劇場公開日 2020年12月11日

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Awayのレビュー・感想・評価

全46件中、1~20件目を表示

4.0この手探り感と疾走感がクセになる

2020年12月27日
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彼に何が起こったのかはまるで分からない。パラシュートにぶら下がった位置から始まるこの物語は、得体の知れない島で、一つ一つの手がかりと足場を確かめながら目的地を目指す奇妙なものだ。ある意味、ロールプレイング・ゲームのようであり、同時に生死の境目で魂が彷徨っているかのような気持ちにさせる。はたまた、深層心理における心の浄化作用を詩的かつ寓話的に紡ぎあげた物語としても受け止めうるのかも。そこに現れる、宮崎アニメのデイダラボッチやカオナシを思わせる黒い影は一体何なのか。この存在について説明や理由づけが一切ないところが潔い。セリフを排することで想像力はかえって刺激され、主人公の一挙手一投足や影に追われる感覚さえもがリアルに入り込んでくる。ラトビア人のクリエイターがほぼ一人で作り上げたというこの世界。彼と私たちが、言葉や文化を超えて”感覚”によって繋がりあっていることにひたすら感動を覚える一作だった。

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牛津厚信

5.0「ラトビアの秀作」

2025年4月17日
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楽しい

興奮

幸せ

今年97本目。

2020年12月公開の映画。新宿武蔵野館で。今日が最終日ラッキーでした。セリフがなしでこんな面白いアニメ作れるんだ驚きました。セリフがないと絵とストーリーに集中する感じが好きです。75分で4章に分かれて非常に見易かったです。

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ヨッシー

3.5flowからのaway ラトビア ブルーの世界

2025年4月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

ギンツさん25才の作品「away 」リバイバル上映、武蔵野館。

今上映中の映画 商業評判は別にして、ここでのホントの評価の高いもの選んでみた。

flowと世界感共通してる 人類の終焉の世界、awayの作成が先と。

flowはエンドロールの後 干上がったクジラが押しよせる水で息かえし、

海でジャンプしてた、希望があった。

awayは やっとの思いで 黒い影から 逃げたのに、そこにはやっぱり白い影がウヨウヨ待っていた、っていう

死からの回避、生存への新たな恐怖、外の世界にでる時のある意味オタクのギンツさんの恐怖が投影されてると感じた。

awayは20代のオタッキーな若者の持つ未来への潜在的な恐怖を描いており、

flowはそこから脱却した後の まだ大人になりきってない、無垢でありながら

大人の残酷性と 次に待ち受ける「生命の未来」への期待がある。

きっとギンツさんにも社会活動や、カノジョでもできたのでしょう、
意識の変化があったんですね。。

タイトルは きっと 「away 」長い長い時間をかけた孤独な作業の中、

どこかに、 解き 放れたかったから、でしょう。

そして未来の成功も確信しながら

称賛と評価という待ち受ける 潜在的恐怖を 白い巨人で表したのでしょう。

言葉として「flow away」うまく関連付けたと思います。

新宿武蔵野館 時代劇「陽が落ちる」の直前に観ました。

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しま

3.5謎の巨人がいる世界

2025年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 カメラワークが抜群に良いです。大画面で迫力を楽しむことができます。アクションゲームをプレイしているような感覚があります。

 骸骨の絵が 陰影があって見応えがありました。動物の動きもリアルで良かったです。バイクで走行中の背景が 素晴らしいと思いました。巨人は何だったのか、結局わかりませんでした。

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どん・Giovanni

4.0シンプル 愛 生と死

2025年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

少年は死霊のような怪物に追われながら人の住む地を目指す。こう書けばシンプルだがそこには”生と死””愛”ハラハラドキドキの展開が詰まっている傑作です、自然描写の画もすばらしい。ピヨ坊も(勝手に命名)いい仕事している。
 巨人の描き方やバイクの動きはかなり日本のアニメーションの影響を受けてることがうかがえますが、監督の熱意伝わる個性的な作品です(次作”Flow”[日本作品名]より好きです)

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syouganeko

3.5美しい作品

2025年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

監督が一人で3年半かけて作成したとのこと。
Flowにも通じる少し不思議な世界感。
井戸の話で登場した黒ネコがFlowでは主人公になったんですね。
鏡の湖を白い鳥が飛ぶシーン、星空のシーンはとても美しく印象的。

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koji

3.0深く考えた方がいいのか、その必要はないのか迷う

2025年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

Flowは面白かったのだけど、こちらはよくわからなかった。
鳥の声はかわいかった。バイクは格好良かった。
なんだかんだで最後まで見ていた。

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jfs2019

5.0その先に何があるのか

2025年3月29日
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鑑賞方法:映画館

こちらも『Flow』同様にセリフはなし。飛行機が墜落して1人だけ生き残ったことは分かる。だけど事故なのか、あの巨神兵の仕業かは分からない。

ずっとついてくる巨神兵、なんだかんだ旅を引っ張る黄色い鳥と、サポート役の白い鳥。それぞれが何を意味するか分からないけれど、『Flow』と同じく生きている人の気配がない、夢か現実かも分からない世界を旅する青年。なんとなく監督の死生観ってこういうものなのかもなぁと思った。
その後の彼は木彫り工房で猫と暮らしました、なんてことを妄想。

『Flow』に比べるとやはり、個々のキャラクターの作画に拙さは否めないけれど、それでも景色の描写は美しい。特に鏡の湖はとても綺麗だし、湖と白い鳥の大群は素晴らしいコントラスト。
同じく1人で作った『JUNK HEAD』は7年かかってるから、やはり相当な作業量なのだろう。どちらもよく1人で作り上げたものだと感心。

1人で作っているから、当然ながらエンドクレジットは短い。

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コビトカバ

2.0頭で考えず心で感じる

2025年3月27日
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鑑賞方法:VOD

なんとなく気になってたので観てみたら
頭で考えてしまって全く意味が分からず、
伝わってくる物もなかった。
主人公の表情も乏しく、
温度も暖かいところがあったり寒いところがあるのだけどそれを全く感じず、感情移入出来ないので、
どう観たら良いのかが分からなかった。

ロードムービーは好きで、
自然は自分の心を映し出すものだと思ってるので、
今作も不時着した主人公の冒険というより、
どこかの国のどこかの青年の心の旅、心の成長であり
追ってくる巨人は恐怖や不安で、
小鳥はもう1人の自分で…
と考えながら観てたけど、
そうやって考えて観る事自体が間違ってるのかな?
と思いました。

非常に難しい。

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奥嶋ひろまさ

4.0穏やかだが、どこか死の気配を感じさせる世界観に引き込まれる一作

2025年3月27日
PCから投稿

第97回アカデミー賞において長編アニメーション賞を受賞した『Flow』(2024)の監督、ギンツ・ジルバロディス監督が2019年に発表した作品。

本作は単体でも十分映像作品として感銘を受けることは間違いないのですが、現行ではジルバロディス監督の作品はこの二作しか鑑賞できないことを踏まえると、『Flow』の予習としても、または鑑賞後にさらにジルバロディス監督の世界観を理解する上でも、大変貴重な作品といえます。

ほとんど台詞がない作劇、ファンタジックかつ不思議な美しさに満ちた世界観など、本作からは様々なアニメーション作品の影響を見出すことができるんだけど、監督が意識しているかどうかは別にして、『風ノ旅人』や『Sky』といったアドベンチャーゲームも想起させるものがあります。

ふとしたことで世界に迷い込んできた主人公が様々な手がかりを解き明かして(インタラクトして)世界の謎の一端に触れていく、という物語の筋立てなど、類似点はさまざまに挙げることができますが、どこか「死」の雰囲気を漂わせている点に、とりわけ強い共通項を感じました。

これだけ確立した世界観とそれを表現する確固たる技術に裏付けされた映像を、ほぼ単独で作り上げた手腕には驚かざるを得ません。本作の経験があったからこそ、『Flow』につながっていったことを強く実感させてくれる一作です!

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yui

観客が自由に書き込める余白

2025年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 今年のアカデミー賞で長編アニメーション賞を獲得した『Flow』を観る前に、同じ監督の前作を劇場で予習します。アニメーション制作が盛んとは思えないラトビアで、20代の青年がたった一人で作り上げた作品です。事故を起こした飛行機からパラシュートで見知らぬ島に降下した少年が、乗り捨てられたバイクにまたがり生き延びようとする物語です。

 この島はどこ? なぜ彼はここに? 黒い巨人は何者? あのゲートは何? などは一切語られず、と言うより、本作には台詞が全くありません。しかし、そこに独りよがりの窮屈さは感じられず、観客が自由に書き込める余白に映りました。

年間興収上位をアニメが独占するアニメ大国の作品にはこんな自由を感じる事ができないのは何故なのだろう。作ろうとする人が居ないのかな、上映の機会が与えられないのかな?

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La Strada

4.0拾ったバイクで走り出す

2025年3月16日
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鑑賞方法:VOD

背景の色使いは繊細だが登場キャラ達は色彩が単純化されて平面的、表情にも乏しい。しかし、だからこそ鑑賞者の想像力が入り込む余地が多い。
象徴的なモノや出来事が次々と登場するが、解釈は観るものの経験値や経験の質によって様々だろう。たとえばあの巨人は邪悪で粗野なものに見えるが、親や学校のメタファーと見る事もできるだろう。
黄色い小鳥が飛び立った場面、確かにああいう瞬間が我が人生にもあったよなぁ、とノスタルジックな気分になるかも知れない。
何にせよ、想像力を動員して頭の体操のきっかけになる佳作。

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ひろちゃんのカレシ

3.5心地良すぎてめちゃくちゃ眠くなる

2025年3月15日
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インディーゲームのアドベンチャーにありそうな雰囲気の映画

予告編見て感じるモノがあったのなら
観て損はないと思う

ただセリフは一切無いし
BGMは基本的にメロディーとかじゃなくて一定の和音をずっと繰り返すヒーリングミュージックみたいなBGMだし

映画がつまらないとかじゃなくて心地良すぎてめちゃくちゃ眠くなる

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龍神

4.5好みが分かれる。

2023年6月11日
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鑑賞方法:VOD

見てまず思ったのは国際映画祭で賞を取る典型的なタイプの作品と言えば作品と言う所。個人的には好きな作品類と言って良いがインパクトがあるかと言うとどうだろう?設定やテーマ性は哲学的で深い、またロードムービーとなる背景も美しい。だからと言ってここから新たな何かが生まれるだろうかという疑念は残る。大賞は取れぬが奨励賞と言ったところか。

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mark108hello

4.5雄弁なカメラと鮮烈なオブジェクト

2023年4月12日
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3DCGののっぺりとした肌理にもかかわらず奥行きとテクスチャの感じられる作品だった。

ゲームのように壮麗な風景グラフィックもさることながら、カメラの有機的な動きが本作に躍動感を与えていたように思う。洞窟の斜面から黒い巨人を俯瞰するショット、森の上を飛翔する鳥群を上空からドリーで追跡するショット、少年の疾駆に息遣いを合わせるようフレームが不安定に揺れ動くショット。セリフを一切排した寡黙な物語はこうしたカメラの雄弁さによって補われており、いわゆるアンビエント映画のようなとっつきづらさは感じない。

少年、黄色い小鳥、黒い巨人を軸とした物語は、三者の出自がほとんど明示されていないがゆえに如何様にも寓話を読み取ることができる。誰もが容易に入り込むことができるという点では確かに本作はロールプレイングゲーム的といえるのかもしれない。にもかかわらず最小公倍数的な薄っぺらさを感じないのは、登場するオブジェクトのビジュアルにハッとするような力強さがあるからだ。黒い巨人も青空を反射する湖も竹林の猫の集落も、とにかく画として鮮烈だ。一度見たら忘れられない。その力強さがある意味漠然とした物語にくっきりとした輪郭線を与えている。

本作はCG撮影から編集から音楽から監督まですべての工程をギンツ・ジルバロディスが担っている。堀貴秀『JUNK HEAD』と同じくインディペンデント映画の極致的なアニメーション作品だといえる。熱意さえあれば本当にたった一人で製作ができてしまうというのはアニメーションという媒体の強みかもしれない。何はともあれラトビアなる映画史的未開拓地にヒョイと現れた本作を逃さず捕らえて国内上映にまで辿り着かせた配給担当の審美眼と仕事ぶりに惜しみない拍手を送りたい。

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因果

3.5バイクの音まで心地よい

2021年6月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.7
没入感が素晴らしく心地よい。まるで夢の中を漂うかの様。見ているのか、目をつむっているのか、境界線が無くなり、自然と瞼が閉じ、台詞の無い音だけの世界へと入り込む。
またバイク音がとても心地よく、効果音もセンスがある。
後半はやや映像美が影を潜め、すこし退屈になったが、もっと見ていたい衝動にかられた。
ゲームのワンダの冒険を始めてした感動に似ている。
ただメッセージ性が深い様で浅い感じがして、映像のみに特化した作品に振り切ってほしかった。

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カメ

3.5ピ、ピ、ピーヨコちゃんだ・・・

2021年4月21日
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鑑賞方法:映画館

 ある島にパラシュートで不時着した少年。巨人の魔の手から逃れ、楽園のような入り江で楽しみながらも骸骨となった人のバイクを拝借し、人が住んでいる町を目指すロードムービー。

 セリフは一切ないけど、ヒヨコ(?)が相棒となり、「ピー、ピー」という機械音が和ませてくれた。輪郭線もないCGぽい絵は、違和感があるものの次第に心に溶け込んでくるかのような錯覚にも陥ってしまう。一匹の巨人から逃れ、ヒヨコとともに成長を続ける姿は事故から一人だけ助かったという自責の念も感じられるし、孤独から希望へと変化を遂げる姿が清々しかった。

 巨人の風貌は、『風の谷のナウシカ』の巨神兵、『もののけ姫』のデイダラボッチ、『千と千尋の神隠し』のカオナシをも想像させるような謎の存在。監督(製作、編集、音楽)のギンツ・ジルバロディスも日本に影響を受けてると述べていることから、宮崎アニメを見たことがあるに違いない。さらにウユニ塩湖風の映像やドローン撮影したような背景とキャラの動かし方に新しさをも感じる。

 少年が苦難を乗り越える壁のような存在、巨人。島をゆっくり移動するカメや自由に空を飛び回る鳥と、ヒヨコの存在も少年に勇気を与えるのだ。キーポイントとなった寂れた橋への石落としとヒヨコのピンチにはハラハラさせられたし、緊張感と平穏のコントラストを絶妙に表現するテクニックも上手い。気持ちの良いアニメだと思います。

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kossy

5.0一人の力で!感服。

2021年4月19日
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素晴らしい。一人でコツコツと制作されたという。しかもラトビアの日本アニメファンの監督によって。メタファーに溢れるファンタジー・ロード・ムービー。必見だ。日本版エンディングは見なくて良いので席を立つこと。本編の余韻が興醒めする。

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t2law

2.0好きではない

2021年3月25日
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鑑賞方法:映画館

音がないのっぺりしたアニメ。
鳥や空など綺麗だな、と思ったが、それくらいで特に劇場で観る価値は感じなかった。
最後に突然日本語の曲が流れ驚いた。これはなんだったんだろう?
自分には合わなかった。

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りあの

3.0ゲームの中

2021年3月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーはですね、そっちに置いといてw
CGで作り込まれた画の美しさに見惚れるアニメでした。メッセージ性には、今ひとつ弱いですかね。頭を空っぽにして、風景を眺める感覚で楽しむ事が出来る人には良いと思います。

割と、ハマったよ、ワタクシw

綺麗だった。

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bloodtrail
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