「ゼルダ的冒険活劇」ラーヤと龍の王国 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
ゼルダ的冒険活劇
★5つというのは大袈裟かなと思わなくもない。
ただ、あまり話題にもなっておらず、正直そんなに期待せずに観た分、満足度はMAXに近い。
最近、ディズニーもちょっと複雑なメッセージを間接的に表現するような作品が多く、そういう意味では極端な程にストレートでシンプルな作品に出逢って良い意味で面食らっている。
「信じ合うコト」
などという大人になると気恥ずかしいセリフも、若者同士の関係に置き換えるとすんなり入って来るし、大人たちの争いによってその子供世代が憎しみ合うことの醜さも表現されているのはやっぱりディズニークオリティ。
ミュージカル的な要素はなく、最後まで純粋にワクワクドキドキして観ることができた。
これまでディズニーの新作を観る度に何度「映像がまたキレイになった」と言っただろう。
今回も、映像の美しさが更にアップデートされているのは言うまでもないが、キャラクターの表情だけでなく、話す時の首の動きや顔の角度など、小さな仕草までより表現力が増している。
好き嫌いはあるんだろうけど、西洋人が描く独特なアジア人キャラにも、私は好感を持って観ることができた。
「まず、私から一歩を踏み出すわ」
…涙どぉん。
久しぶりの併映『あの頃をもう一度』も、非常にシンプルながらグッと来る。
公開延期が明けて、溜まっていた話題作が続々封切りになる。
その波に埋もれない内に是非劇場で観て頂きたい。
10
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