「そんなうまい話があるか」ミセス・ノイズィ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなうまい話があるか
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面白いんだよね。途中でハッとする瞬間がいくつかあるの。
ただラストまで観終わって振り返ると「思い込みの激しい主人公が酷いことをするが、一番酷い目にあったのが人間がとてもできた人で、そのお陰で問題解決し、主人公は成長して、成功をおさめる」っていう、ひたすら主人公に都合の良い話なんだよね。それが、なんだかなあって。
ラストが都合良すぎるのからかなあと思ったんだけど、主人公の改心があんまり描かれてないからなんだろうな。マスコミに囲まれたときに、おばさんが出てきて子供を守ってくれて、それで一発改心だから。
劇中で主人公は「魅力的なキャラクターとか展開とか、そいういうことじゃなくて、もっと深いところを」みたいなことを編集者に指摘されてんのね。多分これ、監督・脚本の天野監督が普段いわれてることなんじゃないかと思うの。この作品、展開がメチャクチャ面白いのね。だから興奮して映画館を出てもいいはずなんだけど、そうならなかったのは、深いところが描かれないからなんだろうな。
でも、深いところなんか描かれなくても、展開の面白さだけで、これだけ面白いから、いいのかもな。
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