「ありがとうと言える炭治郎」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 momoさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとうと言える炭治郎
炭治郎は自然にありがとうと言う言葉が出てくるいい子だ。
この作品が、これだけ人気になっているのは、炭治郎が絶対に鬼に屈して負けない強い意志を持っていると共に、とても澄んだ心の持ち主だからなんだろう。
ベースとしてどうしようもない理不尽な世界がある。
今の世界もそうだ。理不尽だらけだ。子どもだって長いものに巻かれた方が楽なことを感じながら生きている。
その中で、大きな力に屈してしまわない強い心を持ちながらも、まだ未熟な力の持ち主であるところが親しみが湧いて共感してしまうところであろう。
そこに煉獄さんの生き様を見せられた日には立ち向かわずにはいられない。
鬼でありながら鬼と闘う禰豆子の立場も素晴らしい設定だ。
仲間たちと一緒に成長したくなってしまう要素がある。
急に顔がギャグになったりするのに最初は馴染めなかったが、すぐ慣れてくる。
煉獄さんのお母さんの遺言も育てかたも素晴らしいな。
どんなに困難と思えることにも立ち向かって行こうという気概を取り戻せる作品であった。
少年ジャンプ的な世界がものすごく好きとかではなくても、食わず嫌いせず観てしまえば良さはわかるものだなあ。
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