「ハンカチを忘れてとても後悔しました」ラスト・クリスマス 頼金鳥雄さんの映画レビュー(感想・評価)
ハンカチを忘れてとても後悔しました
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ハンカチがなくて困りました。まさかロマンチックコメディごとき(失礼)でこんなに泣くとは思いませんから。いやー。泣いてしまいました。多分トムの正体は途中でみんなわかると思います。わかっていても泣いてしまいました。
序盤では主人公があまりにもすれっからしでドン引き。歌手になりたい割には真剣さがなく一切共感できないのです。「こりゃ、映画の選択をまちがえたかな」と思ったのです。でも彼女の事情が明らかになるにつれ納得できました。
人種問題、LGBT、格差、病気、でも生きてることはそれだけでラッキー。明石家さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」を体現したような映画でした。実際にはこんなにうまくはいかないし、いくらLGBT差別を乗り越えて一緒になっても浮気や不倫や関係が冷えて別れる事もあるでしょう。でもそうなったらそうなったでいい。気を取り直したら前を向こう。まさに上を向いて歩こうなのです。
それからミシェル・ヨーがデート前にまるで少女のように笑ったりお化粧をやりすぎるところがかわいかったです。私はてっきりデート相手の男性と過去に辛い別れがあってからの再会だと思ったら違いました。
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