テッド・バンディのレビュー・感想・評価
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テッド・バンディの表の顔を描いた秀作
30人以上の女性を惨殺したという実在の殺人鬼テッド・バンディ。彼を演じたザック・エフロンが素晴らしかった。
テッドとシングルマザーのリズ(リリー・コリンズ)のラブストーリーが語られる序盤、そして収監されてからもなお「冤罪では」と思わせる中盤の見せ方がうまい。
残虐なシーンを一切見せないのもこの作品の特徴だろう。まともに見せたら「ハウス・ジャック・ビルト」になってしまう。
リズの苦悩の本当の理由を知ると同時にクライマックスへとなだれ込んだ。
判事を演じたジョン・マルコビッチの存在感も記憶に留めたい。弁護士をクビにし自ら弁護を始めたテッドのパフォーマンスに1ミリも動じなかった。
それにしてもリリー・コリンズってフィル・コリンズの娘さんだったのですね。
海沿いの家と犬と車
なかなか衝撃的な実話ということでちょっと予習した上での感想。
法定での争いのシーンが多めで残虐な事件のシーンなどはないのと、テッドが魅力的に見えてくるので本当に殺害したの?って気持ちにさせられる。
脱獄したりで立場が悪くなってもあくまで無罪を主張する執念や、執拗に恋人に愛情を伝える純愛な様子に実は殺人はしてないのかも?なんて擁護の目でみてしまうがラストのガラスごしの告白で一気に現実に引き戻される。
結局、まったく予習しない上での鑑賞のほうが楽しめるのかもしれない。
ザックエフロンがこのような役どころをやるのがどこか現実味がないので犯罪の手口の残虐さとオープニングのリズ母子とのなごやかなシーンが全然想像できない。
しかし、裁判官きづいたらマルコビッチでいいあじを出していた。地味にシックスセンスの彼なんかもでていて意外と脇役が豪華だなあ〜
エンドロールの本人映像、映画のシーンやセリフと同じで
あー俺みたいに本当は冤罪かも?って現実でも思ってた人は多数いたのだろうなーと思わされる。
まあとにもかくにもクリスマスに女性と見に行く映画ではなかった笑
なぜこれを正月映画に???
シリアルキラーと知らずに愛してしまった罪悪感
シリアルキラーの物語に惹きつけられるようになったのはいつからだろう。なんでこんなことすんの?という単純な疑問、理解できないからこその興味、殺される側としての恐怖。またしてもこんな映画を観に来てしまった。
本作はシリアルキラーを扱った映画としてはある意味特殊だ。人を殺めるシーンがほとんど出てこない。リズの素敵な彼氏としてのテッドを重視してる。エンドロールで気づいたのは、殺されなかった女性リズの手記が原作ということ。道理で冤罪なんじゃないかとさえ思える作り方なわけだ。映画として隠された秘密も彼女よりに設定されていて、その演出もいい。
中盤からは裁判シーンばかりなので退屈する人も多いかもしれないが、私はテッドの自己弁護や追い詰められていく様をとても興味深く観させてもらった。
イブに映画1本目
わぁ!ハーレー・ジョエル・オスメントだ!
溜めた恐怖
1970年代にアメリカで30人以上の女性を殺した、シリアルキラーが題材。
記録映像で有名なシーンを再現してはいるものの、ドキュメンタリーではなく、しっかりと映画でした。
胸糞の悪くなるシーンはほとんどありません。
それどころか、彼の内面や二面性、残酷さ、手口などには一切触れないで進みます。
裁判のシーンでも、遺体の映像は部分的です。
ずっと、婚約者だった女性の視点から、良き伴侶、警察にハメられた不遇な男性として描かれていました(それものはず、原作はこの女性の手記だった)。
だからこそ……
ラストのテッドの自白が怖かった!
すごい溜め!
これ、連続殺人犯がいかに人をだまして裏切るかということを、騙された女性を通して描いてるんだと気づいた時に、監督ら制作者側の意図が分かります。
浅くとらえると、「殺人鬼を美化して正当化してる」にも見えるので、そこを間違えると「この映画嫌い」となりかねませんが。
自席の隣に、カップルでコレを観にきてる人がいたのだけれど、人間不信にならないか心配になりました。
リズとキャロル
チャールズ・マンソンとシャロン・テート事件を知っておかないと「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の面白さが半減?するように、本作はNetflix配信ドキュメント「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」を観ていた方が良いと思う。
ドキュメントも本作の伝記映画も作ったのは同じ監督であり、姉妹編?雑に言ってもドキュメントからの続編的なようで、テッド・バンディを知らない人には不親切だろうし、彼を知っていても本編の内容からドキュメントを観ていた方が物語に躊躇無く入れる気も!?
テッド・バンディの犠牲になった女性たちの目線で、観客も騙されるように描かれた彼の好青年ぶりなど、殺人鬼とは程遠い演出描写に違和感を覚えるが、ラストに全ては明かされて!?
少し中途半端感も否めなく、どうせなら彼に翻弄された二人の女性、リズとキャロルを中心にテッド・バンディを描いた方が良かったのでワ?
監督の意図はなんと無く理解できるが、テッド・バンディ含めた三人の人物描写に不満を感じてしまう。
この映画が伝えたいこと。
ゾッとした。
存在やテレビの特集とかで存在は知っていたけど、裏側にはあんなことがあったなんてしらなかった。
その巧みな話術で本当は犯人じゃないのかもって錯覚してしまうけど、最後の最後に罪を認めるシーンはゾッとしたし、それを誘導するエリザベスの気持ちは計り知れない。
ただ、なんで彼が犯罪をするに至ったのか、犯罪時の心理状態、などなどは描かれていない。そこが知りたかったかな。
主演のザックエフロ、見たことあると思ったらザ・グレイテスト ショウマンの青年を演じていたあの彼ね。
エリザベスを支えていく同僚のオッサンは、《AI》で天才子役だったハーレイ ジョエル オスメン。あまりの変貌ぶりに…。
私的には、今年No.2の映画になりました。
【爽やかな笑顔を浮かべ、”シリアス・キラー”テッド・バンディを演じたザック・エフロンの新境地に魅入られる。】
冒頭と、ラストシーンでのテッド・バンディ(ザック・エフロン)と、何故か彼に殺められなかったリズ(リリー・コリンズ)が拘置所の面会室で対峙する場面が印象的。
特にザック・エフロンの表情の変化には驚かされる。(爽やかな笑いから徐々に戸惑いを漂わせ、涙を浮かべる七変化。)
テッドが、爽やかな笑顔を湛えながら、公選弁護人を首にし、自らを弁護する法廷内での立ち居振舞いも見応えあり。その弁舌の巧みさ。(裁判官:ジョン・マルコビッチが、彼の弁舌に引き込まれる聴衆に向け”ここは罪を裁く場だ!”と異例の苦言を呈する場面でも明らかである)
正に”巧言令色鮮し仁”であるが、ドキュメンタリータッチで描いた作風に、途中まで”もしかして無罪なのか?”と思ってしまった程、観ている側も迷わされた。
アメリカの州ごとの法制度の違いや、裁判がTV中継させる件も興味深く鑑賞。
ドキュメンタリータッチなので、仕方がないのかもしれないが、
・テッドの心の闇はどこから来ているのか
・何故、テッドはリズだけ手を掛けなかったのか
・証人カヤも含めて、何故多くの女性はテッドに惹かれていったのか
の辺りをもう少し丁寧に描いて欲しかった。
<ラストに近い場面で、テッドが拘置所の面会室のガラスに書いた”単語”以上に、リズの告白に戦慄した男性は私だけだろうか?>
魅惑のサイコパス
30人以上と言われる女性に対して誘拐、レイプ、殺害等を行い死刑となった実在の人物、テッド・バンディことセオドア・ロバート・バンディの話。
1969年に出会ったエリザベスとの関係と、1984年にユタで逮捕されて以降の法廷での振る舞いを軸にみせていく。
犯行の様子は描かれず、状況証拠のみで逮捕されて訴えられてというみせ方から有罪判決が言い渡される為冤罪にもみえてくる。
そんな流れを繰り返し、どんどん雄弁になっていく様に、狡猾さと不気味さを感じて面白いけれど…テッド・バンディに関する予備知識無しだとその辺がわからなそうだし、この作品のみどころはそれぐらいで、結局犯行に至る心情みたいなものが描かれている訳でも、犯行そのものの残忍さが描かれている訳でもなくて、イマイチ盛り上がりに欠けた。
この作品は重た過ぎた.....
観賞後に暗い気持ちになりたい方にはお勧め(笑)
オフィシャルのあらすじは確認して観賞したけど、全く前情報なく観賞した方が良かったかも。
バンディが真犯人なのか冤罪なのかを前情報無しに観た方が面白さが増していたと判断。
実に勿体無いなぁ。
バンディ役のザック・エフロンさん。
つい最近観賞したミュージカル映画の役柄とは全く違うんだけとイケメン度はほぼ互角。
むしろ本作の方が高いかも(笑)
本作の方がとても良い男を演じていた印象。
前半はこの映画の落とし所が全く解らず迷走していた感はあったけど、後半の裁判のシーンから本領を発揮した感じ。
裁判をTV中継するなんてアメリカは凄い国だなぁ。
ラストに本当に中継された映像が流れるんだけど、本作の役者さんはそれを基に演じていた事が良くわかります。
面会室でバンデイがガラスに指で書いたキーワードが恐ろしい( ´∀`)
そんなに美化されてない
テッドバンディ、R15と来たから殺人シーンがたっぷりかと思いきや、テッドバンディとエリザベスの私生活が中心。
アメリカではテッドバンディのドキュメンタリーなんか沢山あるし、今ではネットフリックスなどでも鑑賞できるから、どんな犯罪をやったかは重視しなかったのかもしれない。海外ではこの映画が美化されているなどの批判が多かったが、そんなに美化されていない印象だった。たしかにバンディが自ら弁論するシーンや、チャーミングな男性というシーンが多かったが、でもそれも事実だと思う。美化されていたとすれば、バンディがリズに不快な思いをしてこなかったように見せたところと、リズ自身だと思う。(ドキュメンタリーなどと比べたら個人的な感想)
思うのは1人の人物の一生を1つの映画で全て収めるのは難しい。あ、飛ばされたなというような構成だった。たしかに、頭がよくチャーミングな少年というイメージはあるかもしれない。だが、原題の”極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣“を忘れてはならない。
ザックの演技は必見!!
殺害シーンがあるわけでもなく、基本的には同じような法廷シーンの繰り...
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