はるヲうるひとのレビュー・感想・評価
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結局みんな同じ底辺を生きている。
売春で成り立っている島で暮らす、哲にい・得・いぶきの兄妹は売春宿で生計を立てているものの、哲と下2人は腹違いの兄弟で、父親と下2人のめかけだった母親が心中してしまう。
それが背景にあって哲にいは高圧的な態度で周りと接するものの、得だけが知る真相が明らかになると、高圧的な態度のプライドが崩れ去っていく。
性病・閉鎖的な島・持病を持ち病的ないぶき・売春女性の中のヒエラルキーという救いようのない状況に対して、哲にいの幸せな家庭はこの作品の中では異質にも感じる。
その異質なシーンがあるからこそ、哲にいも含め、底辺で生きている人たちの葛藤と抜け出せないもどかしさが浮き彫りになっている。
山田孝之と仲里依紗の演技力よ
佐藤二郎が監督と知って興味を持って鑑賞
基本的に話は暗い
腹違いの兄弟の葛藤、女郎宿で働く女性たち
長兄の鬱屈した精神
虐げられる弟、妹、女郎たち
ときどき滑稽なことも出てきて、それが息抜きになる
女郎たちが化粧して待機する部屋がレトロおしゃれ
長兄の住む家が当時の庶民の憧れを盛りだくさんに詰め込んでて昭和レトロで目立つ
話が暗いから、セットを明るくしたのかも
山田孝之と仲里依紗の演技力に引っ張られて鑑賞。
正直、二人の役どころ、難しいと思う。
ほかに敵役が思い浮かばない。
佐藤二郎はあれくらいがいいのかも。ピエール瀧ばりだと怖すぎて目立ちすぎるのかも。
と、いろいろ考えてあとで楽しめるので3.5です。
考察は色々あると思うが…
まず本筋のストーリーが面白くない。
コレが致命的。
離島の置き屋に個性的な登場人物
笑える箇所が所々にあり、絵面的にも美しいシーンや作り込んだ個性的な背景が製作陣のセンスを感じるが、肝腎要の本筋が面白くないので薄寒く感じる。
終盤に語りすぎなければベスト級になれたかもしれない
佐藤二朗演じる哲雄が登場してから序盤はこの人が本当に嫌いだった。人の心のない酷い奴だったからだ。
しかし物語が進んでいくと次第に哲雄に同情し始めてしまった。
彼の行為に擁護できるところはないけれど、哲雄が抱える辛さが分かってきたからだ。
哲雄はしきりに話す。虚だと。虚が口から出れば嘘だと。
哲雄が言う虚、嘘とは自分のことなのだ。
かげろうの面々は「愛」とか発音できる口になっていないなどと言うが、哲雄の目には全く違うものに写る。自分は愛なく生まれた存在なのに対して、他の者は愛によって生まれたのだと。
自分の存在が最初から否定されている感覚が嫉妬や憎悪に代わり他者に向けられる。
哲雄は「お前らハナクソだ」と罵るが、哲雄が本当に思うハナクソは自分なのだ。
その想いが自分に対する全否定に繋がる。普通の家庭を築いてもそれを素直に受け入れることも出来ない。
かなり面白いし、なかなかいい話してるなと関心し哲雄に対して同情的になったタイミング、かげろうに主要キャラクターが勢ぞろいして怒鳴り合うところで、哲雄が急に雄弁になってしまう。
語りすぎないことで良かったのに説明調になっちまったなと残念に感じたが、ちょっとレビューを読むに、それでも分からない人がいるのかと更に残念に思った。
テレビドラマやテレビアニメの場合、ほぼ100%言葉で語ってくれる。そうしないと観ている層が理解出来ないからだ。
それが映画になるとどこまで語るかはそれなりに重要になる。語らないこと(観ている側に気付かせること)で面白さを創出するが、語りが少ないと理解が遠のく。国際映画祭などの受賞作が「わけわからん」と言われてしまうのはこのせいだ。
本作の場合、作品の内容や雰囲気から考えるに、なるべく語らないほうが断然良かった。どうせ語っても理解出来ない人には理解出来ないのだから。
メガネの人の「ハルヲうるひとやってます」で物語は閉じる。
哲雄は自分が愛なく生まれた故に価値のない存在だと感じているが、自分の価値は自分で自分を認めるだけで生み出せる。
つまり、どうして生まれたかとか何をしているかとか、そんなことはどうでもいいのだ。自分が自分として胸を張ればそれだけでいい。
久しぶりに仲里依紗を見たけれど、生の抜けた感じがすごく良かったね。迫力のある抜け殻という矛盾しそうな状態を両立させてしまう見事さ。
家庭のことが落ち着いたならまたたくさん映画に出てほしいなと思う。
山田孝之と仲里依紗だけでも観て損はないくらい良かったね。
ちょっとどうしたいのかわからない
置屋の兄弟、愛を知らない不幸な異母兄弟。長兄に虐げられる日々、最後の真実、、、、
暗い映画の中にちょっと佐藤二郎感がでていて、ややそこが気になる。。
暗い映画にしたかったのかもしれないが、他の暗くも見応えのある映画にはちょっと及ばない…ストーリー薄いし。
ストーリーが薄いからか無駄な描写を織り交ぜている。たことか。
佐藤二郎は監督向きじゃないんだなぁ
鼻くそに愛はある…
伊勢志摩サミットが開催される際には無くなったとされる三重県の売春島渡鹿野島をイメージしたと思われる。簡単には抜け出せない、行くあてもない島の置屋の女たちと使用人、取り仕切る男の物語。女たちも若くて綺麗とは描かず、生々しく、生活感があり、かなりリアル。使用人である山田孝之の手の絆創膏や爪の垢も真っ黒で、かなりリアル。置屋を取り仕切る佐藤二朗は女たちを真っ当以下、鼻くそと見下しながら、何食わぬ顔で女に奉仕させ、暴力で支配する極悪非道、下劣な男を演じている。島には売春以外、産業や何の観光資源もない中で、原発反対をし、政府から金を貰おうと駆け引きする島民たちも描かれている。抜け出したくても抜け出せない、真っ当に生きることができない、何者にもなれないという絶望感の中でもただひたすら生きるために生活していく、ラストも、何か解決したわけではないが、普通に明日は来て、生活は続いていくという終わり方に感じる。客であるミャンマー人の一言がかなり笑えて、要所要所のツボ、佐藤二朗らしい演出だと思う。
久しぶりにいい時間
佐藤二朗さんの印象ががらりと変わる、
とてもよい映画でした。
ひとつひとつのつくり込みがとても丁寧で、
お芝居原作と聞いて納得しました。
メイクや服、観客の想像に任せるシーン、
そして何より誰一人欠けては成立しない、
役者たちの演技と言ってよいのか、
ドキュメンタリーのような芝居。
内容は重たいのですが、
最後は救いがあって泣けます。
熱量のある芝居は引きこまれますね。
仲里依紗さんの映画、もっと見たくなりました。
監督が反対されたけど削りたくないって言ってたのは
〇〇反対のシーンだろうか。
だとしたら入れて正解でしたね。
あちらにはちょっと批判喰らうかもしれないけど…
佐藤二朗監督はじめ、キャスト、スタッフのみなさんこの作品を作ってくださり
ありがとうございました。
ハナクソ
勇者ヨシヒコシリーズのホトケ(佐藤二郎さん)とヨシヒコ(山田孝之さん)がシリアスな映画?しかも監督がホトケ!?ってだけで、ヨシヒコファンの私は、これは観たい!と思いまして。
あらすじ、予告をみてみると、確かにヘビーな雰囲気漂ってました。
正直、観る前の先入観としては、「救いのない現実のなか、それでも上を向いて生きよう!」
みたいなメッセージ色の強い映画をギャップ狙いで作ったのかな?と勝手に想像していました。
しかし、観始めからラストまで、とくに明確なテーマのようなものが見当たらない。
ストーリーも至ってシンプルでありどちらかというと地味。
なのに、胸が震えました。
結局のところ監督が表現したかったのは、物語としての感動じゃあなく、なんでかわからんけど心がザワザワして涙が出てくるようなこの「感覚」に尽きるんじゃないかなと思いました。
佐藤二郎さん最後のセリフ「俺も、お前達も、みんなハナクソだ」に集約されているんじゃないかなと。
いかにわかりやすく視聴者を感動させるか、笑わせるか、そんな映画も嫌いではないけど、
自分の表現したいことを飄々と描ききったこの映画が大好きです。
あと、山田孝之さんあらためて物凄い役者さんだなと思いました。
タイトルなし
逃げられない絶望と
本当は子どものように泣きわめきたい程の
苦しみを抱え生きていた得太。
ほんの少しだけ前を向けたのは
お母さんのおかげだね。
はるヲうるひと。
愛を信じていない哲雄と、愛を与える娼婦たち。
それぞれに救いがあってよかった。
人の赤裸々な部分と逞しくしたたかな部分を覗き観て、目が離せない様な作品です。
以前から気になっていた作品ですが、なかなかタイミングが合わず、やっと観賞しました。
で、感想はと言うと、重い。暗い。やるせない。でもなんか後味が引く感じで気になる。
そんな感じでしょうか。
原作は佐藤二郎さんが主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で上演された脚本。
演劇戯曲らしい毒と淫靡さ、アングラ感があり、観る側の観賞意欲をザワザワとくすぐる感じw
怖いもの見たさと言うか、見てはいけない物を覗き見る様な後ろめたさがそそるんですよねw
そこに確かな実力のキャスト陣で固められていて山田孝之さん、仲里依紗さん、佐藤二朗さんを軸に坂井真紀さん、今藤洋子さん、笹野鈴々音さん、駒林怜さんが脇を固める。
山田孝之さんと佐藤二朗さんが主演と言うだけで重厚感がありあり。
特に佐藤二朗さんの狂気とがヤバい。普段は独特なテンポとユーモラスで観る側を惹きつける魅力を醸し出しておられますが、ひっくり返すとユーモラスと背中合わせで狂気が垣間見えるのですよね。
俳優・佐藤二朗の確かな実力と狂気と狂喜にゾクっとします。
島での原発建設を反対しながらも和解金の金額を釣り上げる事で反対運動をする島の住人達。
産業も観光も乏しく、高齢化が進み、発展が望めない島は公然と売春が行われ、様々な「置き屋」が存在する。
そんな中で大きく小さくもない置き屋「かげろう」に籍を置く個性的な遊女たち。
得太は遊女たちの様々な雑用をこなす使用人。腹違いの兄の哲雄は粗暴な性格と暴力で店を仕切っている。妹のいぶきは長年の持病を患い床に伏してる。
そこに出入りする置き屋の客達との愛憎渦巻く人間ドラマ。
もうこれだけで面白い匂いがプンプンしますw
「架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる者たちがそれでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」とあるが簡単に言うと本当にそう。
国内には公に出来ないが売春で生計を立てている島があると言うのは、都市伝説の如く誠しなやかに噂されている。ことの真意はさておき、それが過去の事なのか、現在も続くのかは置いといても様々な色街文化は確かに存在し、未だに続く事なので、それを必要以上におおっぴらにする事はないが、だからと言って無かったことの様に葬る必要性もない。
こういった色街文化のお話は売春について云々よりもそこにいる人達による人間ドラマが抜群面白いんですよね。
なのでいろんな遊女達のお話が秀逸。
坂井真紀さん演じる峯は「かげろう」で最も古株の遊女で姉御肌。
今藤洋子さん演じる純子はムードメーカーでトラブルメーカー。
笹野鈴々音さん演じるりりは「かげろう」の癒し系。
駒林怜さん演じるさつきは内気な「かげろう」の新人遊女。
もうこれだけでお腹いっぱいw
それぞれに味と癖のある感じで見せ場も程よくあり、面白いんですよね。
個人的にはりりが良い感じ。
難点は置き屋の遊女とのお話よりも得太、いぶき、哲雄のお話が中心な為、置き屋のお話から少し逸れてしまう感じがする。
兄弟の愛憎渦巻く愛憎劇がベースではあるが置き屋で行われる人間ドラマは味付け程度になってる。
いぶきが遊女として客を取っていたら違う感じなんでしょうが、ちょっと勿体無い感じがします。
また、中盤までの浜辺の過疎り方に比べて、ラストのりりの結婚式での映っていた浜辺に大きなマンションが建っていたり、ちょっと観光感があったりしたのは気になりました。
でも、ラストのさつきの締めはなんか良いんですよね。
置き屋で働く遊女たちにはそれぞれの理由があって、そこをあえて聞かないのが大人の遊び方。
その遊女たちの職場としての置き屋で働く者たちにも様々な理由があり、それを生業としないと生計が立たないのもいろんな理由があるから。
江戸時代に遊女と遊ぶ者、また置き屋の主人は「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 (てい) 」の人として大事な八つの徳目の全てを失った者、もしくは失わないとやっていけないとの事から亡八と言われていたが、現代ではそこまで考える者はいなくても、その根底や真意に触れるのならば、そこまでの覚悟が必要なのかも知れない。
哲雄を様々な理由で得太を忌み嫌うのは両親の事だけでなく、自身を成り立たせ、また嫌悪する置き屋稼業との背中合わせからも来るのかも知れない。
いろんな人間模様が交錯し、反発しながらも自己嫌悪し、肩を寄せ合い、傷を嘗めあう。
人の赤裸々な部分を覗き観ながら、何処か寂しげで悲しく、ユーモラスに身体を張って生きている。
得太が「誰か助けてくれよ」と発した台詞は胸にキリキリ突き刺さりますが、皆余裕がある訳じゃない。
他人を嘲笑いながらもそれを踏み台にして生きていこうとするしたたかさと強さを教えてくれている様に感じます。
決して万人受けの作品ではありませんが、いろんな感情が渦巻き、ちょっと目が離し難い不思議な作品です。
息が詰まるような閉塞感と圧倒的な山田孝之
はるヲうるひと
山田孝之が見たくて、コロナだけど梅田の映画館行きましたよ雨の中
面白かった、暗かった、もっとよくなる可能性もある気もする
映画は三重県の渡鹿野をイメージしてつくられたんだろうな
昔は栄えた売春島
個人的に数年に一度泊まりに行くホテルから海を隔てて見えた
数年経ってからそういう島だったことを知った
では、映画の感想を思ったこと箇条書きにしていきます
まとまってなくてすいません
置き屋カゲロウ 旅館風の建物
美術さんすごい、あの化粧部屋の存在感は
この映画の軸といってもいいぐらい世界観を表してた
佐藤さん怖かったなぁ、登場人物の3兄弟みんな昔のあのことに
囚われてるし歪んでる、なんであの部屋で峯にあれやらせるんだよ闇だ
映画冒頭、港でタコと会話しながらポン引きしてる山田孝之の声が違う
声さえ変えれるんだ
坂井さんの女優魂見たよ
他に置き屋にいた女の人たちもバランスよく
実際いそうで良かったな、後々話つながっていく重要な役やった
リリちゃん最後に目を閉じてからの涙になんかやられた
ミャンマーの薬局屋で搾取されてる彼の天然さに癒され、
突然出てきた向井理のかっこよさに惚れたわ
想像するしかないのは承知の上で妹がなんで
あんな心壊れたのか
置き屋の女の人たちがこの島にたどり着いた理由それとなく
バックボーン知りたかった
純子が峯に言った、一番恨んでるのはあんただろ、の恨みの部分は
どこにかかっているのか
最後、あんたらのトラウマの真実はそうだったのかと、はっきりするが
作中なぜトクタが自分の腕を噛みながら時折号泣しているのか
不思議だった、解決
トクタはテツオに常に異常に怯えてるし、強烈な憎悪からくる支配への恐怖だけでなく
嘘をついていることへの怯えもあったんだな
みんなアダルトチルドレン
イブキのアル中も、お酒の瓶を奪い取るためとはいえ実の兄貴に迫ったり
兄貴はイブキの洗濯物匂ったり??
逆に腹ちがいのテツオは実の妹に・・・むちゃくちゃ
何ものかになりたかった峯の本音も辛い
ちょっと油が抜けただけのテツオとみんなは
変わらずこの島での生活は続くんだろうな
エンドロール見る頃には
最初感じた究極の閉塞感はほんの少しだけマシになってた
ここからはこうして欲しかったとこ
一番おもったのはめっちゃくだらないことなんだけど・・・
ラストにかけてトクタが限界を迎えて本当のことをみんなに
話してしまうシーンでトクタの足の裏が見えて、建設現場なんかで
履くようなタイプの靴下だったんだけどその靴下の裏がめちゃくちゃ綺麗で
手も顔も汚れてるのにあの状況であの新品の靴下はおかしくないか?という
どうでもよい話笑
あとは女優陣が皆さんすばらしかったなかで
敢えて言うなら妹のイブキの仲さんがもう少し
足りないのか違和感なのか、山田さんのトクタが憑依して成り切ってた分
差を大きく感じてしまった
あと置き屋のそれぞれの個室の中で撮り方がワンパターン
峯さんの部屋の中でのシーンも欲しかったかな
あのテツオとの仁王立ちでの奉仕のシーンをきわだたせるために
敢えて峯と客の絡みは入れなかったのかもだけど
ワンシーン、ワンシーンの長さがカメラワークの既視感のためか
長いと感じるところもあったな
イブキがなんであーなのかは知りたいところ
子供の頃のイジメのせい?
子供の時に精神疾患抱えてるようには全く見えない
お妾の実母と正妻の継母とお父さんとの真実・・・
たまたま、ドラマの大豆田とわ子と3人の元夫を
見ていて、とわ子のお母さんも世間では少数派の愛の形だけど
こうも描かれ方、そのことそのものがもつ雰囲気の
ようなものが違って見えるってすごいな
表現ってすごいなと違う部分で感心してしまいました
愛が芽生えたとして正妻とお妾さんでなんでその結果を
選んだか知りたいわ
そもそもの設定も違ってたのかな、
お父さんのお妾さんでさえなかったってこと?
それやったらトクタとイブキは存在してないよね
わからないな
そんな答えなんて必要ない映画なんだけどね
愛ってなんだろうって
映画そのものは好き嫌い別れるかな
山田孝之のトクタとシンクロして追い込まれるから
そんなエグいシーンもなかったんだけどね
面白かったです
仲里依紗にツラれて しまった!
仲里依紗にツラれて観賞。結果、まんまと美人局にあったような苦い思い。
えっ、兄妹? 病弱でアル中の妹の役に仲里依紗なの? 引っかかったオイラが悪いんだけど。泣き寝入りするしかない。
あんなちっちゃい漁船で渡るの?怪し過ぎ。違法営業に決まってる。港のポン引き、早口で何言ってるかわからんよ。その腹違いの兄が置き屋のオーナーで、しかも島の有力者?
佐藤二朗監督作品とのことである程度覚悟していたけど、哲男のマウントの取り方がえげつないのでひいた。仁王立ちフ○ラばかりが何度もあって。本当にそうゆう嗜好なんだろうなと・・・真っ当な人生とか虚ろとか、虚ろな口にチ○チンで嘘だとか、鼻くそとか、わけわからん説教聞かされて、途中何回も寝ました。愛のないセックスを売っているのに性病になるのはテクニックがないからとか、もうむちゃくちゃ。親がレズビアンだと生まれた子供は虚ろで鼻くそなんですかね~時代に逆行?
ミャンマーが子供の頃の鼻くそ食べてました発言。
東京アクアラインを平行して走る隣の車のスーツ姿のOLさんが、ずっと鼻くそ食べながら運転していたのが気になって仕方なかったのを思い出してしまいました。
坂井真紀はいい演技だったと思います。あと、兎本有紀が若々しいのにビックリ。
泣けないし、笑えないし、楽しくないし、かといって、考えさせられるわけでもない。そんなふうに思ってしまった映画ファンもいたと言うことで・・・
虚ろ、嘘、はなくそ..
演者さんたちの演技は素晴らしいです!
ただ結局何が言いたいか、わからないまま終了した感じ。
同じ単語を繰り返すだけのシーンとか、妹の奇妙な行動とか、長男の行動、発言..
十二分に陰鬱な気分にして頂いたが、三兄弟でちらかしまくっといて大して回収せず、遊女たち&ミャンマー人にまとめさせて終わり的な。
日光浴のおじさんも、笑えないし何だったんだか??
振り切った演技
出演している役者さん達の鬼気迫る演技は良かったですが、それ以外は??? 何が訴えたいのか?テーマ設定はどんなものでも、何か訴えるものがあると思うけど、この作品には感じられませんでした。
佐藤二朗の狂気が愛を際立たせる
素晴らしかった!
今まで観たことのない佐藤二朗
今まで観たことのない山田孝之。
役者としての真摯な覚悟を身体を張って見せてくれた坂井真紀。近藤洋子。笹野鈴々音。仲里依紗。
好感度やイメージではなく作品に実直に向き合うプロの姿勢にKOされました。
売春をする人ではなく確かにはるをうるひとだと感じました。人の心を少し温めるはるをうるひと。
売春はお金で愛のないセックスを売ること。しかし本作の遊女のみなさんはどこか人間臭く優しく差別のない人たちでした。
特に純子を演じた今藤洋子さんが絶妙なツッコミで笑いを封印した二朗さんの代わりに殺伐とした空気を何度も和らげてくれました。
そして本作のキーマンとなるミャンマーから来たユウさん(太田善也さん)がずっと最高です。嘘のない純粋さでりりさん(笹野鈴々音さん)を一途に愛します。
りりさんとユウさんの愛のあるキスを観た瞬間、胸が締め付けられました。温かいフリの回収に涙。
佐藤二朗演じる哲雄の狂気があるからこそ作品に溢れる優しさが際立ちます。
本作での佐藤二朗さんの挑戦と携わった全てのスタッフさんと役者さんに心から拍手を贈ります。
体が大きくているだけで脅威だけど、ゆるキャラにもなれそうな俳優日本にもいた!
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ある島で、古びた風俗屋を営む兄弟たちとそこで働く女達の話。
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この佐藤二朗と山田孝之、仲里依紗は兄弟役で、佐藤二朗は本妻の息子、2人が風俗屋で働く女と旦那が浮気してできた子供。その父親と浮気相手が心中して本妻も後を追って自殺したので、佐藤二朗は2人と風俗屋で働く女たちにひどい扱いをしているという役。
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佐藤二朗さんって福田監督のおかしな陽気なおっさんというイメージが強かったけど、今作はそのイメージとは全く違う、胸クソ悪い役。別に演じ方はいつもの佐藤二朗さんなんだけど、役柄でこんなに気持ち悪くなるんだなと。
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私は日本人は海外の人と体格も違うから、いわゆる海外の映画で体が大きくてそこにいるだけで脅威な人だったり、韓国の俳優マ・ドンソクみたいなデカくていかついけどなんか可愛いみたいな俳優いないなと思っていたけれど、佐藤二朗さん当てはまるじゃんと気づいた。山田孝之がかなり霞んでたもんね。
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でもその山田孝之もこんな弱々しい感じの役久しぶりに見た気がしてよかった。
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脚本・監督佐藤二朗さんが担当してるということだけど、私結構好きだった。特に、最後の親たちの死の真相はそれ男からしたら1番の復讐になるよね!という感じで良いな〜。というか普通にこの話で1番の悪人って絶対父親だし。最期の言葉自分の威厳を保ちたいだけだし。
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あとはロケを愛知県の知多らへんでしてるらしいけど、名古屋出身の私でも方言が全く聞き取れなくてちょっと最初苦労した(笑).
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本気になった佐藤二朗
イオンシネマ・ワンデーパスで観賞
あんまり前情報は入れておりませんでした
山田孝之はともかく佐藤二朗は
福田雄一作品でアドリブでボケ倒してる
印象しか無く番組出演時の印象からもああいう
のほほんした人なんだろうと思っていましたが
まあこの映画では見事に裏切られました
あのボケ倒すノリでサイコな役を演じると
こうもインパクトが出るのかと
孤島でポン引き宿の面倒を病弱の妹の面倒と
一緒に「見させられている」得太は
異母兄弟であり売春婦たちや得太ら兄妹に
辛くあたる哲雄に「支配」される日々
なぜそうなったのかという理由が徐々に明かされ
ついには思わぬ真相に辿り着くことになります
哲雄は得太や売春婦らを「本当の愛を知らぬ鼻クソ」
と罵り自分は一人娘と美人な奥さんを持ち
見下してきます
しかし童貞のミャンマー人が純粋な愛を
求めてポン引き宿にやってきて
アッサリ愛を育んでしまいます
この辺の対比が笑えつつもどこか
核心を突いていたりします
この孤島という舞台もよく効いており
逃げ場のない心情や情報の閉塞さが画面を通して
伝わってくるので「どうすればいいんだ」という
得太らの叫びに観る側は気圧される事になります
佐藤二朗のおとぼけ感そのままに狂気的な
哲雄のたたずまいは恐ろしいものがあります
みくびってました
あえて買春という性のやりとりという
要素を取り入れることで欲情からむき出し感が
うかがえる部分ももっともな狙いに感じました
このへんの描写は結構面食らうので人は選びそうですが
ただ妹の病弱キャラもどこか記号的で
いまいちわかりづらい感じですし
真相自体はそれまでの経緯からすると
かなりなんじゃそりゃ感もありますが
なんか作品の雰囲気で納得させられてしまう
感じです
こないだの「ホテルローヤル」もなかなかでしたが
これも匹敵する特異的な作品でした
個人的には好きです
笑わせない佐藤二朗
その島には置屋が点在し、本土から来る連絡船が島への客の足となっている。ある置屋で店を仕切る長男の哲雄(佐藤二朗)は暴力を振うため皆んなから恐れられていて、次男の得太(山田孝之)を子分のように使い、客引き、洗濯、買い物などの雑用をさせている。長女のいぶき(仲里依紗)は、病でほとんど寝たきりで酒飲んでタバコ吸って一日を過ごしている。この3兄妹とその置屋で働く4人の遊女たちの話。
売春島と言えば三重の渡鹿野島がモデルなんだろうか?
遊女たちの置かれてた立場がよくわからなかったが、地元の人という設定なのだろうか?あんなにひどい扱いされても逃げない理由がよくわからなかった。
愛の無いセックス、と言ってたが、そうじゃない人も居て良かったね、なんだけど、これで何を受けとめれば良いのだろうか?
暗くて美しくもなく、坂井真紀は脱がない遊女と中途半端でガッカリだった。
山田孝之のぐうたら役が良かったのと、今藤洋子と笹野鈴々音は体を張っての遊女を熱演してて良かった。
全21件中、1~20件目を表示