劇場公開日 2020年3月27日

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「王の凱旋…ならず」サーホー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0王の凱旋…ならず

2020年10月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

難しい

今度は“バーフバリ”から“サーホー”へ。
『バーフバリ』シリーズのブラバース主演のクライムアクション大作。

話は韓国映画みたい。
架空の犯罪都市。覇権争いで首領が事故に見せかけ殺される。ナンバー2や首領の息子が座を狙う。
組織による大規模盗難事件が発生し、凄腕の捜査官アショークが捜査の指揮を取る。
やがて、組織の巨万の富が眠る隠し金庫の鍵“ブラックボックス”の存在を突き止め、それを巡り激しい争奪戦が始まる…!

韓国映画だったらシリアスでハードで血で血を争うバイオレンスな作品になっていたが、これはインド映画。
肉弾戦やカー&バイク・チェイス…スタントや身体を張ったアクション。
崖からパラシュート無しのダイブ、クライマックスのガジェット空中戦…VFXを駆使したアクション。
超人的な身体能力で悪漢を軽々と倒し、推理力も卓越し、主人公は何処までもヒーロー。ヒロインへのアプローチも忘れず。(アムリタ役のシュラッダー・カプールが超美人!)
ヒーローとヒロインが出会えばミュージカル風の音楽がいちいち流れる。
勿論、ミュージカル・シーンも。

しか~し!
確かに本作もインド映画らしい超絶エンタメではあるが、詰め込み過ぎたかな…。
覇権争い、捜査、争奪戦…これだけでついていくのがやっと。
そこに、アショークの意外な正体、そして“サーホー”とは…?
メインタイトルの出るタイミングなど、実は豪快なアクション大作ではなく、大どんでん返しとある人物の本当の目的。それはそれで面白い。
話に置いてきぼりを食らう事は無いが…、でも時々混乱してしまい、もうちょっとすっきりさせてほしかったかな、と。
例えば『バーフバリ』は見る前は一瞬身構えたが、見てしまえば単純な復讐劇。(難しかったのは役名)
こちらは、ねぇ…。
さらに失礼ながら、『バーフバリ』はファンタジー・アクションだったから超絶アクションは全然OKだったけど、現代が舞台なら限界もある。
ヒーローの活躍やアクションのビジュアル優先。
つまりは、ブラバースの為の作品。
ある意味は王の凱旋かもしれないけど、自分的には、

王の凱旋ならず。

近大
kossyさんのコメント
2020年10月27日

近大さん、内容は2本分ぐらいありましたよね。
映画館で観ると疲れたけど、自宅だったら丁度いいかもです!
タイトルバックが現れると休憩!みたいな・・・

kossy