「 アガサ・クリスティの作品は読んだこともないし、関連の映画も観たこ...」ナイル殺人事件 アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
アガサ・クリスティの作品は読んだこともないし、関連の映画も観たこ...
アガサ・クリスティの作品は読んだこともないし、関連の映画も観たことはない。前作のナイル殺人事件も観ていないので、全くの先入観もなく、犯人も知らないので、新鮮な気分で観れた。内容よりもピラミッド、スフィンクス、アブシンベル神殿、ナイル川を映画の画面で観よう位の気持ちで見に行った。
友達の彼氏を奪って結婚してしまうリネットにまず共感できず、ポワロの乗客の尋問の仕方にも共感できず、ただ、ラストの犯人が分かった時に、なんだ〜結局はジャクリーン悪いじゃん!とまあ、ありがちな展開でしたが、画像的に充分楽しめた。昔の作品や、他のアガサクリスティ原作の映画も観てみたくなりました。
今晩は
小学生低学年時に「江戸川乱歩」シリーズを読破し、その後当然の如く、アーサー・コナン・ドイル(8年前に、河出文庫からシャーロッキアンの方々の編集による、「ストランド・マガジン」の挿絵も完璧に織り込まれた全集が出た時は嬉しかったです。)のホームズ全集を読み、その後ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスシリーズに嵌ったため、アガサ・クリスティーは代表作しか読んでいないNOBUです。
今作は、原作及び1978年の映画版も鑑賞しましたが、それぞれに持ち味が有り面白かったですね。
一つ言えば、今作は日本で言えば金田一耕助シリーズと同じく、殺人事件が起こってから謎解きをする推理小説では定番だったところは良いのですが、リネットが高慢な女性ではなく、知性ある女性(ガル・ガドットですからねえ・・)として描かれた分、犯人側の心情が伝わりにくかったかな・・、と思いました。
けれども、大スクリーンで観る本格映画である事には間違いはなく、堪能した作品でしたね。では、又。