「☆☆☆★(前半から中盤にかけて) ☆☆☆☆(最後の30分) 簡単に...」ラスト・クリスマス 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★(前半から中盤にかけて) ☆☆☆☆(最後の30分) 簡単に...
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☆☆☆★(前半から中盤にかけて)
☆☆☆☆(最後の30分)
簡単に。
それまで全く素振りを見せなかったヒロインだが、トムに自らの胸の傷を触らせる。
観客側としては戸惑うこの場面。あまりにも突然だっただけに、感の良い人にはその後の展開が読めてしまう結果になってはいないだろうか?
実際問題わたし自身が、〝 それ 〟は意識していなかっただけに。この時を境にして、「ん?ひょっとしてトムって?」と思ってしまっただけに…。
脚本上でもう少し事前に、ヒロインの身体に関して用意周到な目配せが在ればなぁ〜と、ついつい感じてしまった。
(ヒロインが家を出た理由であったり。姉が実は…と言った辺りも含めて)
正直な話、前半から中盤にかけてはかなり怠かったのだけど。それだけに後半は予想は出来てしまったものの。素敵な話になっていて、とても心地良かった。
それは何よりも。悲しみを負いながらも、素敵な笑顔を振りまくヒロインの明るさの素晴らしさに他ならない。
そして、訛り英語を鮮やかに駆使するエマ・トンプソンのコメディエンヌとしての素晴らしさも同時に味わいつつ。
ところで、映画の中では。現在のイギリスに於る社会背景の問題として、移民問題を表す場面があった。
映画の中で、エマ・トンプソンが「移民が多すぎる!」と言った後に。娘のヒロインが一瞬だけカメラ目線になったのは、一体何を表現したかったのだろうか?
2019年12月10日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン5
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