「愛の数だけつまらない」ナイル殺人事件 NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)
愛の数だけつまらない
1978年版が謎とき映画として最高と思っている私としては
CG全開、ポリコレ満載本作は全く響かない。
ロイスチャイルズの美しさゆえに嫌らしさを兼ね揃えると
周りは敵だらけ、動機もそら一杯あるわ状態となるが
ガルガドさんは美しいだけで嫌らしさがない分
誰が彼女を殺すねん?こいつしか動機ないやろう、と犯人の目星はすぐにつく。
ミワファーローのようなお化け美人だとそら嫉妬に狂うわ、だが
エママッキーのようななまじっか美人さんだと早よ他のオトコ探せば?を
お勧めする。
78年作のような乗員全員の犯罪可能状況を異なるカメラワークで解説するでも
なく
そもそもピーターユスチノフのようなユーモアがケプラーポワロにはない。
全員を集めて論理的に犯人を追い詰めていく場面もなく
フーンで終わってしまう。
60点
もう一言
もしここにさらに昨今流行りのポリコレ突っ込んでくると
もうそれはナイル川ではなく淀川でやってよ、となる。
そんな作りをしたら今の鑑賞者はこれがアガサクリスティー原作と
思ってしまうのでしょうね。
その時代がなせる背景を無視して、今ならこうならないとアカン
という考えで修正改ざんされる映画が出てきたら
折角の動機、トリックも中途半端になり
正当な評価がくだせないことになりませんかね?
7
イオンシネマ茨木 20220317
パンフ購入
コメントする