劇場公開日 2020年12月18日

「演技してる感」約束のネバーランド Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0演技してる感

2022年7月14日
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原作未読。初見時は「わたしを離さないで」と似た世界観設定と思っていたが、本作はよりファンタジー作品としてのストーリー展開やビジュアルが用意されており、万人受けしやすい物語だ。旬な若手俳優陣を起用した事を考えると原作同様ターゲット層は10代からというイメージなのだろうか。シリアスな面を見せる展開もあれば、クスッと出来る要素も用いられており、大衆映画としての役割をきちんと押さえている印象だ。

だが、気になるのが子役の演技力。演技経験の無い私が文句を言うのは少々申し訳ないが、台詞を読んでます感が物凄いのである。原作との比較は出来ないが、再現性よりも以前の問題ではないだろうか。

物語としては絶望的な環境下の中での出来事で、皆で力を合わせて苦難を乗り切る描写は良いと思う。だが、イマイチ緊迫感が伝わってこないのは個人的には残念。第一に漫画を映画一本の尺におさめること自体がかなりの無理くり作業になるはずだ。大コケ漫画実写化作品が乱発される中、本作も評判は今ひとつの模様。それ抜きに観ると話の不自然さ等は感じず、1つのファンタジー作品としてそれなりに楽しむ事が出来た為、観て損は無い作品だと思う。

Mina