「楽しかったー!でも,気になることも…」ジャングル・クルーズ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しかったー!でも,気になることも…
言わずと知れたディズニーの人気アトラクション「ジャングルクルーズ」を実写映画化した本作。もうこれだけでもおもしろそうなのに、予告でさらに楽しそうな映像を見せられ、期待を高めて鑑賞してきました。レビュー評価がイマイチ伸びてなかったので心配しましたが、笑いありアクションありで十分におもしろかったです。
ストーリーは、不老不死をもたらす奇跡の花を探すリリー博士が、その道案内に観光ツアー船のフランク船長を頼り、同じく奇跡の花を求めるドイツ帝国や呪いをかけられてモンスター化した探検家たちと争奪戦を繰り広げるというもの。前半は、仕掛けとヤラセとギャグで盛り上げるジャングルクルーズが、アトラクションさながらでおもしろかったです。嘘の塊のようなペテン師船長フランクと彼を相手に一歩も引かないリリー博士とのやり取りも、しっかり楽しませてくれます。そして後半、フランクの秘密が明らかになるところから、ギアが一段上がってさらにおもしろくなってきます。単なるアトラクションからこれだけのストーリーを創造したことに舌を巻きます。さすがディズニーです。
主演のドゥエイン・ジョンソンの超人ぶりは本作でも健在ですが、そのイメージにひと味加えるようなペテン師ぶりが楽しかったです。ただ、アクションシーンがやや少なめで、彼を生かしきれてなかったので、無駄マッチョな印象です。これなら全体のテイストをコメディ方向に振って、別の俳優をキャスティングしてもよかったかもしれません。リリー博士役のエミリー・ブラントは相変わらず美しく、そしてパワフルでアグレッシブなのも素敵。ジャングルを何日も旅して風呂にも入ってないのに、ずっときれいなままなんですけど、彼女なら許されます。
ただ、夏の娯楽大作としてはもちろん及第点で、どの年齢層でも楽しめるのですが、少しだけ気になることも…。まずはリリー博士。とても素敵なんですけど、しつこく「パンツ」と呼ばれていて、ちょっと引っかかりました。スカートを履かないことで、女性の自立や強さを描きたかったのかもしれませんが、いささかくどかったです。そして、もう一つはラストシーン。フランクの方の伏線は回収されましたが、リリー博士の方はどうなったんでしょう。冒頭で窃盗を犯し、命をかけてまで手に入れた奇跡の花は、その後どのように扱われたのでしょうか? ちょっとモヤります…。
ZEERY60073622さん、コメントありがとうございます。
レビューを上げておられないようなので、こちらに返信しますね。
なるほど、フランクに食べさせたということなら、すっきりしますね。
不老不死の花はフランクに食べさせたので無くなったんじゃないですか?自分が命をかけてまで入手した花を愛する人のために使うのなんかいいよねって言うことだと思います!!
撮影してた映画を学会で発表して、ロンドンでノホホンと暮らしてる権威まみれの人たちにジャングルでの何かの新発見を見せつける。そんなラストかと思ってました。
でないとケンブリッジ大学の教授にはなれないですよね⁈
死なないフランクとかの映像でもいいんですけどね。