「ジャンプの王道パターンをパクりととるかどうか。」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 ばるすパパさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジャンプの王道パターンをパクりととるかどうか。

2020年11月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

根底に流れるものは、紛れもなくジャンプの王道であり、展開、設定等、古い年配のファンほど過去の作品に似たようなようなパターンを見てとれるでしょう。私もその一人です。
「だから面白い」ととれるか、「だから○○(過去の人気漫画)の方が面白いのに」と人気に疑問を持つのかで、不毛な論争が展開されていると思います。
個人的には鬼滅より王道で独創的な作品はいくらでも挙げられるし、具体的に言えば進撃の巨人やHUNTER×HUNTERの方がはるかに好きです。でも、鬼滅は面白くて、平均以上の独創性やクオリティを秘めていると思うし、魅力的な作品でした。今のヒットや評価が不当だとも思いません。人が感動する物語の必要要素って、実は物凄く少ないパターン、パーツで構成されていて、エンタメ色が強ければ強いほど、類似性が顕著に出て、多くのヒット作は、その過程においてひねりはあれど、最終的に「期待した通りの展開」で感動して満足感を得るものです。
巷に溢れる「鬼滅は○○のパクり」「鬼滅より○○の方が面白い」みたいな批判に登場する作品も、全て過去の作品に対して全く同じ論法が成立します。料理に似ていると思います。もはや世の中に誰も食べた事の無い料理など存在しないし、あったとしても不味いから支持されない。
でも、既存の同じ料理でも、素材の組み合わせや調理する人次第で別物になるように、似たようなジャンルの中でも鬼滅は十分優れた作品だと思います。
興行成績で一番になるのが、不当という意見にも、そもそも現状のランキング上位作品ですら、作品の内容評価ランキングと同一では無いでしょうと言いたい。私の中の宮崎作品の中で、千と千尋の神隠しのランキングはもっと下ですし。
長い文章のほとんどが鬼滅の弁護になってしまいまい申し訳ございません。

ばるすパパ