「息が詰まるような閉塞感と圧倒的な山田孝之」はるヲうるひと ららさんの映画レビュー(感想・評価)
息が詰まるような閉塞感と圧倒的な山田孝之
はるヲうるひと
山田孝之が見たくて、コロナだけど梅田の映画館行きましたよ雨の中
面白かった、暗かった、もっとよくなる可能性もある気もする
映画は三重県の渡鹿野をイメージしてつくられたんだろうな
昔は栄えた売春島
個人的に数年に一度泊まりに行くホテルから海を隔てて見えた
数年経ってからそういう島だったことを知った
では、映画の感想を思ったこと箇条書きにしていきます
まとまってなくてすいません
置き屋カゲロウ 旅館風の建物
美術さんすごい、あの化粧部屋の存在感は
この映画の軸といってもいいぐらい世界観を表してた
佐藤さん怖かったなぁ、登場人物の3兄弟みんな昔のあのことに
囚われてるし歪んでる、なんであの部屋で峯にあれやらせるんだよ闇だ
映画冒頭、港でタコと会話しながらポン引きしてる山田孝之の声が違う
声さえ変えれるんだ
坂井さんの女優魂見たよ
他に置き屋にいた女の人たちもバランスよく
実際いそうで良かったな、後々話つながっていく重要な役やった
リリちゃん最後に目を閉じてからの涙になんかやられた
ミャンマーの薬局屋で搾取されてる彼の天然さに癒され、
突然出てきた向井理のかっこよさに惚れたわ
想像するしかないのは承知の上で妹がなんで
あんな心壊れたのか
置き屋の女の人たちがこの島にたどり着いた理由それとなく
バックボーン知りたかった
純子が峯に言った、一番恨んでるのはあんただろ、の恨みの部分は
どこにかかっているのか
最後、あんたらのトラウマの真実はそうだったのかと、はっきりするが
作中なぜトクタが自分の腕を噛みながら時折号泣しているのか
不思議だった、解決
トクタはテツオに常に異常に怯えてるし、強烈な憎悪からくる支配への恐怖だけでなく
嘘をついていることへの怯えもあったんだな
みんなアダルトチルドレン
イブキのアル中も、お酒の瓶を奪い取るためとはいえ実の兄貴に迫ったり
兄貴はイブキの洗濯物匂ったり??
逆に腹ちがいのテツオは実の妹に・・・むちゃくちゃ
何ものかになりたかった峯の本音も辛い
ちょっと油が抜けただけのテツオとみんなは
変わらずこの島での生活は続くんだろうな
エンドロール見る頃には
最初感じた究極の閉塞感はほんの少しだけマシになってた
ここからはこうして欲しかったとこ
一番おもったのはめっちゃくだらないことなんだけど・・・
ラストにかけてトクタが限界を迎えて本当のことをみんなに
話してしまうシーンでトクタの足の裏が見えて、建設現場なんかで
履くようなタイプの靴下だったんだけどその靴下の裏がめちゃくちゃ綺麗で
手も顔も汚れてるのにあの状況であの新品の靴下はおかしくないか?という
どうでもよい話笑
あとは女優陣が皆さんすばらしかったなかで
敢えて言うなら妹のイブキの仲さんがもう少し
足りないのか違和感なのか、山田さんのトクタが憑依して成り切ってた分
差を大きく感じてしまった
あと置き屋のそれぞれの個室の中で撮り方がワンパターン
峯さんの部屋の中でのシーンも欲しかったかな
あのテツオとの仁王立ちでの奉仕のシーンをきわだたせるために
敢えて峯と客の絡みは入れなかったのかもだけど
ワンシーン、ワンシーンの長さがカメラワークの既視感のためか
長いと感じるところもあったな
イブキがなんであーなのかは知りたいところ
子供の頃のイジメのせい?
子供の時に精神疾患抱えてるようには全く見えない
お妾の実母と正妻の継母とお父さんとの真実・・・
たまたま、ドラマの大豆田とわ子と3人の元夫を
見ていて、とわ子のお母さんも世間では少数派の愛の形だけど
こうも描かれ方、そのことそのものがもつ雰囲気の
ようなものが違って見えるってすごいな
表現ってすごいなと違う部分で感心してしまいました
愛が芽生えたとして正妻とお妾さんでなんでその結果を
選んだか知りたいわ
そもそもの設定も違ってたのかな、
お父さんのお妾さんでさえなかったってこと?
それやったらトクタとイブキは存在してないよね
わからないな
そんな答えなんて必要ない映画なんだけどね
愛ってなんだろうって
映画そのものは好き嫌い別れるかな
山田孝之のトクタとシンクロして追い込まれるから
そんなエグいシーンもなかったんだけどね
面白かったです