「無理して見るまではなかった。」約束のネバーランド 無名さんの映画レビュー(感想・評価)
無理して見るまではなかった。
わずかなオリジナル要素はあれどストーリーの大筋はアニメ(原作読んでないです)と違いはなく、となるとやはり気になるのはそれ以外。
背景やセットはきれいに作りこまれていてその部分だけでも映画として撮った意味合いが出ている。
しかし、やはりというか公開前から言われていた演者たちについて。
これはやはり子供組と大人組で大きく分かれていた。
子供組は良くも悪くも劇、舞台的な演技でこれを映画と言う枠で見せられると違和感が拭えない。
見た目とかはこの際気にしない。
演技や声がアニメに寄せられていたノーマンですらこの違和感があったので、推測にしかならないが恐らくそういう風に要請があったのだろう。
この点において一番違和感があったのはレイだった。
なぜか彼だけ子役が演じているのだが、レビューでよく言われる棒読み、という以前に子役特有の舌足らずな面が抜けておらず。
クールでミステリアスなキャラクターを演じると背伸びした子供のように見えてしまった。
これなら快活なエマを子役が演じた方がよかったのではと感じたがこれはあくまで個人的な感想なので。
相対的にと言うわけではないが、やはり女優・俳優陣は映画的な演技が見れ、なおかつ北川景子さん演じるママ・イザベラは美しさと優しさの中にある不気味さを演じきっていると感じた。
あと、クローネ役の渡辺直美さんに関して。絵的なインパクト等はあり、個人的にはアリだなと感じた。
が、やはり物語上のアクション的な見せ場になると思われる鬼ごっこのシーンでは、アニメや原作にあったであろう迫力を追い切れていなかったと感じたが、仕方ないかなと言う感じ。
また
追記的になるが、アニメではやっていない部分をさらりとネタバレされたので鑑賞の際は注意。
総評。ストーリー知っているなら無理にまで見る必要はない気がする。