「アジアの時代を見据えたような企画にディズニーの商魂を垣間見たような気はするが、ファンタジー映画としては素直に泣ける。」ラーヤと龍の王国 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
アジアの時代を見据えたような企画にディズニーの商魂を垣間見たような気はするが、ファンタジー映画としては素直に泣ける。
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①第一にシスのキャラクターが良い。オリジナル版の声優であるオークワフィナの個性に当て書きしたのだろうが龍らしくない言動が楽しい。②中国南部、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアなんかをミックスした舞台設定の中にジャパニーズなところが皆無なのは日本人としては寂しいが、日本民族も水稲文化圏の端くれ。龍が水・雨・豊作をもたらす神獣であることは(そのイメージは元々稲作と共に大陸からもたらされたものであるとしても)身近なものであるので、欧州のドラゴンとは違って親しみやすい。③大人としては特にファング国のことをもう少し深掘りしてほしかった。ナリータがあんな風に育ったのも母親の影響だろうし、母親がシスと龍の石をこちらに貰うという計画も結局分からず仕舞いだし、なぜあそこまで他の国を犠牲にしても自国の安寧を守ろうとするのか、最後母親は一気に好い人化しているのも違和感がある。そこが物足りないが、その辺りを詳しく説明しちゃうとお子様には難しすぎるからはしょっちゃったのね。
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