劇場公開日 2021年12月3日

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「「偶然」は一個まで。」悪なき殺人 つくねと皮以外は塩さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「偶然」は一個まで。

2022年1月2日
Androidアプリから投稿

 後半は、お話を回収するためだけに費やされており、「よく練られた脚本」が自己目的化していて安い。ラストに至っては苦笑。偶然の面白さ、意外さは一個までにしないと...。あと一つ、ネットに引っ掛かる男の描写が軽すぎて、彼らがどうなろうと知ったことじゃねえや、という気にしかならないのは致命的。別に犯罪者でもスケベな男でも一向に構わないし、個人的にはそういう人物の方が好きだけど、最低限の想像力はそなえていてもらわないと(彼らの運命はこのあとどうなるんだろうか?)というドラマを共有する気になれない。「ちょっと辛味のある面白い映画を撮ろう」という当初の目標は買う。ただ買って損した気持ちになった。

つくねと皮以外は塩