「家族・友との絆 この物話は心に響きます 超お勧め♪」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 かぷち~の。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5家族・友との絆 この物話は心に響きます 超お勧め♪

2020年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

とっても久しぶりに映画観ました。

この映画是非観て下さい。何回も観たくなる映画です!

大正時代、“人食い鬼”と戦う剣士たち“鬼殺隊”が織り成す物語です。
原作のコミック本は読んでいません。
TVシリーズを第1話~26話まで見てこの映画に臨みました。
シリーズを見始めた頃は、鬼との戦いを描いたこの物語が、なぜここまで大ヒットしたのか不思議でした。

TVシリーズを見ていくうちにこの物語の奥深さに触れ、個性豊かな登場人物たちをきめ細かく魅力的に、時折コニカルに表現し、また鬼たちも単なる悪役ではない表現の仕方もしておりどんどんのめりこみました。
なんといっても主人公の炭治郎が心が澄んだ素晴らしい少年なんです。家族を失い、妹の禰豆子を鬼にされてしまうという悲惨な人生になってしまっても、前を向き、困難に立ち向かい、くじけず前に進んで生きていく。しかも、まわりを思いやり、ときに鬼でさえ思いやる。私にはとても真似できません。

結局、通しでシリーズを2回見てから映画観ました(・τ・)
TVシリーズの続きを描いているこの作品は、時間とお金をかけてでもTVシリーズを見てから観るべきです。その方が数倍楽しめます。
何の予備知識もなく観ることは絶対にお勧めできません!

この物語は、単に鬼と剣士の殺し合いを描いているのではありません。もちろん“鬼退治”が最大のテーマではありますが、人食い鬼に家族を惨殺され、妹を鬼にされた主人公 炭治郎の鬼との戦いを通しての成長、様々な人と出会う彼を取り巻く人物たちとの心の交流・絆の大切さを描いているとも思います。
奇想天外な設定もあるとは思いますが、エンターテインメントとして楽しめばなんの問題もないと思います。

公開第1週でものすごい規格外の興行収入(10月16日の公開から3日間で46億円!?)をあげているようなのであえて書きますが、鬼との壮絶な戦いは残酷・凄惨なシーンも散見され、大音響もあります。それに、難しい言葉や読み書き不能な漢字もたくさん出てきます。
あまり小さなお子様向きではないです。小さいお子様連れの方は別の映画を観ることをお勧めします(・τ・)。

コロナ禍で劇場は人数制限をしており、コミカルなシーンや感動的なシーンでの観客との一体感を感じることができなかったのが、少し残念でした。

【ここからメタバレ少々】
この映画、下弦の鬼 魘夢との闘いが終了し、炭治郎が伊之助と力を合わせて初めて12鬼月を倒した喜びと達成感があふれ感動的だったのもつかのま、上弦の鬼が突然現れ、2部構成のようになります。
せっかく、今後、柱である煉獄さんとの成長が期待された矢先の悲劇。。。
たとえば2部作にしてもよかったような気がするのです。
ただし、原作に忠実な内容とのことで、しかもコロナ禍での2部作公開も疑問符だったでしょうし、
う~ん・・・
と、ここがもやもやするところで、採点は4.5にしました。

かぷち~の。