「異常性と恐怖と笑いからの感動」ミセス・ノイズィ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
異常性と恐怖と笑いからの感動
引っ越し先の隣に住むおばさんが毎朝ベランダで布団を干して叩き始める。騒音被害だけでなく、娘を無断で連れ回すといったトラブルも起こったとき主人公のとる行動とは?
ベランダで干している布団を叩く騒音被害っていうと昔あった本当の近隣トラブルを思い起こしてしまう。テレビでもたくさん取り上げられたあのトラブルの異常性と恐怖と笑いが混ざった感じがよく出ていた。
しかしそれだけでなく、それぞれに事情があり、一面的な見方では大きな誤解を生むということをうまーく伝えてくる。それほど大きな驚きは待っていないが、十分娯楽性があって、ちゃんと考えさせられるいい脚本だ。つい意地が悪い見方をしてしまうので、主人公の夫がすごく嫌な奴って結末だったりして、とか変なドキドキを感じていたがちゃんとした終わり方でホッとした。
疑問に感じたのは、出てくる俳優さんたちがあまりうまくないということ。逆にそのせいで普通じゃない感じやイカれた感じが出ていてよかったのだが。もしかしたらわざとなんだろうか。
コメントする