ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
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それぞれの愛がある
アガサ・クリスティ原作小説はノータッチ。ライトなミステリー系が好きな人間なので、リメイクでも映画で作ってくれるのが有難い。
前作オリエント急行〜も観たので、こちらも楽しみでした。
犯人については大して驚きはありませんでした。
このパターンか〜→その「パターン」の元ネタこれよな…→すごい作品なんだな…って分かりやすい感想。
愛に重点を置いてて、色んな愛の形があり、そこに引き込まれ、この2時間は退屈しませんでした。そういや誰も死んでないな?と思ったら死んじゃったけど…
助手ポジにそんなことしちゃうの…?安心して観てたのに…?とショックでした。
ポアロのあの聴取がなければ…と少し思いました。
横領については白状早いな!?と思いました。
あとガル・ギャドット、エマ・マッキーがとても美しかったです。ドレスもとても良かったです。
続編お願いします…
登場人物それぞれの人生が
以前にも映画化されて、そちらもそれなりの作品でしたが、今回のケネス・ブラナーによる映画化も悪くない出来です。
この映画、名探偵ポアロがいかに誕生したのか、から始めています。
第一次世界大戦にベルギー兵士として出征した農家の青年が、天性の頭脳を活かして味方の軍隊を勝利に導くのですが、しかし・・・という始まり。
ロシアのウクライナ侵攻が起こったばかりの時期にこの映画を見ると、何となく今の世の中も変わりはないのかな、という気がしてきますね。
しかしその一方で、時代に合わせて「政治的正しさ」にも配慮が。
つまり、黒人女性二人が登場しているからです。
しかし、この二人の人物設定がちゃんと考えられているので、上っ面だけ黒人を採用してバランスをとりました、という感じにはなっていない。
また、それ以外の人物についても、時代との関連がちゃんと設定に活かされています。
この映画の時代設定は1937年。第一次世界大戦から時間は経っているけれど、世界恐慌のによる経済的な疲弊などが顕在化していた時期です。また、第一次世界大戦後にロシアに世界初の共産主義政権が誕生したことをきっかけに、お金持ちにも共産主義シンパが生まれていた。ソ連崩壊によって共産主義信仰が破綻した21世紀に生きている我々とは、はっきり時代の雰囲気が異なっていたのです。
加えて、この映画には原作が書かれた当時には意識されていなかった同性愛の問題も盛り込まれています。黒人差別と並んで、現代的な問題を1930年代を舞台とする映画に盛り込んでいるのですが、それがあまり不自然に感じられないんですよね。そこに、ケネス・ブラナーの優れた能力を見て取るべきでしょう。
事件はいつも金と愛から!?
大富豪の新婚旅行中、豪華クルーズの中で殺人事件が発生‼圧倒的財産を持つ若き花嫁リネットを中心に、旦那、元カレ元カノからメイドさんまで、いかにも動機がありそうな面々が揃った中で、探偵ポアロが事件の真相に迫っていく。
ミステリー好きなワタクシ、遅ればせながら漸く鑑賞。
登場人物は多いものの、序盤から人物像や相関が分かり易く説明され、そしてその誰もが何か訳アリな様子。う~ん♪ミステリーとしてシンプルな序盤だが、この時点で期待値爆上がり‼
その後はちょっとヤバめな元婚約者をメインに、他のメンツも一つ一つの所作が怪しく、行方不明になるアイテムの数々で伏線が貼られていき、さ~てどうなるのかワクワク♪おまけにワタクシの好きなアブシンベル神殿まで出てきちゃって。ってかお前ら世界遺産でなんちゅうことを・・・w
そして大分経ってから漸く事件発生。ポアロさん、仕事とはいえいきなり皆にズカズカとモノを言いすぎw軽く名誉毀損レベルではw?
そして迎えた最終シーン。いよいよ犯人が明かされる‼
・・・という場面で、割と序盤から我慢してたワタクシの尿意が爆発寸前‼
・・・あと10分、10分で良いから頑張れ俺‼
どうにか持ちこたえ、無事最後まで制覇‼(おかげで話はあまり入って来ませんでしたが。。)
鑑賞前のりんごジュースはダメですね。
・・・話が大分逸れましたが、ずっと楽しみにしていた本作。上映延期を重ねに重ね漸く観れました。
充分に面白かったのですが、事件発生まで大分時間がかかり、その後はポアロ氏が皆皆の背景を口早にズババッとまくし立て、ちょっと駆け足な印象も。
脳足りんながら、ミステリー映画は自分も推理しながら観るのが好きなので、頭脳明晰すぎる探偵さんのペースに合わせることはとても無理でした(笑)
それでも、そうきたか~と思わせてくれるような結末と緊張感、誰もが怪しいサブキャラ達の存在感に加えエジプトと美しい景色まで観ることが出来、満足のいく一作だった。
分かりやすくて楽しめました
ミステリー初心者の自分でも初期の段階で
疑わしい人(犯人)の目星が付いたので、
変に捻くれている感じも無く、面白かったです。
本作を見た後、前作(1978年版⁉︎)を見ましたが
時代の流れを感じられて、興味深かったなぁ。
(人はやはり感情に支配されている生き物なのかも⁉︎
っと再認識してしまう作品でした)
現代風にポワロの掘り下げを入れて来た事の是非。
公開延期が続いて、やっと観られた作品。
前作映画もあるし、原作の読者も世界中にいるので
なんとか目新しい部分を入れ込もうとして
前作の「オリエント急行殺人事件」から特に力を入れているのが
名探偵エルキュー・ポアロの人物像の掘り下げ。
それが、吉と出るか凶となるかは
かなりのギャンブルだったかもしれません。
私は原作未読なので、
正直そこまでポアロの掘り下げが必要だったのか?
なんて思ってしまいます。
で、月に8本程映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
今回はちょっと小粒だったとは言え
豪華有名スターを綺羅星のごとく配置して
その演技合戦を観せる!
と言う映画を作りたい!と思うのであれば
アガサ・クリスティーの小説と言うのは
確実にアガサファンの動員も見込める便利な題材なんですよね。
だから、本作の「アラ」を探してどうこう文句言うよりは
ここ頑張ったね!ってとこを見つける方が良いかも??です。
お金のかかった調度品や衣装を使った重厚な映像。
エジプトと言うヨーロッパ人から見れば思いっきりエキゾチックな背景。
そう言う物を楽しむ映画なんだろうな〜〜
それにしても、最後の最後に犠牲者が船から運び出されるシーン、
いつの間にミイ○にされたんだよ!!(笑)
ちょっとやりすぎたかも(笑)
できるだけ大きなスクリーンで観るべき
原作はたぶん読んだのだが、子供のころだし、ほぼ完全に忘れてるので犯人探しを楽しめた。
前作のオリエント急行と同様、豪華な雰囲気と映像を楽しむ映画。
豪華、というのは、貧富の差とか、使用人や身分の低い人への理不尽な扱いとか、人種差別とか、現代の倫理観では否とされるような行動も含むわけだが、なぜだかそういう非道い描写も、郷愁を感じさせる。
ピラミッド、ナイル川、アブ・シンベル神殿…悠久の時を感じさせるエジプトの風景の美しさは素晴らしく、もうエジプト行かなくていいかな…、と思ったほど。
できるだけ大きなスクリーンで観るべき。
華やかな結婚式にババーン!とあらわれた「招かれざる客」のジャクリーンは、まるで「眠れる森の美女」のマレフィセント。この映画で一番印象に残ったのがこのシーン。
映像を楽しむ映画、とわりきれば素晴らしい映画だが、ミステリーとして面白かったか、といわれれば微妙。
名探偵もののパターンをある程度知っていれば、正直犯人やトリックに意外性は無い。
でもそもそもがこの原作が名探偵ものの古典なのだから仕方ない。
映画の作り手も、トリックを本気で考えさせる映画としては作ってはいないように思う。
「この殺人はあらゆる可能性を検討しても不可能である」ということが、登場人物たちにも、読者(視聴者)にも十分考えさせて、了解された上で、「The murder is here」と宣言されるのがシビレルのに、それを考えさせる時間はなかったように思う。
原作はどうだったか知らないが、この殺人のトリックと犯人は納得感が薄い、と感じた。
まず、そもそもの計画だけど、ジャクリーンにとって、サイモンが裏切る、もくしは心変わりする、という可能性は考慮に入れなかったのだろうか? サイモンはべつにリネットを殺さなくても、リネットと結婚できるだけで十分なお金を手に入れられるのに、わざわざ殺人というめちゃくちゃでかいリスクを負うようなことをするだろうか? サイモンとジャクリーンがふつう考えられないほど愛し合っていたら、考えられなくもないが、そこまで深い絆で結ばれているというような特別な理由(たとえば別の殺人の共犯だとか)は示されていないし、サイモンはお金目当ての要素が強いぽいので、なんだか腑に落ちない。
で、この計画自体も穴だらけな気がしてしまう。ジャクリーンが空砲を打って、サイモンが足を撃たれた演技をした、その後。打たれたという足を無理やり押さえつけられて、傷口見られたらどないするつもりだったんや? 「あれ、撃たれてないじゃん。なんで撃たれた演技したの?」ってなっちゃう。
で、なんとか「痛い痛い!」ってあばれて傷口見られないようにしたとしよう。でもそのあと、普通怪我人を一人ではほっとかないでしょ。サイモンを誰かがずっと介抱する、ということになったら、サイモンが単独行動できなくなってしまう。
あと、最大の謎が、なんで名探偵で名高いポワロがいるのに、計画を強行しちゃったかなー、というところ。サイモンにとって、リネットと結婚してしまえば、それこそ殺人のチャンスはいくらでもあるはずなので、ポワロがいるときに込み入ったトリックを使って殺人を犯すことがどう考えても分が悪い。
まあ、これらの疑問を解決する合理的な理由が映画の中で示されていたのかもしれないが、僕にはわからなかった。たくさんの人物たちがそれぞれどこで何をしているか、把握できていなかったからかもしれない。
そういえば、ポワロがサロメに惹かれた理由もよく分からなかったなあ。
ポアロの役作りとロケーションを堪能。
まずはモノクロの塹壕シーンから始まる意外さ。1914年、WW I。今日ウクライナの国境線で起きていることが、100年の年月を経ても大差ないことをショックに思う。制作当時には予期しないことであったろうが、、、。
優れた原作はどうしたって面白い映画になる、というのは言い過ぎかもしれないけど、ゴージャスな紀行ミステリー、存分に楽しめた。さらに自分の記憶力の悪さも犯人探しをゼロベースから楽しませてくれる、という事実も。個人的に一番印象に残ったシーンは、ピラミッドを臨んで、優雅にポアロが野外のティータイムを楽しむ(残念ながら中断されてしまうのだけど)ロケーションからのシーケンス。嵐の前の静けさだ。
忘れ難い愛のメモリーと、世界一の探偵である自分を「自分はワーカー」と言い切る皮肉交じりの謙虚さと、捜査の段取りが完璧でなかったばかりに犠牲者を増やしてしまうダメさも持ち合わせた人間ポアロを演じたケネス・ブラナー。『ベスファスト』に期待します!!
犯人分かってしまった、、
金持ち女が新婚旅行中に殺害された話。
原作未読、アガサファンでもないです。
前情報ゼロで観ましたが、
犯人分かりやすくなかったですか?
決定的な犯行のシーンの演出が不自然で
あれこいつ怪しいぞってなっちゃいました、、
そのせいかラストもうひと展開あるのか?って
期待してしまったのもよくなかった、、
ということもあり「んー」
で終わってしまいましたが
終始エジプトが舞台っていう珍しさと
音楽の良さで結果よかったなと思いました!
愛のためなら
前作のオリエント急行殺人事件が映像や音楽、雰囲気やストーリーの運び方が好きだったので、こちらも
やはり、その点は劣らず。
特にエジプトや衣装の美しさは映画館で観てよかったと思えた。
ストーリーも、船という密室の中、犯人は必ずここにいるが、誰もが怪しく見え、誰でもなさそうに見え、でも、誰でもありそうな状況で展開する面白さがあった。(全作も今作も原作未読)
人は愛のためなら殺しもできるというポアロの言葉は重い。前作もそうだったと思い出しながら。そこにこのシリーズの悲しさがあるから。
そして、謎解きとその結末は、正直前作の方が引きつけられたけれど、今作も十分楽しめた。前作とは異なるポアロのとある心情も混ざるから。
あの時代に、人種やLGBTへの偏見が全くないのは、違和感があるかも...
あの時代に、人種やLGBTへの偏見が全くないのは、違和感があるかもしれませんが、私は逆に心地よかったです。
ただ、内容はやはり昔の推理小説ですよね。今の推理ものがいかに進化しているか…と改めて感じました。
あれー?こんな物語なのかぁ〜
初めてちゃんと見たナイル殺人事件。大昔、角川映画であったよなぁ♪ミッステリィ ナァァアーイル〜って。原作は古典中の古典って言っていいのでしょうかね?ただ、僕は原作未読なのでこの作品のストーリーが原作ママなのか?アレンジしてるのか?はわかりません。、、、それ前提で。
なんだろな?これがあの「ナイル殺人事件」なのかぁ〜。って印象でした。謎解きのワクワクがあんまりなくって・・・昔の名作だからかなぁ?ドキドキも「え!?」な驚きもなく。これがミステリーって言われるものなのかぁ〜・・・って印象でした。推理物ってこーいう展開が普通なんですかね?確かに金田一シリーズもこんな展開か。。。その構成は良しとしても、もっともっと人間のドロドロを見せてほしかったし、もう少し結末を考えさせてほしかったなぁ。けど、ポアロの冷徹な尋問は好き!!!とっても好き!
とても豪勢な作りです・・・でもって合成感ある絵作りがなんとも笑えました・・・お金なかったのかな?(笑)勝手な推測ですが、あまりに有名な物語なので、ストーリーや謎解きの部分ではなく、「魅せる」ことに力を入れたのかなぁ?なんて思いました。その割には、絵がチープなんだよなぁ。現地でのロケもやっているのでしょうが、全然「ナイルにいる感」がないのです。風景が全部CG見えちゃって・・・。
残念ながらあまり面白いって思えなかったんですよねぇ。僕が推理ものが好きではないってのが大きいのでしょうが、物語も絵面も色々とフィットしませんでした、僕には。
愛とは…
伝わるかわかりませんが、まるで小説を読んでいるかのような映画でした。
映像がショボイとか、演技が駄目とかではなく、私にとってはいい意味での感想です。
殺人に焦点を合わすのではなく、心理戦、推理に焦点を合わせてたので、ぐぐぐっとストーリーに引き込まれた感じがしました!
人の醜さ、愚かさ、弱さが伝わってきました。
で、厄介なのが『愛』
愛のために、愛したがゆえに…
死にたくはないですが、命をかけれるほど愛してみたいです(笑)
最後に映画の感想ではないのですが、
冒頭の戦闘シーンはウクライナを思い出してしまって、胸が痛みました。
個人的には一作目より好き
あまり期待していなかったが思ったより先の展開が読めず、犯人も想定外だったので楽しめた。映像も綺麗だった。
ケネス・ブラナーは「テネット」のせいで悪役のイメージがついてしまっていたがポアロの役も良き。
ネタバレになるのでここまでにしておく。
ただこれだけは言える。
こんな休日送ってみたい。(殺人事件は抜きで)
※チケット購入時、映画館スタッフにタイトルを言ったら「ドライブ・マイ・カーですか?」って言われて…私の滑舌そんな悪い?
監督と主演(同一人物)のエゴのためだけに作られた映画
本当につまらない映画だった。
数十年前にみたユスチノフ主演の同原作映画は、解決できてよかったという人々の一体感と喜びが、悲劇を乗り越えていこうとする希望が次にあった。
この映画は、なんの感興ももたらさない。それを象徴するかのように怪我人や死人が出ているというのに船はずっと止まったまま。
原作を作り替えて挿入した一番人間的で魅力のあった人物さえ(_)てしまう。
それ以外の人物を深く掘り下げる事なくポアロの一方的な視点からのみ話が進んでいくので、他の人物の描写さえ薄っぺらで演技する機会さえない。
そのせいでユスチノフ主演の作のように何度も見たいとも思わない。
誰がポワロの髭の解説を必要としているのか?
クリスティのいろいろな作品を読んでみてもそのような「プリマドンナ」のような性格だとはどこにもない。
これ以上もう作らないでほしい。
楽しめた
原作も1978年版も見ていません。
知っている人からすると、イマイチという感想もあるのかもしれませんが、僕のようにしらない人間は楽しめます。
オリエンタル急行の最後が今作につながる終わり方だったのに、偶然、来たような話になっていて??でしたが、その辺も伏線だったんですね。
風景の美しさも楽しめます。
足るを知らナイル
セレブの新婦が船内で殺されるミステリー。
途中の展開がやや苦しいが、衝撃の犯人。
登場人物名の把握はやや苦。
良い点
・愛について云々
・歌唱
悪い点
・ストーカー規制法
・貸し切りじゃない
・落石の件
その他点
・世界遺産っぽい所を気ままに出入りしている
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