「お見事」ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
お見事
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大富豪が85歳だかの誕生パーティの後、喉を切って自殺する。
この映画、割と倒叙的で、死の真相が早くから描かれる。
マルタはブラジルからの不法移民の娘で看護婦だった。
性格が良く、大富豪から気に入られ、話し相手のような存在だった。
正直で、嘘をつくと吐くという、面白いキャラ。
その夜、いつも通り大富豪に鎮静剤と睡眠薬用モルヒネを打った。
でも量をそれぞれ逆にしてしまい、中和剤を打たないと10分で死ぬ。
なのに中和剤が何故かカバンに見当たらず・・・。
これで死を覚悟した大富豪は、マルタを守る行動に出た。
誰にも会わず帰るよう指示した後、自殺したのだった。
で匿名の依頼人から依頼を受けた探偵による捜査が始まる。
また大富豪の遺言が開封され、全てをマルタに譲るとあった。
一族全員がマルタを敵視するが、大富豪の孫の青年は味方してくれた。
そんな折に「全てを知る者」からマルタの元に脅迫メールが・・・。
実は真犯人は、その内容を事前に知った、その孫だった。
でマルタの鎮静剤とモルヒネのビンを入れ替えたのだった。
またその時に中和剤も持ち去っていた。
マルタのミスによる死だと、遺言状の内容が無効になるため。
でそれを明るみに出すために、探偵を匿名で雇ったのだった。
ところがマルタが直感的に間違えたため、失敗に終わった。
こうして大富豪は全く意味なく自殺したのだったw
マルタが事件と関係あることを当初から見抜いてた探偵だが、
孫の犯行であることを悟り、そこから一芝居を打つ。
さらにマルタも一芝居打つ。これに孫が引っかかる。
そしてアホみたいにペラペラしゃべり、逮捕w
証拠なんて本当は無かったのに、アホ過ぎ。
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いやー、よく練られたストーリーやったなあ。
倒叙的な構成も良くて、見る者はマルタが犯人だと信じ込む。
とは言え事故やし、可哀想に・・・って感じ。
ところが実は真犯人がいて、マルタは無実だった・・・。
うまく騙されたー、これおもろいなあって思ったわ。
実際この孫だけでなく、一家の者それぞれ怪しいし、
探偵や刑事が怪しいと思う瞬間もあった。見事な演出。
マルタが実は悪魔のような裏人格なのかも、とかも。
映画って面白いなあ、って思った作品。
映画館で見たんじゃないのに5がつくのって珍しいわ。