「ナイルを進む船内で惨劇が・・・」ナイル殺人事件 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
ナイルを進む船内で惨劇が・・・
1978年版は映画館で鑑賞しました。当時、オールスターキャストって事で話題になってたし、ポワロという探偵にも興味がありました。
そして、何よりミステリーナイルの歌が良かったですね。SPレコード持ってます。
ただ、鑑賞後の想いについては、あまり記憶に残ってません。犯人のトリックだけ、うっすらと覚えてました。
本作品の公開ちょっと前に同じポワロによる「オリエント急行殺人事件」を見ました。まぁ、それなりに面白かったとは思いますが、映画館へ足を運ぼうという意欲までには繋がらなかったですね。犯人も分かっているからということもあって、今回のBS放送での鑑賞に至ります。
【ネタバレ】
ミステリーは、内容を知らないほうが楽しめると思います。犯人も分かっていたので、余計に面白みが減っていたんじゃないかな。
40年以上の時を経たリメイク版ですから画面の綺麗さは見応えありましたね。ピラミッド等の遺跡観光地やナイル川の広大さは、良かったと思います。
本作品もオールスターキャストということで、それぞれの役者さんに見どころがありました。でも、殆どがポワロに追及されている場面で、感情的な演技が多かったかな。
後から思えば、婚約者を紹介した6ヶ月後に別の人と結婚するのも、とんでもないヤローだし、その元カレの居所を執拗に追いかけ回す元カノも不自然でしたよね。
計画自体は綿密に練られた殺害計画だったのですが、目撃者の登場で歯車が狂っていく。後の2人は、予期せぬ殺人だった。ポワロも薄々犯人に気付いていたみたいなのに、追い詰め方を失敗した?
犯人が分かって、無事、事件が解決したのに、何とも後味のスッキリしない作品でした。
ポワロのトレードマークのヒゲについて、冒頭で話されたのはちょっと面白かったけど、ラスト、半年後のロンドンで、なぜポワロはヒゲを生やしていなかったんだろう?
