「ぜひ見てほしい!適度にドラマチックな、香港ならではの、とてもいい話」淪落の人 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ぜひ見てほしい!適度にドラマチックな、香港ならではの、とてもいい話
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事実かどうか、Wikipediaには「2014年香港反政府デモ(いわゆる雨傘運動)への支持を表明したことから、事実上、中国、香港の映画界から締め出し(封殺)を受けている。」とある。アンソニーウォン。久々の主演のようだ。
自分は香港に6年半住んでいたので現地のフィリピン人家政婦と香港人家庭の状況は少々わかっている。ここまで理想的な関係がゴロゴロしているとは思えないが、大陸出身者、狭い家、街市、バス、パブ、日曜のフィリピン人集会といった、中国本土や台湾とは全く違う香港ならではの現実の状況を背景に、父子・兄妹といったどこにでもある葛藤をスパイスに、偏屈に見えたが根は非常にやさしい男性主人公と環境ゆえ生かされない才能をもつ女性主人公の本性が絡んで起こるちょっと現実離れした(?)、シンデレラストーリー。
この作品は全く意識していなかったが後輩に紹介されたのだが公開終了に間に合わなかったが、立川で公開されたので見に行った。行って本当に良かった。
蛇足、上映前にアンソニーウォンがイップマンを演じた「イップマン最終章」の予告編が流れたのだが、ツインズのジリアンやエリックツァンといった香港スター満載の中で軽快にカンフーを使うアンソニーが、本編開始とともに車いすに乗っているという、面白い組み合わせも楽しんだ。
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