劇場公開日 2024年4月12日

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「米国の第93回アカデミー賞長編アニメーション賞、作曲賞を受賞した作...」ソウルフル・ワールド 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0米国の第93回アカデミー賞長編アニメーション賞、作曲賞を受賞した作...

2021年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

米国の第93回アカデミー賞長編アニメーション賞、作曲賞を受賞した作品。アカデミー賞を獲った作品ということで、予告を繰り返して観てるうちに、お洒落な絵とご機嫌なJAZZ、ピチョン君のような可愛いキャラクターに癒されて、運命的なものを感じて鑑賞しました。

すばらしかった!
感動のあまり「私ピクサーで働きたい!!」と映画を観たあと、叫んでしまいました。このような作品に出会ってしまうと、アメリカに移住したくなります。

原題は『SOUL』なんだそうです。

黒人のジャズミュージシャンが主人公。
なので、この作品は音楽が最高!

タイトルを『Soul』と名付けたのは、黒人だからSoul Musicの話だからというのもあるのでしょうが、人間の「命」、SoulとSpiritの話で、死後の世界=生まれる前の世界=量子レベルの世界の、魂のレベルで「生きるとは何か」を問う作品でした。

アニメーションですが大人が観ても、いや老齢の方が観ても、「観てよかった」と思える作品ではないかと思いました。『リメンバーミー』と『ソウルフル・ワールド』、この2本は、私よりだいぶ年上の方に対しても、自信をもって「最高ですから観てください」とおススメします。

『カールおじさんと空飛ぶ家』を作った監督さんの作品なんだそうで、カールおじさんは奥さんの死から始まるストーリーでしたね。
あれも悲しいお話でしたが、生きる勇気を貰える映画でした。

『カールおじさんと空飛ぶ家』も『ソウルフルワールド』も、悲しい経験をして悲しみにくれる人に向けて作られていて、生きる勇気を奮い立たせてくれる作品だと思います。

ストーリーは2年がかりで作られたんだそうです。

人間の魂のきらめきは、体に金粉をふりかけて、高価な服や宝石を身につけていればきらめくものではなくて、夢中になれる何か、感動する心があってはじめてきらめく。
お金をたくさん持ってるとかではなくて、魂のきらめきを大切にしていきたいなあと思いました。

吹き替え版は、さりげなく瑛人さんがストリートミュージシャン役で歌っていて、心に沁みました。

山川夏子