「こんなのポアロじゃない!」ナイル殺人事件 ぽつこさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなのポアロじゃない!
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懐古厨になってしまうようで申し訳ないけど…
デヴィッド・スーシェのポアロが好きなのでケネス・ブラナーのポアロはイメージが違い過ぎる。
でもこれは前作『オリエント急行殺人事件』から思っていたのをわかった上で観たので仕方ない。
ただ、ポアロ自身に余計なエピソードを付け加えたのはなぜ?
前作にもカトリーヌを想うエピソードがちらっと出てきていらないと思っていたけれど、今作はそれを更に掘り下げてきた最初の戦争の場面はなんなのだ?
ポアロの代名詞の髭も顔の傷を隠すためなんてエピソードはポアロにも作品にもなんのプラスにもなっていない。
小説でもポアロはいけ好かない人物ではあるし犯人に厳しい一面もあるけれど善人には優しく変なこだわりを持ちつつも愛すべきキャラクターなのに、その要素がほとんどなくあんなに攻撃的なポアロはポアロに思えない。
ケネス・ブラナーのエルキュール・ポアロの解釈が合わな過ぎて、作品がどうの以前に「こんなのポアロじゃない!」と思ってしまう。
唯一良かったのはポアロが遺体の足をまっすぐに直すところだけ。
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