タイトル、拒絶のレビュー・感想・評価
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クレイジーな人
カノウ(伊藤沙莉)がいるから観ていられる。
マヒル(恒松祐里)の普通じゃない感じ好き。
ヤヨイ(大川原歩)のキャラクターが笑える。
他にも、デリヘル店“クレイジーバニー”で働いている女性の中に『ヒメアノ〜ル』(2016年)でヒロインのユカを演じた佐津川愛美さんもいた。
オーナー(でんでん)が神棚に二拝二拍手一拝する場面はリアルで良い。
登場人物たちを観ていて自己肯定感の低さを感じた。
需要と供給で納得して取り引きするビジネスとして現在合法なら、もっと誇りを持っても良いと思う。嫌ならカノウのように逃げても良い。デリヘルに限ったことではなく、どんな仕事にも共通して言える。
あとは、怒鳴る男どもは自分のカッコ悪さを知ったほうが良い。正当な理由のない恣意的な暴力は重大な人権侵害だ。
誰が何を考え
何の話をし
何をしようとしているのか
ほとんどわからない
それが当たり前
そういう演出の群集劇
監督・脚本 が山田佳奈さんなだけあって、全体的に台詞に魅せられた。
狂った世界にいながら狂わずにいられるほうが狂っているんだ、多分。
カノウが泣いているシーンでさえ、観ていて笑えてしまうという私はクレイジーなのでしょう、きっと。
・●・●・●・●・●・●
本作は根底に悲しさがあって愉快ではないけど、私には未知なる世界ということもあって興味深かったし、それぞれのキャラクターが面白くて、かなりずっと笑顔で鑑賞してしまいました。楽しそうに明るくしているマヒルの心境とリンクしたのかもしれません。
こいつらの方がマトモで苦しくなる
伊藤沙莉つながり。主題に共感できず。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」
「ちょっと思い出しただけ」に続き、伊藤沙莉繋がりで鑑賞。
話自体に関して。
風俗生きづらいでしょ〜、みんな大変なんだよ〜、社会のゴミクズって言われてんだよ〜、的な光の当て方はぶっちゃけあまり共感しない。舞台が元ネタのようだから、舞台的なエッジ感などを考慮した上でのテーマ作りだったのかもしれない。もちろん事情もあるし生きづらさもあるとは思うけど、そればっかりじゃ無いでしょう?とは思う。男だから分かりませんけどね。そう言う話は闇金ウシジマ君で足りている(笑)。
今作の伊藤沙莉は狂言回し。ハスキーボイスや、独特の演じ方(なんっすか?感)は健在で小気味いいが、特にカノウというキャラが掘り下げられていることもないので、通常運転かなぁ。
描き方として、クライマックスの山下に女たちがブチギレるシーンはよかった。伊藤沙莉だけでなく、恒松祐里、佐津川愛美、特に片岡礼子かなー。迫力ありました。
…と言うくらい、ですかね。それぞれの背景、事情に至る必然性、あまり感じなかったかなー。なんとなく、舞台で見たら良質に感じられそうな一作。
話題の女優は多数出ているが
69点
伊藤沙莉がデリヘル嬢?と少し驚いたけれど、直前に逃げ出し、デリヘ...
ストーリーと役者のテンションがズレてる
生きている痛み
コロナ禍では風俗がセーフティネットらしい‼️❓
脚本は普通。役者が良かった。
小さい箱の中でのそれぞれの話。女性監督ということもあり裸のシーンもさほど嫌悪感なくみられた。
脚本としてはイマイチ盛り上がりに欠けるためなんだったんだという感想。特に主人公の恋愛についての尺が短かったのと男がおばさんを抱いていたことに対する最後へのつながりが薄くあまり主人公の涙に感情移入できなかった。
予想以上に良かったのは恒松さんのシーンはとても良かった。尺も内容も。
伊藤沙莉目当てで見た分、さすが通った感じで伊藤沙莉の演技は光るものがあり、それ以上に恒松さんを知れたことがよかった。今後の映画界、女優界でもっと活躍していただきたい。そのような演技を彼女はできている。
脚本はそこそこ、役者の演技が良ければさほど低評価にはならないものだということもあり、やはり役者の大切さを再確認。この2人には今後も頑張っていただきたい。
多種多様な人生を時間内に表現
伊藤沙莉さんの映画は全て観るようにしてます。真剣さが伝わり、色んな役を演じ楽しませてくれます。他の方のレビュー見させて頂きました。人によって観方は異なりますが、自分は、表題記載の通り、様々な方の視点を時間内に表現していました。本来主人公である伊藤沙莉さんが目立つはずですが、彼女の演技で他の出演者の存在感が輝いて見えました。
『フルーツ宅急便』とは似て非なる映画
2021年5月3日@Netflix
たまたまNetflixのオススメに登場したので視聴。
このタイプの作品は好物なので嬉しい。
作品のストーリーは『フルーツ宅急便』に似ているなと思いました。
感想は、面白かったです。
『フルーツ宅急便』とは似て非なるものだと感じました。
『フルーツ宅急便』は、デリヘル嬢という職業に対する差別やとりまく環境を、男である濱田岳の目を通して、外(俯瞰的に?)から観察した作品。
本作品は、女性の伊藤沙莉から見た、デリヘル嬢の女性たちが抱える内面を観察した作品でした。
なので、職業差別や客とのやりとりなど、事務所外での場面が極端に少なく、彼女らの雰囲気や会話、表情に焦点を当てていました。
「私の人生にタイトルなんか必要なのでしょうか?」というセリフにあるように、映画では終始、彼女らの絶望に近い自分の人生への諦めみたいなものが描かれています。
社会に溶け込めず、デリヘル嬢をやっているが、今後の展望もない、どうやって生きていけばいいかなんて分からない、という感じが伝わってきました。
それがこの映画の良いところでした。
最後に伊藤沙莉の涙は、たぬきを演じると言いながらも、うさぎに目を向ける池田大に対して、やるせない気持ちから出たものなのでしょうか?
伊藤沙莉と恒松祐里という女優は本作品で初めて拝見しました。
2人ともとても印象的な演技で、今後も注目していきたいなぁと思いました。
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