「シリアルキラーと知らずに愛してしまった罪悪感」テッド・バンディ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
シリアルキラーと知らずに愛してしまった罪悪感
シリアルキラーの物語に惹きつけられるようになったのはいつからだろう。なんでこんなことすんの?という単純な疑問、理解できないからこその興味、殺される側としての恐怖。またしてもこんな映画を観に来てしまった。
本作はシリアルキラーを扱った映画としてはある意味特殊だ。人を殺めるシーンがほとんど出てこない。リズの素敵な彼氏としてのテッドを重視してる。エンドロールで気づいたのは、殺されなかった女性リズの手記が原作ということ。道理で冤罪なんじゃないかとさえ思える作り方なわけだ。映画として隠された秘密も彼女よりに設定されていて、その演出もいい。
中盤からは裁判シーンばかりなので退屈する人も多いかもしれないが、私はテッドの自己弁護や追い詰められていく様をとても興味深く観させてもらった。
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