劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のレビュー・感想・評価
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今年だからこそヒットしたモノがある。
漫画があれだけ流行っていて皆見ているし、内容を知っているのになぜ同じ内容の話を映画にしたのか?と見るまでは思っていました。
いざ始まると、炭治郎達の繰り出す技の一つ一つにまでこだわった映像美、漫画やテレビでは味わえない臨場感。全てに納得がいきました。
何より、煉獄さんの男気と、気迫ある闘志、包み込むような優しさと、他人を思いやる強さ。
自分よりも周りを気遣う所も、私たちに訴えかけるものがあったかと思います。
コロナ渦で思うように毎日が送れなく、悶々と手探りで日々過ごしている人の背中を強く強く押してくれる作品でした。
いつまで続くか分からない毎日に希望を灯してくれるような言葉を煉獄さんから沢山もらい、私も背中を押されました。
まさに、この年だからこそ流行った作品だなぁと心からそう思いました。
漫画やアニメを見た人も、そうでない人も楽しめる作品です!!!
あまりアニメは見ないのだが「君の名は」に匹敵する映像感と物語の疾走...
あまりアニメは見ないのだが「君の名は」に匹敵する映像感と物語の疾走感は素晴らしい作品。原作を読んでからよりもアニメで直前まで見てから観賞する方が楽しめたかも、、
非科学の隙間に埋め込まれたエセ科学
前半は列車の中で刀を振りまわす場面が中心であり、狭い車内でそれは無理だろうと思うから気になって画面に没入できない。
炭治郎が「いい人」すぎるように造形されているのも、作者に何か過剰なものを感じる。「無限列車編」もそうだが、最終巻でも自己啓発風のポエムが炸裂。読み流しているが、ベタに受け取る人がいるのではないか。
「鬼滅の刃」は非科学的な内容のうちにもエセ科学に近づくところがある。「無限列車編」では特殊な呼吸法で破れた血管を止血する。「呼吸を極めれば様々なことができるようになる」と言う。「何でもできるわけではないが」と留保付きではあるが、信じる人が出そうだ。血管の壁は平滑筋であり不随意筋なので自分の意思でどうこうできるものではない。できたら困る。
「鬼滅の刃」論で、かつて「ドラゴンボール」のような漫画はダントツに強い一人が全てを背負って敵に立ち向うものだったが、最近の漫画は仲間と助け合って敵を倒すものが目立つ、鬼滅もそうだという(朝日新聞12/6)。確かに鬼滅の主人公はラスボス相手にそれほど活躍せず拍子抜けする。むしろ自身が敵になってしまう。
「ドラゴンボール」では、主人公は自分一人では限界があるとわかっており元気玉というのはみんなのパワー(気)を分けてもらっているので共闘していることになるのではないか。それとも、これは気を搾取している(主人公に捧げている)とみなされてしまうのか。
「ドラゴンボール」では「気」をコントロールすることが次の強さに至るステップとして重要であり、「鬼滅の刃」では「呼吸」がそうである。気も呼吸も東洋的なあやしさに満ちている。
「仮面ライダー」では「共闘」が当たり前になっている。個人の図抜けた強さよりも、仲間との円滑なコミュニケーションが重要である。こうなったのは、男性学的にどうこうよりも、玩具を売るためにキャラクターをたくさん出したいだけのように思える。
ufotableのプロフェッショナリズム、まさに命を削った作画に泣いた。
作品内容のレビューは他の方にお任せするとして…
アニメーション制作に少なからず縁があるものとして、あのレベルの作画を全編に渡って維持することの並々ならぬ苦労がわかるので、ラストの煉獄さんVSアカザのくだりの怒濤のアクションには、二重の意味で涙しました。
あのテンションを維持するには根性だけではダメ。
やっぱり、作り手達の原作への深いリスペクトと愛がないとなし得ない。
それがないと、リテイク(描き直し)の嵐には耐えられない。
「鬼滅の刃」という作品は本当に愛にあふれていて、幸福なコンテンツだとつくづく思った次第。
※この「無限列車」含めた一連の「鬼滅現象」、私のブログで詳しくまとめているので是非ご一読ください。あまり語られなかったビジネスモデル、マーケティングの観点で書いてみました。
映画ならではのスケール感
普段は洋画しか観ないのでとても新鮮だった。スクリーンだと風景も美しく戦いのシーンも迫力があった。コミックでの名場面が声優さんの演技や音楽もあいまって素晴らしく表現され、映画に没頭して、終わったあともなかなか席を立てなかった。この作品をきっかけに声優さんてすごいなぁといろいろ調べたりしている。コミックが終わってさみしいけど、アニメ作品を楽しみに。。鬼滅を愛する想いは不滅です!
さすが
TVアニメでもufotableさんの映像は桁違いに綺麗で躍動感があり、演出も上手だと思っていたが、映画となると更にすごい。これはもうアニメでありながらアニメの域を超えている。
映像美と躍動感がありすぎてもはや魘夢が気持ち悪いほど。
声優陣の声も良い、熱量がすごい。
特に花江さんは安定して良い。
炭治郎が猗窩座に向かって泣きながら叫ぶシーンがグッと来る。
最後のLisaさんの炎も良い。後ろで流れてる映像(絵?)も曲に合っていて良かった。
ただ、期待していた程度であって、超えてくるものはなかった。(ストーリーも決まっているし仕方ないが。)
私的には那田蜘蛛山編の方が好き。
2時間程度では物足りないな〜。
TVアニメでも映画でも早く続きを見たい。
期待外れ
世間で物凄い騒がれてたから、どんな作品かと思ったら、テンポは悪いし、某アニメ作品の劇場版の筋書きのパクリだし(その上で、こっちの方が劣る)、時間の割りに内容、ぺらっぺらで薄い。この内容なら、60分アニメで充分。効果音が大きすぎてセリフが聞こえない所も一杯あるし、キャラも叫んでる所は滑舌が悪くて、何を叫んでるか分からない所が多々あるし、作り方、全てが雑な映画。原作未読だけど、この映画を観て、原作を読もうと云う気には到底ならない。きっと原作も、この映画みたいに間延びしたつまらない漫画なんだろうな。と云う印象を映画から受けた。久々に、『金と時間を返せ』と言いたくなる映画だった。
少年ジャンプ
歴代興行収入第2位(12/4時点)のお化けアニメ、見ましたよついに。
原作未読、アニメシリーズのみ予習。
なので、あんな終わり方になるなんてビックリ…
ポスタービジュアル見ても、全編通して大活躍する重要キャラクターだと思ってたもんでね。
少年たちのがっくりシーン(特に伊之助)では思いがけず涙。グッときました。
魁‼︎男塾ならきっと生き返って再登場するんだけどなあ、と思いつつテレビシリーズの続編に期待します。
コロナ禍の現下ゆえに
平安初期に書かれた「伊勢物語」では、在原業平が駆け落ち逐電した先で、女が鬼に喰われてしまい、「今昔物語集」「御伽草子」において源頼光は部下の四天王と共に、人々に災厄を撒き散らす大江山の酒呑童子=鬼を退治します。
古来、日本では、日が暮れ漆黒の闇が深まる夜になると魑魅魍魎が跳梁跋扈し、百鬼夜行が漫ろ歩いて人を喰らう、人智の及ばない妖怪変化=“鬼”が支配する恐怖の世界となっていました。
文明が開化し浸透し、人々が自然を克服し破壊し統制するようになるにつれ、鬼たちは棲み家を無くし放逐されていきました。しかし鬼たちは、新たな棲み家を見出しました。己の力を過信し驕った人の心の中に棲みつき、人の“恐怖”を操るようになって久しいのです。
時間に追われ気忙しく日々を送る現代社会、多くの人間が日常生活に埋没し、フラストレーションに晒される毎日。一方で世界がダイナミックに秒速で変化するグローバル経済の下、いつでも誰でもが心を病んで不思議ではありません。
翻って今、全世界を覆う新型コロナウィルスの猛威の中、言動を抑制させられる抑圧感、目に見えない言い知れぬ不気味な閉塞感に晒された現下で、TVバラエティ番組で笑い=ひと時の緊張の緩和による刹那的な癒しは得られても、それだけでは心の底流に蟠る遣る瀬無い不平不満は払拭されず、人々はやはり他の多くの人と共感し合い、そして没頭して心底から感動することを渇望し、飢えています。
本作は、多くの日本人が、その心に巣食う“鬼”の存在を痛感し疼いているからこそ、ソーシャル・ディスタンスで隔てられつつも、他人と同じ世界観の中に浸り、感動を共有したいがゆえに日本映画史上の最高興行収入を上げようとしているのでしょう。
本作のスジの基本的骨格は、正義の集団と悪の集団との抗争劇であり極めてシンプルな、主人公たちの冒険成長譚でもある勧善懲悪ストーリーですが、そこに構築された複雑な組織体制と規律、そして戦闘方法は独特であり、それゆえに既に完成されたこの物語の枠組みを共有することによる、不可視的な固い連帯感が強力なモチベーションとなって、皆を映画館に走らせていると思います。
代償を求めず、己の命を賭して他者の命を守る行為の、神々しいまでの高潔で崇高な死の美学がそこにはありました。また背景の緻密で写実的な描写が、いかにも漫画的なキャラクター画図を、眩いほどに印象的に引き立たせています。
但し、際立って特殊なターミノロジーに共鳴できないで観ると、今一つ感情移入がしきれず、驚ろ驚ろしく怪異で、ある意味で耽美的で猟奇的な世界観に、全く共感はしきれないと思います。
多分、人間は2種類に分けられます。一つは“鬼”がはっきり見える人間、今一つは“鬼”に棲みつかれ“鬼”が見えなくなっている人間で、今のコロナ禍では後者が圧倒的に多数を占めているのでしょう。
話題作をようやく鑑賞!
コロナ禍で自粛していた事もありおよそ11ヶ月ぶりの映画館。スクリーンで鬼滅の刃を堪能してきました。
平日朝のローカル映画館につき客の入りはまばら。年齢層は意外なほど高く主婦層多めで驚きました。原作未読、アニメはTV総集編を予習しての鑑賞。
TVシリーズの直後からシームレスに映画本編が始まります。序盤は過度にリッチな作画にするでもなく、TV版から違和感なく没入していける作りになっています。そこから徐々に劇場クオリティになっていき、クライマックスでストーリー・作画クオリティ共に頂点に達する構成です。
例えるなら「ボヘミアンラプソディ」が近いですかね。序盤、中盤はあくまで伏線。クライマックスが本編という。それくらい終盤にハイカロリーな展開が詰め込まれています。
特殊な構成上、中盤はテンポの悪さが気になる方もいるかと思います。これを中弛みと感じるか伏線と捉えるかで好みは割れそうです。ただし心理描写や回想シーンこそ鬼滅の"売り"でもあるので、テンポを犠牲にしてでも描くべきドラマがあるのも確か。ここは漫画原作を一部切り取っての映画化なので致し方ないですね。
しかし終わってみれば非常に満足度の高い作品でした。ファン、そしてなによりスタッフに恵まれた作品だなとしみじみ。
原作未読組ならば、度肝を抜く展開にまず驚くでしょう。ビジュアルやストーリーはノーランの「インセプション」、クローネンバーグの「ビデオドローム」を思わせるマニアックな要素もあるので、映画ファンも楽しめます。
そして何よりも見応えがあったのは、煉獄さんが見せるクライマックスのアクション!
これがとにかく凄まじかった!!
これだけでも劇場体験としてチケット代の元が取れるほどのクオリティでした。更に親子、兄弟、師弟の絆を描いたストーリーには涙を禁じ得ませんでした。
これだけの話題作なので予備知識なしに見るのも面白いかもしれません。好みが否かはともかく、今1番乗りに乗ったエネルギーあふれる作品なのは間違いまりません。それだけでもスクリーンで見る価値はあります。
旅はまだ道半ば。
テレビシリーズの続編が待ち遠しいです。
脚本…
改めて脚本は大事だと思った。
アニメは20数分に凝縮されたストーリー、「次は何が起こるんだ?」と言うドキドキな展開、そしてそこから生まれる高揚感があったけど、この映画には残念ながらそれはなかった。
「炎」は煉獄さんへのレクイエム
この作品の大ファンでもアンチでもなく、これだけ話題になっていたら映画好きとして観賞したいと思い二度観賞しました。一度目は臨場体感タイプで次は普通で。二度目はポイントでと思ったら使えないんですよね。なんか操作されてるんですね。横路反れましたけど、原作は無料の一話位とアニメも少し程度の知識でしたけど楽しめました。泣けました。初めて見た時マスクがぐずぐずになるほど泣きました。周りの人はそうでもなく、ひどいのは子供を連れた親が上映中スマホを長くいじってた事。人のいない所に席取れよ…そういうのに限って人がいても自分が見たい席取るんだよね…とか最初集中できなかったのが残念。トイレは立ちませんでしたが戦闘シーンの単調に少し眠くなりました。この映画だけでも私は泣けたし、面白いと思ったと感じましたが話題だけで背景わからず見に行った人がよくわからなかったとTVで言ってたので簡単な人物像はwikiででも読んだ方がいいかも。「炎」はダウンロードして聞いてます(感動)。機会があればIMAXでもう一度見たいです。
映画からそれますがこのご時世、放映予定延期や中止、見る人のマナーが以前にも増して悪くなり純粋に映画好きが不快な思いをする事も多い。早く楽しめる映画館になるよう願いたいです。総合☆4
寝ない度3 トイレ行かない度4
スマホが壊れたり、色々で久々のレビューです。
回を見るごとに泣けてくる
コミック未読。TVアニメ未視聴。知ってるのはLisaの歌だけの状態で最初に見に行った時には画像綺麗で予備知識なくともそれなりに面白かった。そこからコミック全巻読んだ2回目は前回よりもストーリーに入り込みやすくエンドロールの時には目頭がジーンとした。そして3回目の今日、猗窩座の登場あたりから胸に押し寄せてくる感情に抗えず涙がドンドン溢れてくる…
見る程に胸が熱くなる人が多いからリピーターが途切れないんだろうね。そして煉獄さんのエピソードは映画化に1番適していたと思う。多分他のエピソードならここまで集客して無かった気がする。
ありがとうと言える炭治郎
炭治郎は自然にありがとうと言う言葉が出てくるいい子だ。
この作品が、これだけ人気になっているのは、炭治郎が絶対に鬼に屈して負けない強い意志を持っていると共に、とても澄んだ心の持ち主だからなんだろう。
ベースとしてどうしようもない理不尽な世界がある。
今の世界もそうだ。理不尽だらけだ。子どもだって長いものに巻かれた方が楽なことを感じながら生きている。
その中で、大きな力に屈してしまわない強い心を持ちながらも、まだ未熟な力の持ち主であるところが親しみが湧いて共感してしまうところであろう。
そこに煉獄さんの生き様を見せられた日には立ち向かわずにはいられない。
鬼でありながら鬼と闘う禰豆子の立場も素晴らしい設定だ。
仲間たちと一緒に成長したくなってしまう要素がある。
急に顔がギャグになったりするのに最初は馴染めなかったが、すぐ慣れてくる。
煉獄さんのお母さんの遺言も育てかたも素晴らしいな。
どんなに困難と思えることにも立ち向かって行こうという気概を取り戻せる作品であった。
少年ジャンプ的な世界がものすごく好きとかではなくても、食わず嫌いせず観てしまえば良さはわかるものだなあ。
あまりにも正統派な映画化
アニメからはまり鬼滅のためにジャンプ+に入り、超々久しぶりにジャンプを買って最後はリアルタイムで追っていました。なのでこのエピソードに対する期待値はとても高かったです。しかし無限列車編は途中から始まり途中で終わる物語。門戸の広い映画とは思っていなかったのでよもやよもやです。
今更感想なんて必要ある?という大ヒットぶりですがこれはやはり煉獄さんの素晴らしさですよね。誰もがああいう人になりたいですよ。そしてそのキャラの魅力を原作そのままになんの改変もなく映画化。まさに煉獄さんのような実直なる映画化です。足し算も引き算も余計なものはない純度100%の煉獄杏寿郎。映画化かくあるべしです。
泣けました
漫画で読んでいたのでストーリーは、理解していましたが、最後の猗窩座と煉獄さんのシーン涙なしでは観れませんでした。
心にグッときましたね。
今後も続編楽しみにしています。
そして、LiSAさんの歌が最高でした。
全て含めて最高の時間を過ごせました。
ありがとうございます。
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