ディスコ

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解説

2019年・第32回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。

2019年製作/93分/ノルウェー
原題または英題:Disco

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映画レビュー

3.0リアルな宗教事情

2020年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーは追えるが、上映後のトークイベントがなければ、背景がイマイチ理解できない作品だった。
ノルウェーにおける「ペンテコステ派」の流れをくむ布教活動を描いたものだという。“ワーシップ・ソング”が英語なのは、そのためらしい。
ただ、信者は0.7%ということで、少数派だ。

“クラブ”の雰囲気で人を集める伝道師、怪しげなテレビ伝道師、一見カトリック風なカルト集団の伝道師などが出てくるが、伝道師が各々一派を構えている感じだ。
「音楽」については、宗派によらず布教手段の要である。
ただし、「異言」など、「ペンテコステ派」に特徴的と言われる信仰形態の描写は、特になかったように記憶する。

主人公の若い女は、「フリースタイル・ディスコ」のダンサーで、大会で優勝するほどの実力をもつ。
しかし、うまくいかなくなって、信仰に救いや、スランプからの脱却を求める。
「トーキョーノーザンライツフェスティバル2020」の作品紹介では、「病気と教えのはざまで苦しむ」とあるが、ちょっと違うと思う。
宗派の間は、互いにいがみ合っており、隠れて悪口を言い合い、信者の取り合いをしている。
そんな中で、主人公はどういう選択をするのか?という話だ。

いきなりダンス大会が出てきたりして、面食らうところもあったが、見終わってみればシンプルなストーリーだ。
本作の女性監督は、カルトな宗教を批判的にとらえて、この作品を作ったようだ。
「閉ざされた集団の暴力」、「権力の悪用」、「弱っている人に、コレが真理だと誘導する」、「宗教以外でもありえる」とも。

だが、この映画を観る限り、批判的な意図はそれほど感じないし、過激なシーンもない。
終わり方も唐突で、謎めいた余韻を残す。
問題視されているのが、カルトなのか、商業主義なのか、あるいは、宗教そのものなのか、作品の意図はよく分からない。
伝道師たちの“人間臭さ”をリアルに描写して、後は、観客に解釈や判断を委ねているように見える。

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Imperator

3.52019 32nd TIFF

2019年10月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

どこへ行っても逃れられない閉塞感や恐怖をもの凄く感じた。
信仰を持っていない自分にとっては、得体の知れない宗教の恐怖といったものに共感しつつ興味深く観賞できたが、信仰を持っている人が見たならばどういう気持ちになるのか少し不安。悪質でバカげたフィクションとも捉えられかねない。
実態が見えないものへの不安や恐怖が写し出された作品だとみなせば納得できなくはないけれど、何となく虚構感が強すぎて、気持ち悪さが際だつ気がした、主演が美しかっただけに余計・・・まぁそれも狙いなんだろうけど。

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SH