劇場公開日 2019年12月20日

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「【爽やかな笑顔を浮かべ、”シリアス・キラー”テッド・バンディを演じたザック・エフロンの新境地に魅入られる。】」テッド・バンディ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【爽やかな笑顔を浮かべ、”シリアス・キラー”テッド・バンディを演じたザック・エフロンの新境地に魅入られる。】

2019年12月21日
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鑑賞方法:映画館

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 冒頭と、ラストシーンでのテッド・バンディ(ザック・エフロン)と、何故か彼に殺められなかったリズ(リリー・コリンズ)が拘置所の面会室で対峙する場面が印象的。

 特にザック・エフロンの表情の変化には驚かされる。(爽やかな笑いから徐々に戸惑いを漂わせ、涙を浮かべる七変化。)

 テッドが、爽やかな笑顔を湛えながら、公選弁護人を首にし、自らを弁護する法廷内での立ち居振舞いも見応えあり。その弁舌の巧みさ。(裁判官:ジョン・マルコビッチが、彼の弁舌に引き込まれる聴衆に向け”ここは罪を裁く場だ!”と異例の苦言を呈する場面でも明らかである)

 正に”巧言令色鮮し仁”であるが、ドキュメンタリータッチで描いた作風に、途中まで”もしかして無罪なのか?”と思ってしまった程、観ている側も迷わされた。

 アメリカの州ごとの法制度の違いや、裁判がTV中継させる件も興味深く鑑賞。

 ドキュメンタリータッチなので、仕方がないのかもしれないが、
 ・テッドの心の闇はどこから来ているのか
 ・何故、テッドはリズだけ手を掛けなかったのか
 ・証人カヤも含めて、何故多くの女性はテッドに惹かれていったのか

 の辺りをもう少し丁寧に描いて欲しかった。

<ラストに近い場面で、テッドが拘置所の面会室のガラスに書いた”単語”以上に、リズの告白に戦慄した男性は私だけだろうか?>

NOBU