「ヴァレリア・ブルーニただ好き」悪なき殺人 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ヴァレリア・ブルーニただ好き
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見ようかどうか迷っていたのだが、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが出ていると知って、背中を押された。フランソワ・オゾンの映画で初めて知ってから何本か見てきたが、この映画出演時には彼女も早55歳。これからは配役の傾向も変わってくるんだろうなとは思う。
登場人物たちそれぞれの視点で各章つないでいく構成は良いが、最後の“アマンディーヌ”のパートが、(全体のネタばらしもあるからいたし方ないのかもしれないが)長いしダレる。殺人に至るまでの錯綜した因子の組み立て方はなかなかうまいと思った。複数視点と言えば、同じテデスキさんが出ている「人間の値打ち」も似たような作りの映画だった。
邦題は意味不明。“悪”がないわけないし。原題は最初の方で、ジョゼフについてアリスが言及した「動物だけを話相手にしている」に由来しているのかと私は解釈したが…?
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