劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のレビュー・感想・評価
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アニメを観た人向け
原作でお腹いっぱいという方はこの時期に映画館まで足を運ばなくても半年後のレンタルか配信を待つというのもあり。
原作もアニメも観て更に楽しみたい方は是非観に行った方が良い作品ですね。
そして、全く鬼滅を知らない人はアニメ好きならありで、ジブリとディズニーしか観ない人はNGという感じの映画でした。
個人的にはとてもアニメーションのクオリティが高く、戦闘シーンの臨場感が良く出ていました。
猗窩座と煉獄の戦闘シーンについては、原作だと一コマで煉獄は重症を負いますが、その一コマ…そこにどれだけ労力注ぎ込んでるんだというくらい濃厚な戦闘シーンが盛り込まれていました。
ドラゴンボールみたいに見えない戦闘で終わらせることも可能だったと思いますが、原作に無い緻密な描写がされており感動しました。
話の流れは原作通りなのでストーリーについては割愛します。好きなら見るべし。
煉獄にもっと焦点を当てていたら更に良かったのかなと思いましたが、尺の問題でそうもいかなかった印象。
戦闘シーン意味不明という感性の持ち主だと楽しめませんのでお年寄りや高齢者には勧めてはいけないと思います。
煉獄さんの最後と炭治郎の最後の叫びで映画館に鼻を啜る音が多かったのはそれだけ楽しめた方いたんだろうなぁという感想。
個人で話に入り込め無いという方もいるので、Netflix やdアニメで配信されているアニメで予習していくのが吉ですよ。
子ども連れで行く人へのレビュー
映画館で、ざっくりあらすじを履修した状態で観て来て、非常に楽しく拝見しました。
面白い所は、詳しい人が素晴らしいレビューを沢山書いてますので12歳以下の子どもについて。
子どもは小学校低学年〜中学生くらいが多く、何人かついでに連れて来られた幼児って感じでした。
隣が7つくらいのお姉ちゃんと4つくらいの弟さんでしたが、お姉ちゃんの方は集中して観てました。
隣の坊やや、聞こえた子どものリアクションを見るに、男子の人気は主人公の炭次郎、
視点や言動に共感できるのは、無邪気な猪之助って感じなのかなと。
そして、最期の遺言のシーンでは、
隣の坊やは照れたのか退屈したのか、始終落ち着かない感じでバタバタしてたので
親が泣きに行く場合、幼児は置いていくか、2周目で泣くかが良いのかもなと思いました。
あと、泣く子はいなかったけれど、中座する子は結構居たので、
長丁場でトイレに行きたくなる事を想定して、端の席が安心かも知れません。
個人的に、観た後に子どもに指導・助言が必要そうな所は:
・炭治郎が、夢から覚める為に自分の首を掻き切る際、夢と現実の区別が付かなくなり、実際に死にそうになる場面
・悪夢の中で、血塗れの親や兄弟たちに「お前のせいだ」と酷く責められる場面
の二つは、大人でも夢と現実があやふやになるような作り込みをしていたので、
現実と妄想の境が曖昧な年頃の幼児には、夢というのを強調した方が良いかもなと思いました。
多分、幼い子どもでも、首を落としたり刺されたりするシーンは理解できると思うけれど
家族に裏切られるとか、人間は自分で死ぬことができる…しかも夢の中ならそれで目が覚めるとか。
そういうシーンは家庭環境でも、ふとした時に再現されやすいので、後からジワジワと効いてくる可能性もあるのではと思いました。
あと、はっきりと死に様は描かれてませんが、幼い子どもを残して母親が死んだと分かるシーンがあるので、
母親への依存が強めの子は、しばらく甘えたになる事もあるかもしれません。
そんな時は、邪険にしないで甘やかしてあげてくださいね。
コンコロリ…で、うとうと。
周囲の大人達や家族達が、こぞって観に行って絶賛しているので、つい観てしまった。
漫画だけ読んでいて、アニメは夫が観ているのを横目でチラ見程度だったので、どんなもんかと思っての鑑賞。
漫画は、人物や背景の書き込みが変態的に細かい点が特徴だったけど、アニメも背景はかなり細かく自然を表現していたと思う。
川や雪の自然描写は、写真やリアルな動画を組み込んでるのかしら?と思うくらいリアルで… リアルすぎて、アニメのタッチとチグハグに見えてしまって、集中できず。
あと戦闘シーンのモリモリは3Dも織り込んでるのかな?そこもチグハグに見えて、またもや気が散ってしまった…。
ストーリーも漫画と同じ構成なので、すでに漫画で大泣きしたので、アニメでは号泣とまではいかなかった。
ストーリーを知ってるアニメを初めて観たからか、
映画館が1席間隔なしの満席で暑かったからか、
私も血鬼術にハマったのか、
前半はコンコロリ、コンコロリでうとうとしてしまった〜。
あまりポジティブな鑑賞コメントじゃないけど、鬼滅の刃は大好きだぞ。煉獄さーん!
劇場版向きじゃない気がする…。
バトルシーンの作画は流石ufotableだと思いました!好感音も、劇場だからこその迫力があります。
でも、CGと作画の組み合わせはいまいちかもしれません。下弦の壱の体がCGで顔は作画。顔が浮いていて気持ち悪くて集中して見れなかったです…。作画の方が良いシーンもCGだな…と思いながら見てました。CG使うならもう少し、作画に馴染ませて欲しいです。
ストーリーの内容は、脚本が悪いのかな?だらだら話が進む割に説得力正直薄っぺらいです。漫画通りといえば漫画通りで忠実に再現はしているのですが…ただ、それだけでそれ以上でも以下でも無いです。
キャラクターの行動と台詞に説得力が無いので、ストーリーを楽しむタイプの人にはおすすめできません。
あと、所々で中途半端なボケが入るので良い流れがストップ。キャラの個性は十分に出てるなとは思いました。でも、夢の中と現実との区別が曖昧なままだったのでキャラ崩壊してるとさえ一瞬思いました。
誰目線で見ていれば良かったのでしょうか?
正直、原作は好きだけど感情移入できませんでした…( ;∀;)
テレビアニメの長さでちょっとずつ進む方が良かったのかもしれません。
劇場版としては、絵の綺麗さや迫力以外あまり評価できません。
映画「鬼滅の刃」は、なぜ凡作か
興業成績を塗り替える勢いの映画「鬼滅の刃」。
残念ながら、映画としては凡作である。
では、なぜ凡作か?
それは脚本が甘いからである。
本作のクライマックスは、ラストの煉獄の死だ。
彼は、上弦の鬼(原作では中ボスみたいな存在)の猗窩座(あかざ)をあと一歩というところまで追い詰めながらも敗れた。
煉獄はなぜ死んだのか?
「猗窩座に殺されたから」という回答は「意味」を持たない。
医学的には出血多量で(または多臓器不全で?)亡くなった、ということと同じくらい「物語にとって」無意味だ。
繰り返すが、この映画のクライマックスは煉獄の死である。
そこに「意味」がなさ過ぎるのが問題なのだ。
無限列車での戦闘序盤、煉獄や主人公・炭治郎ら鬼殺隊の一行は、鬼の術中にはまり眠りにつき、夢を見させられる。
このシークエンスで、夢の中の炭治郎が「改めて」家族を喪うシーンの過酷さは涙を誘う。
そして、煉獄もまた、家族の夢を見る。
そう、「家族」は本作の重要なモチーフと言っていい。
猗窩座は煉獄の剣を受け早々に、彼の実力を認めた。
そして、猗窩座は、煉獄に対し「鬼にならないか?」と誘うのだ。
人間として殺すには惜しい、鬼になれば、もっと強くなれるのに、と。鬼になれば、傷を負っても再生し、そもそも老いることはない。どんどん強くなれるぞ、と猗窩座は言う。
端的に言えば、煉獄は、この猗窩座の「誘いを断ったから」死んだ。
であれば、この選択に納得感がほしい。
「主人公の側だから当然じゃね」では薄い。そんなの当たり前過ぎる。
煉獄が断った理由を、伏線を張り、補強をし、「ああ、だから煉獄は断ったのだ」と観客を「説得」してほしいのだ。
そして出来れば、ここにドラマがほしい。
贅沢を言えば、葛藤があってもいい(「スター・ウォーズ」のアナキンやルークのように)。そして、彼の生い立ち、思考、背景から、こうした葛藤を乗り越えることに盛り上がりが欲しいのだ。
例えば、前述の通り、観客は夢のシーンで煉獄の家族についてインプットされている。
ならば、そのインプットを伏線として、彼のその後の行動に「意味」を持たせてもいい。
家族を守るために死んだ、無気力になった父を奮い立たせたくて決死の闘いを選んだ、でもいいかも知れない。
だが、こうした要素はまったく見られない。
かくして、脚本上の説得力不足のまま、煉獄はただ猗窩座の誘いを断り、そして闘った末、死ぬ。
煉獄の死を主人公たちは大いに悲しむ。
少年が、目の前で味方が死ねば、泣くのは、そりゃ当たり前だろう。
だが、ここにも説得力はない。
炭治郎こそ多少のやりとりがあったが、伊之助、善逸は、ほとんど話すらしてないではないか。
「なぜ」そんなに泣けるのだ?「何が」そんなに、悲しいのだ?その説明はまったく、ない。
つまり、「ただ味方が死んで悲しいだけ」としか描かれていないのだ。
煉獄の死という本作のクライマックスを、さらに盛り上げることが可能なシーンなのに、残念ながら、ここも脚本が薄い。
ディズニーアニメを思い出して欲しい。
ディズニーアニメの登場人物が何かを決断するとき、行動するときには、彼らの過去の出来事や、何気ないセリフ、なんてことのない小道具が意味を持って立ち上がってくる。これまで、こうした瞬間に、何度心を動かされてきたか。それは、まるで観客を罠に掛けるように。巧妙に伏線を張り、背景をインプットすることで、「理由」を肉付けし、登場人物の行動に対する説得力を高めているのだ。
だから、ディズニーアニメは、子どもだけでなく、大人の鑑賞にも耐え、僕たちの心の奥深いところに刺さるのだ。
ほか、京アニ作品の演出の繊細さ、宮崎アニメの作品を超えたテーマの大きさはどうか。
条件は同じだ。
2時間ほどの尺、アニメという表現手段。
アニメは実写ではないから、予想を超えた役者の演技や、たまたま映り込んだ風景の鮮やかさ、といった不確定要素が入り込む余地はない。
クリエイターが作ったものだけがスクリーンに表される。
その中で、何を伝えるために、何を表現するのか?
逆に言えば、意図的に作ったものだけが、画面に表れるのがアニメである。その表現が薄ければ、観る者の心を動かすことは出来ないのだ。
なお、補足すると、原作においては、煉獄の死は、その後の主人公たちにとって「意味」を持ってくる。
だが、それはこの映画の「外」の話である上、作品中の時系列で言えば「先」の話だ。映画公開時にはテレビ、映画ともに続編の公開は発表されておらず、よって、本作を観る上での前提として考慮することは出来ない。
戦闘シーンの流麗さ、CGと描画の合成の巧みさなど評価すべき点はあるが、脚本が甘く、登場人物の書き込み不足によって、1本の映画として観たときに映画「鬼滅の刃」は、ごく平凡な作品と言わざるを得ない。
原作やテレビアニメ版のファンが大画面、高音質で楽しむためでもなければお勧めできないと思う。
話の途中をアニメ化しただけなのにここまでいい映画になったのだろう
非常に良かった。
バトルシーンのクオリティは非常に高いし、
お話もまとまっていた。
とりあえず、主人公たちがかっこよすぎた。
お話の途中なので、ここで終わりかーいというのはあるが、それは仕方ない。
炭治郎の家族のシーンでうるうるきて、
煉獄さん話で涙腺崩壊しそうになる。
今後の鬼滅の展開も楽しみ。
とてもよかった
テレビ版を途中まで見て見に行こうとしたら、平日なのにすごく混んでいて出直すことにして、その間にテレビ版を最後まで見た。すると、映画が全くテレビの続きだった。映画と言うよりテレビをでかい画面で見ているようだった。もしかすると、本来テレビの第2シーズンを作っていたのだけど、あまりに反響がすごいため、作った分だけ映画にしたのではないかと思うほどだ。
当初は見に行くつもりは全然なくて、76才の母がテレビでダイジェストを見て、あまりに話題になっていたから見たいと言い出してそれで一緒に行った。劇場内ではうちの母が最高齢だと思っていたら、母の前の席が杖をついたお婆さんで、メガヒットぶりがうかがえた。
炭治郎の妹思い、家族思いなところは涙が出る。心の中が澄み切った世界で、非常に納得。うちの子もあんなふうに育って欲しい。
蒸気機関車が出るなどスケールがでかくて迫力はあるもののスリルはテレビの方がある。それにしても、鬼が蒸気機関車になって朝が来たらどうするつもりだったのか、機関車は機関庫に隠れても客車は無理だ。そんなことが気になり、命がけで戦うより朝を待った方がいいのにと思う。
煉獄さんはしゃべり方が感情がまったくうかがえず、サイコパスみたいで怖いのだけど、暖かい人物で亡くなってしまい悲しい。
ぜんぶ読んでみようかなと思わせた
《カムイ外伝》ってマンガに『柳生編』っていうのがあって、その中で主人公が柳生新陰流の型を教わるんだけど、そこ、なんか「おお!」ってなるのね。剣術の型ってそういうカッコよさがあるよね。
そういうカッコよさが担保された中で、竈門少年と煉獄さんの事情を描きつつ戦いのシーンだから面白いね。各登場人物の心情描写を全部モノローグでやっちゃって「モノローグ便利だなあ」と思ったの。
この話で思ったのは、術にかかって寝てる時間長くないかな。もっと早く目覚めてアクションシーンにいって欲しかった。寝てる間に事情説明して、感情移入させてるけど、ここまで長くなくて良い気がしたな。
あと「列車たおしたあ」と思ったら、上弦の参が出てくるじゃん。これ、話として、いるのかな。「この映画の主人公誰なの?」感がちょっと出たし。長い話の中で見ると必要なのかな。
でも、ここで竈門少年と仲間が泣き叫ぶのを見て「僕らはみんな竈門少年なんだ」と思ったな。すごくできる人を見ながら「いつかはあそこまで」と思いつつ、一歩進むのに四苦八苦する。だから、主人公に感情移入がいくんだろうね。
いきなり映画観ても面白かったし、原作を全部読んでみようかなと思ったよ。
越えて行け!
11月2日観賞。
期待値を上げ過ぎず…落ち着いて…という心持ちで行きましたが、その必要はありませんでした。面白かった!!
たった2時間という限られた時間の中で、はたして煉獄さんのことをどれくらい好きになれるのだろうというのが一番の不安材料でしたが、それも杞憂でした。大好きです。煉獄さんは負けてないッ!!炭治郎と一緒に叫びたいくらいでした。
ただ個人的に一番グッときたのは伊之助でした。初めての電車にわーきゃーしてるかと思いきや、下弦との戦いでは見事に炭治郎をサポート。しまいには己の無力さを嘆く炭治郎と善逸(このシーン最高)に対して発破をかける!
『なれるかどうかじゃない。「信じる」って言われたら応えるしかないだろ!(うろ覚え)』
うるさいとか言ってごめんね。おじさんは君たち3人の成長を心の底から応援したくなった!わっしょい!
いいもん見させてもらいました。続き、アニメを待つか漫画を読むか、迷っちゃうな!気長に待ちましょう。
知らない状態には戻れない…を堪能
コミックもアニメも見ず(=鬼滅弱者)、全く『無』の状態で、話題作を楽しめるか否か…を体験したく鑑賞しました。
コミックやアニメを見ている人は、少なからず主要人物や鬼の設定など、本作の世界観は充分に分かったうえで鑑賞をしています。つまり『知らない状態には戻れない』と言う名言⁉︎のとおり、『知っている人間』には味わえない楽しみを、堪能してきました。
結論、充分に楽しめました!
まず、アニメ映画の画力、細かい描写に圧倒されました。映画館でアニメを観た記憶が昔すぎるので、最新の技術で作った映像美は圧巻の一言!炭治郎の夢の中の空描写なんて本物だと見間違う程の綺麗さでした。
登場人物の紹介も、夢の中で最低限の説明があったので無の状態でも、迷子になることなく楽しめましたし、泣けました。
他のレビューを拝見しましたが、ファンの中でも賛否両論でしたから、私のような『無』から鑑賞の人も賛否両論になるんだろうなぁと感じた次第です。
それよりなにより、このコロナ禍で元気のなかった映画業界を一気に活気づけてくれたということだけでも、充分評価に値するんだと思います。
追記
炭治郎はとてもいい人キャラ
善逸はヘタレサイコパスキャラ
煉獄は良く食べるとても強い兄貴キャラ
…程度のイメージです(-ω-;)
追々記
エンドロールの短さにビックリ
マーベル関連やらハリウッド超大作モノの三分の一(体感)ぐらい短く感じましたが、アニメ映画ってこんなもんなんでしょうか…
面白かった。。。
よかった。
そんなに詳しくないし、そんなに前から見ていたわけではないのですが、とにかくよかった。楽しめました。
コミックを読んでないのでどう展開するのかまったく知らなかったから、結末に驚きました。
僕はかなりの涙腺ゆる男ですが、僕の涙腺刺激のジャンルではなかったのに、不覚にも涙してしまった。
一人一人の生い立ち、人となりがもっと見れたら言うことないです。時間に限りあるから。
とにかくよかったです。
劇場でやる意味はあるの?
劇場でやる意味?
正直に言う。劇場での「鬼滅」は少々辛かった。
号泣したとか、絶賛コメントが多数の中、ワクワクしながら期待したが、結果的にはあくびを噛み殺しながらみている自分がおかしいのかな?
アニメはリアルではないが、ほぼ放映時に見ていた。
その時は、設定の奇抜さと、奇想天外な鬼の術、竈戸炭治郎の一途さがジャンプらしくて素直に面白かった。
しかし、アニメ化のため、なぜそうなったのか、特に無惨の動機が説明不足とおもった。
そして、ジャンプ王道の成長物語&攻撃力インフレ。まあいいでしょう。その過程で語られる仲間や家族の絆、これも王道。
さて、映画の方ですが、誤解を恐れずに言うと、戦いをワンピース並に引き伸ばしつつ、連ドラでやった方がいいと思いましたね。それは、なんと言っても、シナリオ的な問題です。
全体は3つのパートに別れます。
①汽車の中で敵の攻撃を受けて、願望的な夢に埋没してしまう話
②敵の鬼(字が出てこない)と、炭治郎、伊之助の戦い
③煉獄さんと猗窩座の戦い
これは、それぞれに起承転結があり、ほぼ12回の連ドラができます。だから、見ている側からすれば、回想シーンなどがあるためにどうしてもその間に中弛みを感じてしまう。戦闘中にもかかわらず差し込まれるそうしたシーンは、連ドラにこそふさわしいと思うのよね。
煉獄さんは良かった。
ワンピースとどうしても比較してしまうが、アラバスタ編、ウォーターセブン編など、思わずグッとくるシーンがあり、煉獄さんの最後の語り掛けはそれと並ぶ名シーンだと思う。でも、涙は出なかった。歳とって涙もろくなったにもかかわらずだ。
ワンピースでは、泣かせようというよりも、意表をついたストーリーに歌舞伎的なケレン味が加わっている。ここがいい!
構うなと叫ぶロビンに「生きたいか」と尋ねるシーンなど、今思っても胸が熱くなる。
炭治郎たち新人(子供たち)から見れば、多くの修羅場をくぐり抜けて超人的な強さを身につけた「柱」は大人だ。その大人が後に続く後輩たちに残すものは「責任のとり方」「後輩たちの目標」だと身をもって示した。鬼との戦争の渦中にあり、後方からコマを動かすようなところから指示だけ出すのではなく、自ら先頭に立つ。
美談に見える。だがしかし
これにより戦術的には勝てるかもしれないが、戦略的にはどうだろう?結果的に最も戦闘力のある人物が失われることになったではないか?逆に、炭治郎は逃げる猗窩座に「卑怯者!」と叫ぶが、戦力を温存できた鬼はやはりこの件では勝者ではないか。
などと、モヤモヤが残るんだよね。
いろいろ知りたいです
アニメ全話観てます。原作は読んでません。
まず大前提として、アニメ映画としては普通に楽しめました。
が、私は感動で涙…とかは全くありませんでした。原作を読んでないせいか、この作中でのエピソード程度では、初見に近い煉獄さんに思い入れもそんなにわかず、炭治郎や伊之助、善逸があんなに泣くのも不自然に感じました。むしろバッドエンディングみたいになったので、続きを知らない私にとっては、ただただ嫌なラストでした。映画に切り取った意味もよくわかりません。単に一人の柱が死んだからでしょうか?それとも、今後のストーリーでポイントになる部分とかだったのでしょうか?TVアニメでそのままやれば良かったのに、と思いました。
「号泣した!」という方が結構いらっしゃいますが、嫌味でも何でもなく、どのシーンで感動するものなのかを教えて頂きたいです。
万人受けするジョジョ的人間賛歌
アニメ以降、先を知らず鑑賞しました。
僕としてはアニメは一通り観たものの、何がそこまで人を熱狂させているのか分からず、どちらかというとブームを客観視していた方で、同僚等の誘いもあり、付き合いで映画館に向かいました。
ところがこの映画は、まるで無限列車の動力のように、すさまじい勢いでストーリーが展開し、心を揺さぶられるシーンが連続します。
斬っても斬っても再生を繰り返す敵の前で、人はただ無情に傷を負い続け、それでも前を向くことをやめない。
常に敗戦必至の状況の中、気高く命を燃やす若者達の姿は胸を打ち、自分はそんな誇りある生き方が出来ているのか自問自答させられる。
そして強さや誇りだけではない。特筆すべきは主人公竈門炭治郎の深い優しさだ。
鬼への恐怖により、悪に染まってしまった人間に対しては、後ろから刺されても構わないという慈悲深い精神を持ち
鬼の能力で歪曲した竈門家の悪夢を見せられたときは、家族との幸せな記憶を踏みにじられた怒りが爆発して「俺の家族をぉぉ侮辱するなぁぁぁ!!」の言霊とともに斬り捨てた。
家族を食い殺されて全てを失っても、真っ直ぐに生きれる、命を燃やすことのできる人間が、映像の中とはいえ存在していることが素晴らしい。
そしてそんな主人公にも負けない、時には上回る魅力を持つ登場人物が多数、燃え盛る旅の途中で出会い、作品の中で生きている。
本作の終着駅で歌が流れた時どっと疲れるのは、観客がその2時間、確かに命を燃やしたからに違いなく、それからの人生を力強く歩こうと誓うからだろう。
タイトルなし(ネタバレ)
人気だと聞いたのでアニメだけ全部観てから映画を観に行きました。
アニメの続きとして考えると面白かったのですが映画として考えると微妙でした。
映像はとても綺麗で戦闘シーンはとても見応えがありました。
ただ、煉獄さんが防衛本能で人の首を絞めるシーンが時間的には長かった割に、そのあと首を締められていた人は普通に動けていたり、乗客者全員煉獄さんの技のおかげで助かったと言っている割に列車の下敷きになっている人がいたり、炭治郎さんがお腹を人に刺されて痛がってる割に、止血のシーンでは血管が1本しか切れていない描写があったりとやや矛盾している場面が何箇所かあり、もやもやしました。
あとは、漫画の話を抜粋しているためか盛り上がりにかけるような気がしました。
起承転結で表現すると
話の大方が「承」であり、煉獄さんにフォーカスを当てた話である割に炭治郎さんの出番が多いのが気になりました。なのであまり煉獄さんに感情移入ができなかったです。
煉獄さんの話をもう少し盛り込んだり、煉獄さん、善逸さん、ねずこさんの戦闘シーンがもう少しあれば楽しめたかなーと思います。
映像は綺麗ですが夜の戦いであり、敵の技がやや気持ち悪めなので観てて疲れました。
泣けるシーンというのがどこの場面なのかあまり分からなかったのですが、漫画で読んで、もう少しキャラクターのことを知った上で観たら楽しむことができたのかなーと思いました。
圧巻の戦闘シーン!!!
自粛期間に流行りに乗ってアニメを一気見し、ハマったので、映画も鑑賞することに。ちなみに漫画は一切読んでないです。
とにかく戦闘シーンがかっこいいです。音楽、映像、効果音、セリフがここぞってときにバシッと決まって鳥肌モンでした。とくに煉獄さんの戦闘シーンは手の震えがとまらなかったです。あのシーンを見たいがために、2回目の鑑賞を検討中です。
感動というよりは、圧倒されたという感じ。
泣きはしませんでしたが、煉獄さんの勇姿には胸を打たれました。
個人的には、もう少し煉獄さんメインの内容がよかったなと思います。アニメでも登場シーンはあまりなかったので、映画で煉獄さんの生い立ちとかもっと盛り込んで欲しかったです。最初から最後まで煉獄さん!煉獄さん!煉獄さん!ってぐらい煉獄さん主演の内容でもいいと思いました。もちろん、炭治郎も最高でしたが!!!!
ただ、全体的には大満足です。とにかく迫力満点なので、映画館で見るべき。
これを機にマンガも読もうと思います。
心に炎(ほむら)を
"鬼滅の刃(映画)" シリーズ第1作。
第44回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞作。
IMAX(12.1ch)で鑑賞。
原作マンガは未読。テレビシリーズは視聴済み。
ミーハーの血が騒ぐ流行り具合に急いでテレビシリーズを全話視聴して映画館へ。日本映画史上最速で興収100億円突破のニュースに、目玉が飛び出そうになるくらい驚いた。
テレビシリーズの続きで、しかも映画オリジナルストーリーではなく、原作の映像化なのにここまでの大ヒットとは…
映画館へ続くエレベーターの前に長蛇の列が出来ていて面食らい、早朝回でしかもIMAX(通常料金より値段の高いフォーマット)にも関わらず、満席なことに再び面食らった。
他の回もことごとく満席の盛況ぶり。1日の上映回数が異常に多いことにも驚かされた。実家の近くを運行するバスよりも活発なスケジュールに再び目玉が飛び出そうになった。
テレビシリーズを観た時の印象だが、個人的にこれほどまでのブームになるような突出した面白さを感じられなかった。
確かに個々のキャラは立っていて面白いし、バトルシーンはビジュアル鮮やかで、アクションも迫力があって興奮する。
だが、ストーリーはありがちだ。強いて言うならば敵側のドラマもきちんと描いているところが良いのかもしれない。
敵が鬼になった背景を回想の形で挿入することでドラマに厚みが生まれ、勧善懲悪で終わらない深みがある。しかしそれもまた、どこかで観たことのあるフォーマットで新しさは無い。
もしかすると、みんなが面白いと言っているから面白い、と云う日本人特有の流され方をしているだけかもしれない。
そんな心境で鑑賞したのだが、面白かった。テレビシリーズの続きなので若干の一見さんお断り臭が漂いながらも、今回が初見でも楽しめる構造だったのは好印象である。
夢のシーンが長かったのでどうなるかと思ったが、魘夢との戦闘開始後、危惧は杞憂に終わった。IMAXの効果もありバトルは大迫力。手に汗握り、スクリーンに見入った。
テレビシリーズでは殆ど出番の無かった炎柱・煉獄杏寿郎が本格的に参戦し、カリスマ的活躍で炭治郎たちを魅了する。同時に私の心も魅了した。なかなかいいキャラである。
最初は全然瞬きしないヤツだなと云う印象しかなかったが、神速の剣撃とずば抜けた判断力、人柄から来る面倒見の良さ、炎のような熱き心を持って敵と戦う姿に強烈に惹かれた。
唐突に現れた上弦ノ参・猗窩座との死力を尽くした激しいバトルを展開。猗窩座に再三鬼になるよう勧められるも、煉獄さんは最後の瞬間まで人間として戦うことを選んだ。
お互いの必殺技をぶつけ合い、煉獄さんが勝ったぞと思った刹那、まさかの展開に絶句してしまった。「えっ…そんなバカな…嘘だろ…」な心境だった。思わず顔が歪んだ。
これから炭治郎たちを教え導いてくれる存在になるのだとばかり思っていたからかなり驚いた。猗窩座のなんの脈略も無い唐突な登場は、煉獄さんを殉職させるためだったとは…
煉獄さんが死に際に、炭治郎たちに遺した言葉が感動的でグッと来た。本作が描きたかったのはこれか、と思った。
偶然だろうが、コロナ禍を生きる私たちへのメッセージとも解釈出来る。子どもたちにもこの言葉が響くといいな…
立ち止まっている暇など無い。己を信じ、高め、どんなに辛くともどんなに惨めであっても、心を燃やして生きろ。
常に、心に炎(ほむら)を。熱い心で熱く生き、熱く散った煉獄さんの生き様を、私は忘れることは無いだろう。
[余談]
もし本作が「千と千尋の神隠し」を抜いて日本の歴代興収ランキングのトップに輝いたとしたら、すごいことなんだけれども素直に喜べないと云うか、なんとも複雑な心境である。
[以降の鑑賞記録]
2021/09/25:土曜プレミアム(テレビ初放送)
2022/12/10:特別放送
2025/06/28:土曜プレミアム
※修正(2025/05/11)
練ごくさんが一番人格者でした。
映画も良かったです。
原作の方がもっと感動したと思いました。
練ごくさんの勝ちです。
ねずちゃんはウルバリンみたいでした。
カラスちゃんが泣いていたところは感動しちゃいました。
猪之助が頑張っていました。
違和感があるような
テレビアニメは観ましたが、原作漫画は未読です。
映画は、綺麗な映像で派手なアクションシーンも見応えがあり、楽しめました。
しかし、ストーリーとしては、微妙と感じました。
他にも書いている人もいましたが、一本の映画としてみると、どうかと……。
鬼が出てきてやっつけるというだけで、しかも最後になんの伏線もなく強い鬼が出てくるとか、どうかと……。
映画の導入部を観ても、あくまでテレビアニメの続き、長いストーリーの一部を映画にしただけというもののようではありますが。
ともあれ、個人的には、煉獄はものすごく強いけど、上弦の鬼は更に強いという、バトルものの強さのインフレをあらわすエピソードなのかな、という印象でした。
漫画で時間をかけて読んでいたら、もっと煉獄というキャラクターに感情移入できるのかもしれませんが。
煉獄の回想での、強い力を持つ者はそれを弱い者を守るために使う責務があるといった母の話は、成程と共感しました。
物理的な力だけではなく、権力や富なども含め力のある者が、弱い者を虐げ私利私欲のためにそれを使うのは、本当によろしくないと思います。
とは言え、力を持つからと命を懸けて滅私奉公させられるというのも、よろしくないと思いますが。
また、煉獄と主人公たちの交流がさほどなかったので、ラストに伊之助と善逸が号泣している場面は違和感があるような気がしました。
炭治郎は心優しく感情豊かなようなので分かりますが、善逸はほぼ寝てたしそんな泣くか?と。
伊之助は、テレビアニメを見た限りでは、人の死を悼むという概念がないキャラクターかと思っていましたので、人が死んだからといって泣くような奴だったのか?しかも親しい人間でもないのにそんなに号泣するのか?、と思ってしまいましたが。
しかし、やはり映像は綺麗でクオリティが高く、ストーリーはシンプルで分かりやすく、感動的な見せ場もあるということで、人気があるのも分かります。
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