「アイスピックで引き裂かれるくらい薄い内容の駄作」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 チロルさんの映画レビュー(感想・評価)
アイスピックで引き裂かれるくらい薄い内容の駄作
まず、映画の良し悪しというのは、いかにストーリーに説得力があるかにかかっていると思う。
キャラクターの容姿やアクションの派手さというのは味付けでしかないのだとこの映画を観て実感した。
私はアニメは全て試聴済みで、漫画は那谷蜘蛛山編まで読了している。
なので無限列車編はストーリーとして初めて視聴。
アニメ・漫画は舞台設定も納得できるし、敵味方に動機があり、起承転結があるので、それなりに楽しめた。
しかし、この映画はなんとも薄っぺらい…。
1時間で収めるならまだわかるが、2時間半という映画にしてしまったことで更にうすーく引き延ばされてしまっている。
そして視聴終盤になるにつれ、私の意識もうすーくなっていった…。(最後まで観ましたが)
具体的に何が悪かったのかは以下。
①無限列車という舞台設定がおかしい
日本が舞台なのに、切符に「東京 無限」ってどこに向かう列車なのか…。
なんか雰囲気で名付けた感がすごい。
そして今まで何人もの人が鬼に喰われているというのに運行をやめないことも違和感…。
② 魘夢
敵の魘夢の能力は切符に細工を施して車掌がハサミを入れることで発動するというもの。
え、めっちゃ効率悪くない!?
わざわざ切符作って各駅の切符売り場に納品してるの?
列車と一体となって一気に喰ってしまう計画というのも頭悪い…。
わざわざ時間かけてそんなことしても、同じ列車が運行されるわけないだろうに…。
③煉獄
なんかいきなり出てきて死んでいった人、という感想以上のものがなく…。
家族との過去話でも父親がやる気ない理由もわからなかったし、母親の台詞も取ってつけたような…。
なぜお前は人より強く生まれたのか→ 強く生まれた者は弱者を助ける責務がある
答えになってなくない?頭弱め。
そんな感じで全く愛着が湧かず、死んだ後のセリフ長めなお涙頂戴展開では完全に白けてしまった。
炭治郎は以前に会っているし数秒程度会話もしてるからまぁ…って感じだけど、伊之助や善逸は殆ど会話もしてないのに泣きすぎじゃないか…?
なんか「ここ!ここが泣くところですよ!」って言われているみたいで不快だった。
④ 猗窩座
なぜ出てきた?こいつが出てきたことで映画が前半と後半で全く関係ないものになってしまった感がすごい。煉獄を死なせるお涙頂戴展開のためだけに出てきたみたいな取ってつけた感。
⑤アクションシーン
水の呼吸と炎の呼吸のエフェクト以外の違いがわからない。結局鬼は首を切ることでしか倒せないなら、水や炎を出す意味ってなに?って思ってしまった。
上記感想を持った原因の半分は本当に映画が駄作なこと。
もう半分は自分が原作を最後まで読んでないからだと思われる。
この映画を絶賛しているファンからは、「こいつ何もわかってない」という批判しかないだろう。
しかし、私と同じライト層も、色々なメディアの煽動で劇場に足を伸ばし、そして期待を大きく裏切られるだろう。
この駄作が間違っても観客動員数を伸ばして千と千尋を超えるなんてことがないように願う。
①東京発どこで下車してもいい切符 短期間で40人殺された事を知っているのは鬼殺隊だけ!
② 魘夢の攻撃は、術によって精神の核を破壊して廃人にする事。後から食えるし、手土産にもなる。
③本編の主役ですよ。魘夢によって見せられた夢なので事実かどうか不明。④
もう少し甘く見ましたが、いろいろ共感できる指摘でした。
この無限列車編、そもそも原作の段階で、汽車という時代性やリアリティが要求されやすい舞台の扱いを失敗していると思います。
車内検札で眠らせるしかけと、最終的に鬼が列車と一体化するアイデアだけで押し通してしまった感が強い。初期になまじリアルな「浅草」が登場していなければ、雰囲気で流すこともできましたが。
なお、私は入場時に特典の下敷?がもらえました。杏寿郎の形見の鐔を手にした炭治郎、その周りに善逸と伊之助がいて三人とも泣いている絵柄で、「上映後に配ればいいのに」と思ったのと、そのシーンが映像化されていないことにも驚かされました。
原作を読んですべて知った上で、さらに泣きたい人用の映像として作られているようです。
いやーこのレビュー、的確ですね笑
私は原作もラストまで読んで鑑賞してたので、
ものすごく楽しめたけど、
そうじゃない人の的確な意見代表って感じです笑
そう言われると、
千と千尋はほんとにすごかった!
確かに、ちょっと抜かないで欲しいって気持ち出てきました、、笑
確かに、そもそもどこ行きの電車だったんでしょうね。
夢見たい客も大勢乗ってたし、集団トリップ前提か?
それに切符って改札で挟み入れちゃうよね。乗る前に寝ちゃう客続出。
鬼が列車自体と同化したら、車両間の行き来もできなくなるし、
煉獄さんが5両守った!と言い切られても、全員無事は無理でしょ、とか
いろいろ疑問が残る。
絶賛してる人はみんな夢を見てるのか?
それも幸せな夢を。
なら、幸せな映画ですね。
同感です。煉獄さんに感情移入するまえに消え去りました...そして猗窩座...映画のストーリーになんの関係もなく現れて煉獄を殺していなくなった...初対面の鬼に柱が敗れるほど悲しいことはない...鬼が強いとか弱いとかじゃなく、これで終わりなの...とガッカリ。本作のこういうところが残念です
激しく同意です
映像や声優さんやらクオリティーが高くて素晴らしいものがたくさん詰まった映画でしたが
おっしゃるように突っ込みどころが多々あって…脳内で引き込まれてはしらけてを繰り返しました
コメントに共感しきりです。
そもそも最初のシーンで3人が飛び乗った時に無断乗車かと思いました。
切符持ってたんかい、と思いました。
漫画や地上波ならまだサラッと見れるかなと思いますが、映画にするなら内容を練り込むべきと思いました。