、中村倫也が各曜日ごとの人格を演じ分けるのかな?と思っていましたが、主人格?メインでのお話でした。物語途中の突然意識が途切れる意味は語られず、分裂した人格が一つに集約されているという身体に起きた変調といったふんわりとしたニュアンスでしかありませんでした。最後元に戻る?オチはあれでよかったんではないかな。科学的側面はほぼスルーでしたね。
ワクワクはしたけど
最後の方、曜日同士の垣根が低くなってますよね。
エンドロールの付箋に至っては、各曜日が同じくらいのテンションで、同一人物が書いたとしか思えませんでした。
ただ、その状態になるのに、能動的になったのか受動的になったのかが、私にはよく分からなかったです。
また能動的になったとして、そこに至るまでの心境が今一掴めなかったです。
設定はとても面白いし、前半は凄くワクワクしたんですけどね。
なんかワクワクが宙に浮いたまま終わってしまった感じです。
久々の映画鑑賞だったので、私の感性が鈍っているのかもしれません。
あと、これは完全に個人の印象なのですが、この監督さんは意外とリアルを重視するタイプなのかなと思いました。
面白かったです。
もう少し他の曜日も出てくるのかと思ったらほぼ火曜日くんのたまに月曜日君って感じでした。
服装髪型を変えて見分けがつくのは分かるけど、同じ服装、同じ髪型で喋り方と表情だけで違う人物を演じられるのは本当に流石でした。
月曜日くんも素敵
皆さんのおっしゃる通り、1人7役は一瞬で
ほぼ火曜日ですね。
火曜日くんが図書館へ初めて行ったあたりまでは
なぜかものすごく眠くて
仕方なかったです。
何度も事故現場のスローモーションが流れて
だんだん飽きてきて(すみません😓)
でも後半のワイルドな月曜日くんが
なかなか良かったです。
視力が悪いので、付箋の文字が
よく見えないところがありました。
次は最前列で観てみようかな😃
ひとりで生きていたならば
邦画の中でもいち早く公開が決定したので、ありがたく観させていただきました。
話の構成がシンプルでとても観やすく、楽しめました。
7人役自体を演じるのは終盤も終盤ですが、他の人物像を想像できるのでそちらの面でも楽しめるのは魅力的です。
一ノ瀬みたいな優しい同級生もいたからこそ、16年も生きてこれたのだなと思いました。火曜日から月曜日に切り替える中村倫也さんの演技は流石としか言いようがないです。
ドカン!と爆発するような展開があるわけではないですが、優しく心穏やかになれる104分です。
粗も多いが充分面白い
たまには邦画もと観賞
中村倫也は屍人荘の殺人以来でしょうか
あの映画はなぁ…と思っていましたが
映画の感想は
ありふれたアイデアながらコメディ要素
サスペンス要素巧みに含んでおり
充分面白かったです
ただ惜しい部分も少しありました
幼少期の事故で頭部に損傷を負い
毎週曜日ごとに人格が入れ替わる「障害」を持つ主人公
その人格はそれぞれ「曜日」で呼ばれますが
その曜日ごとに目覚めると1週間後に記憶が飛ぶので
他の曜日のしたことは形跡と治療に当たっている
病院が提出させている記録でしかわかりません
物語は一番大人しく他の曜日の散らかした部屋を
片付けたり注意事項をメモするなど几帳面な
「火曜日」を中心に進められます
他の曜日の風貌や様子は劇中では殆ど出てきません
火曜日は好きな旅行も出来ないし病院で治療を受ける時間もあるし
一ノ瀬という馴れ馴れしい女性は暇つぶしっぽく訪ねてくるし
旅写真が借りられる図書館も火曜日は定休日
他の曜日の片付けに追われ一旦寝れば起きるのは翌週の火曜日
そんな生活にウンザリしていた矢先ある日
起きるとなんと水曜日になっていました
水曜日が消えた…?
とりあえず水曜日に目覚めてしまった「火曜日」は
水曜日の行動を辿りますが
途中瑞野という図書館員に出会い一目惚れ
どうも瑞野は水曜日と面識がある模様でどうも
好意を持たれているようですが火曜日には水曜日の
立ち振る舞いがわかりません
そこを一ノ瀬は各曜日の仕草の違いや服装をフォロー
してくれ徐々に曜日ごとの人格の概要を知ることになります
その後急に倒れたり意識が無くなったりという症状が増え
瑞野とのデートもうまくいかなくなったり
場合によっては木曜日まで消えるようになります
不安に感じた火曜日は病院に行くと幼少期からずっと治療に
当たってきた安藤医師が治療データの改ざんを疑われ
調査しているという事で新木という若い医師が
病状の悪化を告げ今すぐ専門的な治療をと進めてきます
ところが火曜日は各曜日の楽しみや大切な人まで
消えていくことに不安を覚えそれを一旦拒否します
そして改ざんされた記録を辿ると「月曜日」が治療を拒否し
記録の改ざんを行っていたことをスマホの録画を通じて暴露します
結局主人公は治療を拒否し不安定ではあるものの
各曜日の人格を尊重しながら日々を暮らす生活に
戻っていくのでした
個人的にはこの辺が首をかしげました
火曜日のこの複数人格をあたかもウンザリしているかの
ような描写が続いており治療で人格がまとまる事に
関しては肯定的なのではないかと思っていたからです
それぞれの曜日はどうやら仕事もしている人格もあるようですが
週1回しか仕事しないで果たして仕事になるのでしょうか?
この映画の描写だと「各人格が目覚めている時間軸」と
「実際の時間軸」がどう進んでいるのかわからなくなってきます
主人公の意思と映画を観ている客の移入が
あんまりかみ合わなくなっている気がしました
じゃあそもそも何を目的にして治療を受けていたのか
治そうとしていたけど後から考えが変わったにしても
その基点がいまいちわからなかったです
あと人格が7つあるとのことでしたが
月・火・水の人格中心で木・金・土・日は
必要だったかなという位出てきませんでした
なら最初から3つくらいでも良かった気もします
中村倫也中性的な顔立ちも手伝いそれぞれの人格を
上手に演じていたと思いますし
記憶が飛ぶ描写はなかなか凝っており
見応えありました
なんか惜しいなあという気持ちにはなりますが
一度観てもらって欲しい作品だと思います
後半は頭フル回転
1人の中に7人の人格が存在するという、非日常的な設定ながらも、物語は火曜日の僕の目線で淡々と進んで行きます。
ともすれば飽きてしまいそうなのですが、火曜日の僕が愛らしくて何だか放っておけず、目が離せない。
後半、大きく話が展開したところで出てくる月曜日と、それまでの火曜日の演じ分けが凄いし、映像も面白くて盛り上がるのですが、
すぐに、また前半と同じような空気感に戻ります。
でも、そこにいる火曜日は、前半の火曜日とはちょっと違う…。
まぁ、そんな感じ。
特に後半は、映画の中に多くの説明がないので、え?ん?と頭フル回転でした。
盛り上がり少なめ、説明少なめで、好みで評価が左右される映画かとは思いますが、私はとても好きな映画です。
それにしても、主演の中村倫也さん、色々噂されているとおり、やっぱり凄い俳優さんなんだなぁと思った次第。
石橋菜津美さんや深川麻衣さん、その他の配役もピッタリとハマっていました。これはプロデューサーの勝利?
そして、吉野監督もこれが長編初の監督作品とのことですが、今後が楽しみな監督さんですね。注目したいと思います。
最後の方
(ネタバレありますのでご注意ください)
最後の方で一ノ瀬が訪ねてきた時、コップの下りから月曜日は7人に戻ることは考えていなかったと思う。
一ノ瀬の話を聞いて心が変わって、火曜日のこと好きだったんだね、からの声のトーンが変わり始めて、火曜でもなく月曜でもない2人を上手く融合した様な声のトーンで、月曜になっていく演技のトランジションは凄かった。
あんなに自然に演じ分けられるのって、中村さんならではが垣間見れた瞬間でした。
7人に戻った後は、今まではお互いのこと興味ない無機質な感じだったのが、7人で完成形というか、それぞれ違うけど7人で1人みたいなどこか互いが融合している感じがした。一緒に生きていくみたいなお互いの思いやりが感じられて凄く暖かく感じた。
もしあの時戻る選択をしてなかったら、月曜日はずっと欠けた6人のピースを探し続ける人生になったんじゃないかな。
最後の付箋のやり取りが面白かったです。
7つ子物語
とにかく静か。話も展開も甘くてユルユル。隣で寝てるのは、だーあーれー?だけが笑える場面。オチの一歩前だけ、ちょっぴりダークなサイコ・スリラー。ベースは心あったまる系。良いか悪いかと問われれば「いい意味の普通」。好きか嫌いかと言われれば「好き」。
もう、びっくりするくらいの女子率の高さ。15:2 ですよ。女子男子比率。いや、数えましたもん。映画としても、ターゲットを明確に意識してたと思います。
ほぼ中村倫也の独演会。石橋菜津美と深川麻衣がシンミリ泣かし役。
でねー。特になんかが特別良い訳じゃ無いんですが、設定の面白さを、下手に大げさな大話にするでも無く、爆泣き感動ものにするでもなく、ミッステリ〜!にするでも無く、淡々と自然体描写で乗り切ってるのが好きです。
中村倫也ファンの方は大満足間違いないでしょうか。そうでない方にとっても、そこそこそこそこな軽食、くらいには。間食気分でいかがっすか?
ちなみに俺は、水曜か日曜タイプやと思います。全然タイプ違って見えるかも知れんけど。
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6/20 追記
エンドロールが、結構楽しかった。あれを見てると、ハートフルドラマでパート2が十分に作れる気がします。と言うか、この設定、おいしすぎw
深川麻衣が火曜日を前に、「水曜日さん」への想いを打ち明けるシーン。一ノ瀬が「火曜日」の中に、彼を見つけるまでの流れ。特に一ノ瀬さんパートは切なくって良かった。と言うか。今年の邦画が、俺的には期待外れの連続だったんで、これってかなり良い方かも知れないですw
ってことで、☆0.5増やしとこw
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6/21 追記
目覚めた月曜日は、月曜日として7日間を生活する事をしていません。火曜日に訪れた一ノ瀬に、火曜日として会った月曜日は、月曜日が好きな一ノ瀬が愛してるのは火曜日だと確信します。1人の人格として生きるよりも、7つの幸せ(幾つかの不幸もあり得るけれど)を探す方が、「俺達」らしくない? 月曜日は、火曜日と一ノ瀬のために、元に戻る事を選択します。それは、水曜日と瑞野のために、火曜日がしようとしていた事と同じ選択でした。
7つ子の人生に幸あれ。
と言うか。月曜、アレ。アレはどうにかならん?w
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