「やっぱり面白い‼後半は煉獄主演映画です。」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり面白い‼後半は煉獄主演映画です。
※追記---------
二回目を鑑賞(笑)負けると分かっていても勝って欲しいと願ってしまった。一回目の鑑賞後、漫画を全巻読んでしまったよ。
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本作の後半は煉獄が主役だ。エンドロールでは煉獄ばかりだ。
漫画を読んでないのでアニメ以降のストーリーを知らない。柱が何人か死ぬらしいことと、漫画が終わってるので鬼退治は完遂したんだろうということくらいは分かる。
煉獄に関するツイートが沢山流れていたから、今回、炎柱の煉獄が死ぬんだろうなぁとは思っていた。
そもそも、大抵の人は漫画を読んでいて、ストーリーを把握してると思うんだけど、それでも感動した!とか泣いた!というのだから、本作の出来が伺える。
映像は非常に綺麗だ。冒頭の木々の画から美しい。戦闘シーンは迫力があった。アニメの時と同じだけど、鬼殺隊の剣士が技を出すと、剣士の周囲に水や炎のエフェクトが現れるけど、あの表現は素晴らしいなぁと、改めて思った。
声優陣も非常に良い。
今回は列車内だけで話が進むんだけど、よく2時間も持ったなぁと感心する。ずっと列車内かと言うとそうではなく、夢の中に行って場面転換するから、厳密に言うと列車内だけでは無い。おかげで退屈せずに鑑賞できた。
常に緊迫感がある訳ではなく、笑いを誘うシーンはいくつかあって、都度、子供たちが笑い声を上げていた。
お館様が墓地で子供の名を上げてた所で、私の兄と同じ名が出てちょっと驚いた。
お館様は見た目が若く、一方煉獄は大分大人に見えたから、煉獄を子と表現するのに違和感があった。後で調べたら煉獄は20歳だった。炭治郎達は15歳。若い。
煉獄は真っ直ぐ前を向いていて、瞬きしない。列車内でやたらと弁当を食べていてちょっと変わっていた。彼には元炎柱の父がいるが、何故か腐っていた。この辺りの背景や母の思いをもう少し描いたら、最期はもっと感情移入出来て良かったのかなぁと思った。
それでも、やっぱり感動するし、隣の観客は泣いていたし、後ろの方で子供が泣き出した。
煉獄の父親の遺伝子の強さ、息子達が父に似過ぎる。だから、刀の腕、強さが引き継がれるのかな。
109シネマズのエグゼクティブシート、しかも真ん中で鑑賞できて良かった。特等席だ。リクライニング出来るし、隣との間隔も空いていて大変快適だ。
今年の映画は不作なので、本作に大変期待していたが、裏切られることも無く、良い作品だった。
■ストーリーざっくり
竈門炭治郎は「ヒノカミ神楽」を知っているという炎柱煉獄杏寿郎に会うため、仲間(我妻善逸、嘴平伊之助、竈門禰豆子)と共に無限列車に乗車する。
早速、炭治郎は煉獄を探す。前の車両から、「美味い」と大きな声が聞こえる。そこには「美味い、美味い」といいながら沢山の弁当を食べている煉獄がいた。
列車に鬼が二体現れる。これをあっという間に煉獄が倒してしまう。炭治郎達は煉獄の強さに感動してしまう。
列車には下弦の魘夢(エンム)が乗車している。魘夢によって乗客たちは眠らされてしまう。列車の切符のインクには魘夢の血が混ぜてあり、車掌が乗客の切符を切ることで能力が発動する。炭治郎達も切符を切られて眠る。
魘夢の下に夢を見たい(現実から逃げたい)4人の人間がいて、彼らに夢を見させる代わりの条件として、炭治郎たちの心の核を壊すように命じる。
核を壊すには夢の中に行き、その夢の外にある核を見つけて破壊しなければならない。また、他人の夢入るには縄で互いの手首を縛って繋げる必要がある。
魘夢の手下4人は核の破壊に失敗した。
炭治郎は夢から目覚めるために夢の中で自害する。自害することが夢から覚める唯一の方法だ。
夢から目覚めた炭治郎は魘夢と戦う。魘夢の血気術によって幾度も眠らされる炭治郎は、その都度、夢の中で自害し目覚めて戦いを続ける。徐々に血気術が炭治郎に効かなくなり、魘夢は首を切られてしまう。
通常、首を切られた鬼は死ぬのだが魘夢は死ななかった。首を切られる前に列車と一体化していたためだ。
炭治郎達は一旦合流し、煉獄の指示により、車両の後ろ5両を煉獄が、前3両を善逸、禰豆子が守りつつ、炭治郎と伊之助が魘夢を倒すことになった。
鼻の効く炭治郎は魘夢が乗客車両より前の石炭を燃やす車両にいることを突き止める。炭治郎と伊之助によって魘夢は倒されてしまう。
魘夢の死によって制御が効かなくなった無限列車は、線路を脱線し転倒するが、乗客200人は怪我のみで済んだ。
煉獄、炭治郎の前に上弦の鬼、猗窩座(アカザ)が現れる。猗窩座と煉獄は戦闘を始めるが、ダメージを一瞬で回復する猗窩座に煉獄は徐々に押されてしまう。猗窩座は煉獄に何度も鬼になることを求めるが、煉獄はそれを拒否した。二人のハイレベルな戦闘に炭治郎は参加出来ず眺めるだけである。
煉獄は奥義を出すが、技で巻き起こった砂埃が晴れると、猗窩座の腕が煉獄を貫いていた。煉獄はそれでも最期の力を使い猗窩座の首を切ろうとする。もうすぐ夜明けで日光が注ぐので猗窩座は脱出しようともがくが、煉獄を貫いた腕が抜けない。
猗窩座は煉獄に抑えられた自身の両腕を捨てて、光の当たらない闇の中へ逃げていく。
煉獄から大量の血が流れる。煉獄は死期が近いこと、助からないことを炭治郎に伝える。煉獄は炭治郎に、禰豆子の存在を認めること、煉獄家にある書物に「ヒノカミ神楽」に関するヒントがあるかもしれないことを告げた。煉獄の死の直前、母が現れた。煉獄は自分の仕事ぶり、生き方がどうであったか母に聞くと、母は煉獄の生き様に感心していた。煉獄は笑顔を見せ、そして死んでいった。