劇場公開日 2021年7月29日

「「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」を彷彿させるディズニー映画の真骨頂とも言えるアトラクション・エンターテインメント作品!」ジャングル・クルーズ 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」を彷彿させるディズニー映画の真骨頂とも言えるアトラクション・エンターテインメント作品!

2021年7月29日
PCから投稿

本作は「パイレーツ・オブ・カリビアン」と同様にディズニーランドの人気アトラクションである「ジャングルクルーズ」を実写映画化した作品です。
それもあってか“アトラクション・エンターテインメント作品”で、“秘宝のような伝説の存在を探す冒険”の物語なので、名作「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」を彷彿させるようなディズニー映画の良さが色濃く出ています。
「ジャングル・クルーズ」は次から次へとテンポ良く物語とアクションが続いていくので、私は2時間8分に飽きがきませんでした。
とは言え、一般的にアクションシーンが続くと単調になる面もあるのですが、小ネタのような笑えるシーンもあり上映中に笑い声が起こったりしているため、それもアクセントとして効いているような気がします。
ドウェイン・ジョンソン扮するフランク船長とエミリー・ブラント扮するリリーは、次々に起こるアクシデントに対応するために高度なアクションセンスが要求されますが、さすがはアクション映画でも活躍する2人だけあって、心地良いほどスムーズにこなすなど、やはりこの2人のキャストが本作のクオリティーを高めています。

舞台は1916年のイギリス。伝説とされる「不老不死の花」を探し求める植物博士であるリリーには冒険する動機が明確にあります。
ただ、もし「不老不死の花」が実在するのであれば、それを悪用しようとする存在も当然出てきます。
例えば「不老不死の花」のパワーを使って無敵の軍隊を作ることで世界征服をもくろむ「ドイツ帝国のヤアヒム王子」がまさにその象徴で、彼は手段を選ばず潜水艦や魚雷まで使ったりとフランクたちを追い込みます。
さらには、アマゾンに遥か昔から伝わる伝説なので、ただならぬ呪いのようなものもあるなど、まさに「ディズニー映画の真骨頂」とも言える作風に変わっていくのです。

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細野真宏