フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめてのレビュー・感想・評価
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ツバメ号とアマゾン号♥
『eighty not out』
ジェームス・ラスト 12位
2010年の9位って事だろう。
ジェームス・ラストってイギリスやドイツでは有名。
残念ながら知らなかった。
アルバル1枚落とした。スティーブ・ジョブズのおかげでベスト・アルバムかなぁ。
小学5年の時にアーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』に出会う。その最後の詩。その詩を暗唱していた事もあったが、忘れているね。
でも、その詩にコンウォール地方が出てくる。感慨深いな♥
なお、『ツバメ号とアマゾン号』の舞台は湖沼地方で似た名前で呼ばれる。日本人にはピーターラビットで有名かなぁ。ウィンダミア湖♥
『マミー・ブルー』を(ジェームス・ラスト』の作曲とどなたかに嘘を教えています。間違いです。(サンタマリアの祈り』のB面がら『マミー・ブルー』の様です。
嘘を言って申し訳ござませんでした。
時を超えて伝わってきた歌は、聴く人の心の奥に響きわたります。 優しく、力強く。
予告を見て「良さそう」と思っていたのは去年のこと。
コロナの影響で上映予定が伸びてしまい
ようやく鑑賞することができました。
古くから伝わる漁師の歌。
地域の活動で歌っていた漁師のグループ。 皆イケメンだ
その歌声は、強く心にひびく。
その港町に居合わせた
ロンドンの音楽プロデューサーたち
「あれを売り出す 契約してこい」 えぇ~…
上司命令に逆らえず
漁師たちと交渉を試みる主人公。
次第に漁師たちと打ち解けてきた頃
上司からの電話
「あれは冗談だ 決まってるだろ?」 やっぱり…
ところが主人公
心の底から彼らの歌に魅了されまして
漁師グループのリーダーの娘(パツイチ)への想い や
彼らの集う場所、パブの売却の話も絡んで
無事に全国デビューできるのか? ドキドキ
というお話。
登場する漁師バンドのメンバーたち
みんな真っ直ぐな男たちです
年齢もバラバラなんですけどね なんかいいなぁ
最初はタコみたいに
グニャグニャしていた主人公も
最後はしっかりと「漢」になれました。 …よね? (何故か疑問形)
彼らのその後が
気になって仕方なくなる そんな
ハートフルな作品でした。 満足。
◇
ヒロイン
なかなかハキハキしたシングルマザー
きりっとした表情も 笑った顔も
とても素敵な女優さんでした。
ヒロインの娘
こちらも、とても素直な可愛いらしい女の子。
公式サイトにも映画.comにも
この子の情報が載っていないようで
名前も分かりません。 …まさに 「君の名は。」 です
他の作品でも、また見てみたいですね
フィッシャーマン
で、頭に浮かんだモノ
・セーター 定番です
・スープレックス 懐かしい 古舘伊知郎の命名とか
◇
以下余談
この作品を劇場で観た帰り道
中華料理の店の前を通ったところ
ぷわー っと、とてもいい匂いが
…うん
この2カ月ほど
こういうの無かったよなぁ と
ちょっと感慨に浸りながら帰宅しました。
首都圏の映画館も再開するようで
とすると
新作の上映が始まるのも、もうすぐでしょうか。
楽しみです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
音楽成功物語の定番ですが心温まる映画です!
①「素人が音楽の世界で有名になっていくドリーム物語を観たい!」
②「地方の小さい街でも人々の心温まる交流を描いた映画を観たい!」
③「モテナイ不細工男とバツイチ子持ち美人とのラブロマンスを観たい!」
④「一介の老人が静かに人生を閉じるしみじみしたシーンを観たい!」
という人には最適な映画です。
①には、A「コンテストで入賞を目指す」、B「業界人に見出される」、C「偶然の出会いから発展していく」というパターンがありますが、この作品はBとCの複合パターンです。
私にとって今年17本目の映画。2/10奥さんとヒューマントラスト有楽町で観ました。
人生と仲間と誇りを歌い上げる素晴らしさ作品です♪
劇場での予告編を観て、なんか面白そうだなぁと思い、鑑賞しました。
で感想はと言うと良い♪
とっても良い映画です。
どう言葉にして良いかが分からないくらい、しみじみと伝わってくる。
面白い映画は沢山ありますが、良い映画と言うのは意外と少ないかなと思うのですが、この作品はとても良い作品。観ていて幸せな気持ちになれました。
最初に気になった難点を言うと、ラストのジムやオーウェンとダニーとの仲直りがちょっと中途半端と言うか消化不良。
ランキングが9位と言う快挙に皆が喜んでいるが、パブでのダニーの立場がなんか浮いていると言うか、ハブられてる感じがして、結局ジムとは仲直りした様には見えない。
“そんな事も海が洗い流してくれるさ!”と上手くまとめる感じでもなくエンドロールに行くし、流されそうになったのはダニーの車だしw
ジムとダニーの握手があれば、もっとハッピーエンドになってたかと思うのですが、そこだけ気になりましたが、それ以外は良い作品です。
イギリス南西部の港町ポート・アイザックの自然豊かな風景と主役の「フィッシャーマンズ・フレンズ」の歌から始まるオープニングに“これはとても良い映画が始まる”と言う雰囲気に気持ちがホッとなり、終始優しい気持ちと顔がほころぶ様な気持ちで鑑賞出来ました。
意地悪な上司にそそのかされたダニーがジム達と契約にこぎつけるけど、この上司が嫌な奴ではありますが、彼の冗談がなければこうはならなかったので結果オーライw
でもあんな振る舞いをしてたら、そりゃあ“余所者が!”と小馬鹿にされますわなw
最初はダニー達を小馬鹿にしていたオーウェンも口が悪いw 仲間になるまでが一苦労。
でも、オーウェン役のタペンス・ミドルトンは美人で愛嬌があって良い♪
オーバーオールが似合うのも素敵♪
愛車が赤のシトロエンと言うのも最高w
娘も可愛いしね♪
とにかく、彼らフィッシャーマンズ・フレンズの歌が良い♪
歌詞に卑猥な表現とか差別的表現が含まれるとか、言うけど、確りと聴くととても良い歌と言うのが伝わる。この辺りは美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」に通じる物があるかと思います。
フィッシャーマンズ・フレンズの面々は海の男達だけに皆カッコいいんですが、リーダー格のジムは渋いです。演じるジェームズ・ピュアフォイの無骨で頼れる海の男っぷりが良いです。
10人居るメンバーの半分はその他大勢になってたのはちょっとご愛嬌としてスルーw
皆でレコードレーベルに乗り込む際の黒のコートにサングラスは最高にカッコいい♪
“タランティーノか?”と言われてますが、個人的には「アルマゲドン」を思い出しましたw
歳を取っても決める時に決められるオヤジと言うのはやっぱり渋いしクールでカッコいい。
こんなオヤジになりたいw
それでもメンバー最年長のジェイゴが老衰で静かに息を引き取った時にウルッと来ました。
でも、海を見つめながら人生を終え、皆に惜しまれ、歌と共に見送られる。
奥さんの“良い旅を”と言う言葉にはジンと来ました。
皆が集う憩いの場であるパブが赤字から売却される事でちょっとしたすれ違いでトラブルになるけど、皆が集う大切な場所と言うのがパブと言うのも良いんですよね。
日本なら居酒屋かスナックになるかと思いますがw、個人的に酒も好きだしブリティッシュパブは大好き♪
ジム達がパブで飲んでるビールはイギリスなのでエールビールかと思いますが、舞台となっているポート・アイザックがあるコーンウォールはコーニッシュ・シングル・モルト・ウイスキーの「ヒックス アンド ヒーリー」と言う銘柄の知る人ぞ知る稀少なスコッチもあるし、ビール醸造所もある。
ジムがダニーに“寝酒に付き合うか?”と誘い、外で飲んでいるのは多分色が付いてなかったのでジンかと思うけど、多分「プリマスジン」ではなかろうか?
お酒が好きなので、こういう妄想と言うか、考察するのも大好きだし楽しい♪
こういう事を妄想させてくれて、なおかつ楽しくなれる映画って最高w
あんまり変な伏線も無いし…パブの新たなオーナーになったのが、ジム達の天敵的なのが伏線と言えば伏線ですが、ビジネスマンとして優秀なダニーからすれば“手数料は貰ったけど、そんなんビジネスやから当たり前やん。こっちにすれば相談されたから、買い手を見つけたのに、そんな事情があったなんて知らんやん…なんなん?”と普通はなるわなw
それでもオーウェンの事が好きになり、この町の人達が好きになり、フィッシャーマンズ・フレンズの良さをもっと多くの人に伝えたいと言う気持ちがダニーを動かした訳でその気持ちがこちらにも伝わってくる。
全てはフィッシャーマンズ・フレンズの歌の良さに尽きる訳でレーベルを訪ねに行った前日にダニーに内緒でパブで飲んでる時にジム達が歌い出した歌をパブに居る皆で歌った時は素直に良いなぁと思いました。
それはカラオケで盛り上がるのとはちょっと違う、日本で言えば誰もが知っている唱歌や童謡を歌う様な物かと。
日本にもいろんな歌があるけど、古いと言う理由や今の時代にそぐわないと言う理由だけで無くなっていく唱歌や童謡も結構あります。
ですが、やはり人々の心に残る、口ずさめる曲は時代が変われど名曲である事に変わりは無い。
サクセスストーリーの作品ではありますが、成功する事だけが幸せではなく、歌の力を、仲間の素晴らしさを、仕事の誇りを、地元への愛を教えてくれる。
映画を観る幸せの中に、この作品の様な良い作品に出会えた事が小さな幸せかも知れないけど、その幸せが噛み締める様に暖かさと優しさが溢れてくる。
とてもとても良い作品で物凄くお薦めの作品です。
機会がありましたら、是非是非♪
【”1752年の漁師ロック” 現代の英国音楽界を席巻する。 ”人生の本当の友達とは何か”という事に気付かせてくれる作品。】
ロンドンの音楽マネージャー、ダニー(ダニエル・メイズ)は友人の結婚祝いを兼ね、上司とともに英国南西部の小さな港町”ポート・アイザック”を訪れる。
港で聴いた、歌う漁師たち、”フィッシャーマンズ・フレンズ”の”シー・シャンティ”に聞き惚れるダニー達。
特にダニーは無骨な漁師たちが野太い声の歌の魅力に引き込まれる。それを見た上司たちは”契約しろよ”と言い、自分たちはロンドンに戻ってしまう。
大真面目に彼らを口説くダニー。が、それは少し意地悪な上司たちの悪戯だった・・。
ーダニーの上司たちが、”フィッシャーマンズ・フレンズ”の歌の本当の素晴らしさに気付いておらず、音楽を”ビジネス”としか考えていないことが良く分かる。-
漁師たちの頑固なリーダー、ジム(ジェームズ・ピュアフォイ:渋い、渋すぎる・・。少しヒュー・ジャックマンに似ている。歌声も・・)はロンドンから”テイマー川を越えて、年に2回だけ来る連中”に対し、良い感情を持っていない。
ダニーも、上司たちから”悪戯だった”事を告げられ、こっそり逃げようとするが(情けないなあ。)、ジムの娘アルウィン(タペンス・ミドルトン:美しい・・。つい一昨日、別の映画で観たばかりだが、現代の質素な衣装も宜しい。)に惹かれて、居残る事に。
-情けないなあ、でもダニーの気持ちは良く分かる・・。ー
ダニーに対するアルウィンの最初の印象は最悪で、可愛い娘タムシンの前で“マスかき野郎”と言ってしまう程である・・。
ーこの後、ダニーがジムの家を訪問した際に、タムシンが”ママ!マスかき野郎が来たよ!”という場面では、私の周囲で噴き出す人、多数・・・。
”タムシンちゃん、駄目だよ!そんな言葉を使っては・・”ー
ダニーの”シー・シャンティ”を愛する姿と熱意と人柄に触れ、徐々に心を開いていく漁師たち。
タムシンと遊ぶダニーの姿を見て、アルウィンの態度も徐々に変わってくる。
アルウィンは自らを“音楽オタク”というだけあり、部屋には多数のLPレコードがあり、盛り上がる二人。
アルウィンの”今の若い人は好きな曲だけ、”iPod”にダウンロードしているけれど、アルバムは通して聴くべき・・”という言葉には心の中で大いに賛同する。
漁師たちが集うローワン(サム・スウェインズベリー)が母と営む”ゴールデン・ライオン・パブ”で行われる音楽クイズの質問もかなり難しく、この港町の人々の音楽好きが良く分かるシーンである。
-このパブの件でダニーとアルウィン及び漁師たちの中は一時険悪になってしまうのだが・・ー
■面白き場面、涙する場面は多数あるのだが、特に印象に残った所
・英国国歌をTVの生中継で歌う事になり、”フィッシャーマンズ・フレンズ”が歌った”国歌”。
おろおろするダニー及びTV関係者たちの姿。
が、これをきっかけに彼らの動画再生回数は100万回を突破する・・。
・70歳を超えて、意気軒高だったジェイゴ(デヴィッド・ヘイマン)が海が一望に見える自宅テラスで静に息を引き取っていた夕景の場面。
そして、彼を水葬する際に”フィッシャーマンズ・フレンズ”が涙を流しながら”シー・シャンティ”を歌う姿。
ーこのシーンは沁みたなあ・・。涙しますよ・・。-
イギリスの港町の漁師たちの強い絆をコメディ要素も絡ませながら描き出すヒューマン映画。その仲間に新たに加わった男が生きるべき道を見つけていく姿にも涙する。
<”真の友達とはどういうものか”という事を、改めて思い出させてくれる映画である。
”フィッシャーマンズ・フレンズ”が披露する数々の歌の魅力的な事も忘れ難い。>
<2020年1月13日 劇場にて鑑賞>
羨ましく思う
なんかこういう男たちの友情ってカッコよくて憧れる。
普段は漁師として共に働き、仕事が終わればパブで飲み合い翌日は共に仕事をする。
時には共に歌い合い、ぶつかり合っても翌日は共に仕事をする。
意見が違う時があっても自然と纏まるんだとジムのセリフであったが、強い友情、絆があるからこそのこのことば。純粋に羨ましく思った。
作品としてのキーパーソンはダニーであり、彼がいなければフィッシャーマンズが世に知られてる事はなかったかもしれない。それはそれで彼らにとっては何にも悔いることではないのかも知れないが、彼らの存在を知り、彼らの歌に魅了されたファンにとってはダニーの功績は計り知れない。
この作品の一番好きなところは、売れることが決して一番の幸せや望みではなくいろんな小さな幸せに溢れているところが終始温かい気持ちで鑑賞でき、こちらも幸せな気持ちになれるところが良かった。
今作のように今年もまたこのような優しい作品にたくさん出会えたらなと思う。
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