「労働歌が染みる」フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
労働歌が染みる
聴いたことが無いのにどこかで聴いたような懐かしいリズムと歌声。
観光にきたダニーたちはふざけすぎでイラッとしたが、それ以上に漁師町の人々の悪態は小気味良かった。
上司の冗談から始まったダニーと漁師たちの繋がりが深まるほどに引き込まれた。
閉塞感が強まったと感じる昨今でこういった事に脚光が向いてもすぐ忘れ去られるのは悲しい。
古くても良いものは良い。
新しい関係性とか取り繕っても、人間の関係性はそうそう変わるもんじゃない。
人間はシステムじゃないから。
ドライに割りきれるもんじゃない。
街のパブで歌いだしたオジサンたちにつられて、皆の歌声と笑顔が出た時は気持ち良かった。
しかし、あの漁師たちもよそ者(エメット)と言って嫌っていた事を考えると様々な事を受け入れて、共生する事が難しいのはよくわかる。
ラストは甘い形で終わるから、その後はどうなったんだろうか?と気にはなってしまう。
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