劇場公開日 2024年4月12日

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「子供向けかと思いきや。」ソウルフル・ワールド みむさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5子供向けかと思いきや。

2024年4月3日
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鑑賞方法:試写会

意外と大人向け。
音楽をトレント・レズナーとアッティカス・ロス が担当。
「インサイドヘッド」のさらに先(または奥)の話だったな。
生きる意味はもちろん、人格、個性はいかに決定されるかをユーモアたっぷり、人間としての話ではなく人間として生まれる前と死んだ後を描く。
死、死後の世界、魂と体。
作る人が違えばホラーにもなる話、カラフルでポップだが静かな世界観と雑音雑念だらけの現実世界の対比を使って上手いこと「イイ話」に持ってくのはさすがディズニーピクサー。

子供がくいつきそうなフワフワな薄青いヤツらは「ソウル」と呼ばれ、その名前の通り魂なんだけど、何と表現したらいいか。ドンピシャな言葉が見つからない。
楽しい映画だけどかなりスピリチュアルでスーパーナチュラルファンタジー、哲学的な物語。
テイスト変えれば「日本昔ばなし」にもありそうな話。

それに加え、ネガティブな考えに支配されるとどんどんネガティブのスパイラルに陥ること、生きる意味を考えること、平凡でありきたりな人生や生活にも意味があり感謝するもの…という基本的で普遍的なことが描かれていた。

泣くまではいかなかったが終盤ウルッときた。

子供はどこまでわかるんだろう?まあ、わからなくても楽しいからいいよね!というやつだけど。

みむさん