「刮目せよ!煉獄という男を」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 赤足さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0刮目せよ!煉獄という男を

2020年10月18日
iPhoneアプリから投稿

アニメ続きからとなる本作!オリジナルではなく原作を忠実に再現していた。

物語は短期間で40人以上が行方不明になった“無限列車”で夢を操る下弦の鬼、魘夢との闘いから始まる。

原作の中でも特に一番好きでここから鬼滅の面白さは始まったと言っても過言ではない。無限列車と物語を通して1番好きなキャラクターでもある。兄貴こと煉獄さんの勇姿を大スクリーンで拝むことが出来た。

前半、魘夢の力によって夢の世界に落とされる炭治郎!そこにかつて当たり前に普通に生活を共にした家族の姿が、鬼滅の物語の根底ともいえる家族、愛、絆。ここの部分だけでも涙腺がかなりウルっときてしまい、目覚める瞬間までずっと涙腺がゆるみっぱなしであった!そして目覚めからの闘いまでの見事な緊迫感と映像と音楽と絵の綺麗なこと!其れを演じる声優の上手さに終始魅入ってしまうほどの圧倒的迫力と咆哮の怒涛の畳み掛け!

決着が着いたかと思われた、矢作からのラストまでの煉獄と上弦の鬼。猗窩座との闘いはそれをも上回る熱を感じざる得なかった。そして、消えかかる炎に炭治郎と同じく、ボロ泣きしている自分もおり、母から煉獄さんに贈られた彼の生きる意味ともなったセリフ 「弱き人を助ける人は強く生まれた者の責務です。」そして煉獄さんから受け継がれる魂!とラストの母の幻影か面影を見ながら逝く姿は涙なしでは見ていられなく、改めて鬼滅の刃での煉獄杏寿郎という、剣士としても人間としてもまっすぐな生きざまで偉大なキャラに心酔した。そして彼の意志を受け継ぐ炭治郎達の姿にもまた涙が止まらなかった。エンドロールも煉獄さんの絵やLiSAの「炎」が流れ!会場全体が啜り泣く声が聴こえたのは印象深かった!しかしそんな煉獄さんの唯一の弱点は、列車登場間際に弁当を何個も食べてるシーンで「うまい」「うまい」「うまい」しか言わず、食レポ下手やなぁという愛嬌も持ち合わせる部分もたまらなく愛おしかった!

赤足