「息もつかせぬ」ジャスト6.5 闘いの証 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
息もつかせぬ
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走って逃げる犯人をひたすら追いかける冒頭だけでなく、その後も緊迫感が続き、中弛みがない。
主人公の警官は麻薬に汚染されたホームレスや低所得層を一層し、末端の売人から諸悪の根源を炙り出そうとする。最初は大元となっている売人は実在するのか?というレベルだったが、3段階で意外とあっさり確保。苦労して逮捕した割にそこら辺のザコ犯罪者達と一緒くたに収監するので、手下を脅して自分だけ助かろうとするが、手下が歯向かうのは意外だった。
未解決の過去の子どもの誘拐殺害事件の疑いと冒頭で捕まえられなかった売人の件があり、警官も一枚岩ではない。一方、売人の方も戸籍を変えた過去が明るみに出るなど、計算外のことで足元を掬われそうになる。クライマックスは麻薬の数が足りず主人公の警官がくすねたと言い出し、ライバルの警官がウソの証言をしたため、くすねていないという証拠がない、と勾留される場面。
高級マンションのペントハウスで豪奢な生活を送っていた売人も実は貧しい家庭の出で、貧乏から抜け出せるよう兄弟姉妹に経済援助をしていたことを涙ながらに訴えるが、麻薬で苦しんだ人たちを考えると到底許されないことであり、絞首刑も仕方ないのだろう。
先が見えない展開で面白かった。
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