「最後の最後に、余計な事をやってしまい後悔した事はありませんか?的な。」悪なき殺人 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の最後に、余計な事をやってしまい後悔した事はありませんか?的な。
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最後が、ぶっ壊しに近い蛇足。だと思うんですよね……
Only the Animals が英題。動物(達)だけが知っている真実。みたいな意味でしょうか?
死体のありかを知っていた犬。アマンディーヌが使っていたアバター(アイコン)も動物。エヴリーヌが持っていた動物のキーホルダー。などなど。秘密を知っていたのは動物さんでした。みたいな?で、どんな秘密も必然も、偶然には勝てない、と。
コートジボワールから始まり、フランス中部の片田舎、パリなどなど。バラバラに登場してくる人物たちが、どこでどんな偶然でつながって行って、殺人に発展するのか?と言う観衆の興味には、ちゃっかり応えてくれます。それはそれで良いとしてですね。でも、正直言うと最後の蛇足感も半端なくw
「アリス」⇒「ジョゼフ」⇒「マリオン」⇒「アマンディーヌ」⇒「ミシェル」と言う登場人物のリレーです。「アリス」でネタを貼り「ジョゼフ」で回収するも「この死体はなんやねん?」の謎を残し。「マリオン」で更にネタを張って、「アマンディーヌ」と「ミシェル」で回収。と言う構成の面白さの中に、ジョゼフと言う猟奇的変人の不可解な行動があったり、ストーカーのレズがあったり、大陸をまたぐサイバー犯罪があったりと、この動的な展開にはワクワク。雪景色の田舎の密室感、コートジボワールの貧困生活の閉塞感、モービルの中のマリオン、と言う「閉じている」個々の要素。この対比が、結構面白かったです。
って事で。最後が、むっちゃ残念。
あれが無ければ「偶然」と言うか、つながりの交差点は、一点に集約できてたのにw
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