「人間ポアロの過去」ナイル殺人事件 だるちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
人間ポアロの過去
ナイルといえば、華麗な音楽と共にでっぷりしたピーターユスチノフが汗をかきながら、外見とは異なる推理のキレを見せるのが魅力的でしたが、そのイメージが強いために、どうしてもケネスブラナーは精悍すぎる気がしてしまいます。
ただ、過去作が原作に沿って事件だけを克明に追っていたのに対し、本作は血の通った人間としてのポアロの人物像を掘り下げ、創作だとは思いますがポアロの過去やトラウマまで掘り下げていたので、その点での深さは評価出来ると思います。
ただ、ポアロものはいつもなのですが、しばらくして思い返すと、犯人特定に至る動かぬ物的証拠って何だったっけと考えても頭に浮かんで来ないのが不思議です。
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