劇場公開日 2021年1月29日

  • 予告編を見る

「あるがままの世界を美しく描いた映画」わたしの叔父さん kthykさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あるがままの世界を美しく描いた映画

2021年2月27日
Androidアプリから投稿

美しい映画だ。華麗で華やかであるところは一つもない。しかし、美しい。年老いた叔父とクリスティーヌと50頭の牛と共に生きるデンマークの農場生活。音と映像はあるがままの世界をただ淡々と描ていく。屋内も風景も、終始寡黙。朝、ベッドをおり、身体の不自由な叔父に洋服を着せると、シリアルに牛乳を掛け、本を読むクリスティーヌ。叔父はたえず、ただ黙々と食べ、壁掛けのTVのトランプ・アメリカと北朝鮮のミサイルのニュースを観る。二人の言葉少ないが、その目は絶えず相手を気遣い、暖かいリスペクトに溢れている。

kthyk