劇場公開日 2020年12月18日

「実写化してはいけない作品だった。」約束のネバーランド Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0実写化してはいけない作品だった。

2021年6月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作、アニメ共に観ていています。浜辺美波さんが好きだったこともあり観ました。
感想
先に結論を述べます。実写化すべきではなかったと思います。私は原作ファンではありませんでしたがそれでも突っ込まずにはいられない作品でした。
細かい感想
良かった点
・脚本
原作の脱獄編を2時間にまとめた物語構成はお見事です。
・美術セット
よくこんなに原作を再現した舞台を見つけたなぁと素直に驚きました。
・CG
鬼の再現度は高かったと思います。
悪かった点
それ以外の全て
不自然な絵面の数々に終始苛立ちを覚えました。
・キャスティングについて
今作は原作よりも出荷年齢を上げているにもかかわらず、内容は原作通りなので子供達が年齢にしては甘え過ぎているように見えてしまいした。特にエマは年齢的に浜辺美波さんに無理があったと思いました。とにかく大きいのです。イザベラ演じる北川景子さんと横並びの場面は同じ身長で鳥肌が立ちました。さらに浜辺美波さんの存在を悪い意味で目立たせるのがレイ役の城かいりさんです。彼は年齢設定にもっと近い年齢の方で、より浜辺美波さんの老けさを際立たせてしまっていました。また、外国人の名前で日本人顔が出ていると違和感があるのだなと改めて感じました。
・演技について
基本的には皆さん演技を頑張られていたとは思います。しかし、それが上手いかというと違うと感じました。特にレイ役の城かいりさんは演技は良いのですがセリフが棒だと思いました。彼だけが浮いていてセリフが頭にあまり入ってきませんでした。
・終盤の脱獄方法について
原作では年齢が12歳までの子供であるからこその脱獄方法なのですが、年齢が引き上げられたことによりそれは無理だよ!とツッコミたくなってしまう衝動に襲われました。勿論原作通りの子役さんばかりでは映画として成立させることが難しくなるとは思います。しかし、脱獄トリックが不自然になってしまったことは実写化してはいけないということだったのではないかと思いました。
総評
駄目な実写化なんだろうなと思ってみたらやはり私には不向きの映画でした。脚本や世界観など良いところもあったので惜しい実写化でした。何より、実写化すべきではなかったのではないかと思った。
最後に、ノーマンの出荷の場面で彼が登場したことは驚きました。演じられている俳優さんも一流俳優さんでおどろきました。続編を作るつもりなのでしょうか⁈

Y K